三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

駆け足でやってくる寒さ

2013年10月04日 10時41分24秒 | Weblog


きのうの最高気温が、東京では30℃以上になった、
というようなニュースが流れている昨今ではありますが、
当地、札幌の朝は厳しい寒さに震えております。
発表された今朝の最低気温は、9℃ということですが、
札幌の気象庁観測点は、あまり札幌の実感気温を反映していないことで有名。
たぶん、5~6℃というのが実際だったのではないでしょうか?
わたしは、今朝5時半ころに中央区宮の森の北海道神宮境内をいつものように
散歩しておりましたが、体感的には東京の厳寒期並みの寒さ。
家を出るときにも、ズボンの下にもう1枚下着を着るかどうか
迷いに迷った末に穿かずに出掛けたのですが、案の定なかなかでありました。
散策中、お見かけするみなさんも、晩秋から初冬の装い。
気の早い方は、ダウンジャケットを着込んだりしている。
一方で、半ズボン姿の方もいるという混乱ぶりであります。

気温が下がってくると、
空気から伝わってくる「緊張感」のようなものも見えてきます。
やがて肌が硬質な感覚を察知するようになるのですが、
その予感のようなものが、全身を包んできます。
それでも徐々に太陽日射が木々の間から差し込んでくると
一気に冷気が消し飛んでいく。
太陽というのは、生命のすべての源と言うことを、思い知らされます。
で、ここんところ、広葉樹の近くを通りかかると
「ボトボト」っていう音や、舗装路面からの「カランカラン」という音が聞こえてくる。
かれら樹木が、世代交代の願いを込めて、
次世代のタネを地上に,雨のように降らせているのですね。
自然界で起こっていることには、
どんな小さなことでも、必死な種族存続のためのトライなのだと思わされる。
ドングリやなにやらの木のタネは、
一生に一度の輪廻の機会を、こんな小さな落下に賭けている。
運悪く、舗装路面に落ちたヤツは、無惨に人間の靴に割られて、
その運命のチャレンジを終えざるをえない。
運良く、柔らかな地面に着陸したヤツも、微妙な傾斜角度の違いでダメになる。
奇跡的な確率で、なんとか命を繋げられるような着陸を出来たヤツも
こんなふうに目立っていると、リスが食料としてゲットしてしまう。
なお残ったヤツも、やがて公園清掃のおじさんたちの手で片付けられてしまう。
まことに輪廻転生のドラマの壮大さを、感じさせてくれます。
こんなふうに、今年の季節も回っていくのでしょうね。


コメント
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