三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

【冬の残滓を大掃除 除雪で働くクルマたち】

2020年03月08日 07時10分28秒 | Weblog



みなさん北海道・札幌市の「雪対策予算」ってご存知でしょうか?
直近の令和1年度の決算確定後の金額では、215億3千万あまり。
人口が195万人ほどなので、1人あたりは11,040円ほどかかっている。
この予算規模の中で、みんなが使用する道路などの除雪が行われ、
市民生活の利便がはかられることになる。
冬期間は、おおむね12月から3月いっぱいと考えれば4ヶ月。
月々2,760円ほど市民一人ひとりが負担している。
いろいろ意見はあるだろうけれど議会民主主義としては妥当と判断して
決算が毎年確定してきている。

昨日は事前に札幌市西区山の手のわが家周辺「町内会」からの連絡があり、
堆積している頑固な雪を「集中除排雪」する日程になっていた。
市民側としては邪魔になるようなクルマの駐車方法を避け、
できるだけ除雪の妨げにならないように準備しておいて、
作業中もクルマ通行を控え協力を心がけるワケです。
私有地部分との境界部の除排雪もできるだけやっておけば
税の使途として非常に合理的になる。
午前中の時間に夫婦で買い物などを済ませておいたのですが、
出掛けていた朝9時〜11時くらいの間から開始されていた。
写真のような「働くクルマ」たちがそれぞれの役割を果たしながら
しっかりと無線通信をフル稼働させて連携して作業していました。
この無線通信は親しい友人が「レンタル業」を営んでいて、
こういう連携作業には欠かせない「インフラ」だという情報を聞いています。
イベントなどでも必須インフラということですね。
ケータイ・スマホなどではとても代替できないのだそうです。
たしかにその連携ぶりを実見していると、細かな連絡が行われていて
働くクルマを機動的に機能発揮させるのに、いわば神経組織のように
機能している様子がよくわかります。
作業は断続的に午後4時頃まで続けられて、3番目の写真のような
「使用前・使用後」状況に、わが家前面道路はきれいさっぱり。
雪対策は大雪などで身動きが取れない状況を打破することも重要ですが
シーズン終わり頃の「頑固な堆雪」を除去させることが最重要。
パウダースノー状の「軽い雪」は市民側でも自助でやれるけれど、
この「固く重たい雪」の排除はとても人力、軽機械ではムリなのですね。

コスト負担はあり、またオンザエアーで毎年消えてしまうのですが
雪国での公共機能としての道路管理費用としてきわめて有益だと思います。
それとその活動を見ているとまことに「痛快」(笑)。
目の前で「悪役」たちが一網打尽にやっつけられていく様子は胸躍る。
まぁ北国の「すみごこち」にとって、雪は景観資産と考えれば
計り知れないメリットももたらしてくれるので
あんまり「悪役」にしたら申し訳ないのですが、
やはり春を待つこころ大なる北国人の有為な季節通過儀礼でもあります。
そうそう、近年増えている中国などアジア観光客から大ウケとも言われる(笑)。
とくにことしは新型コロナ禍が襲ってきているので、
気分的に、この痛快感が倍増していたようでした。・・・

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