先日の新住協総会研修では、こういう研究テーマもありました。
きのうも鎌田紀彦先生と仙台の事務所で打ち合わせていたのですが、
いま先生にはReplan誌面で「Q1.0住宅デザイン論」を執筆いただいています。
全国から工務店が集まってくるので、
設計専業ではないかれらのつくる家が、最低限の見た目を保つことも
トータルの考え方では重要になってくる。
そうすると、基本となる「プロトタイプ」を持つ重要性は高まる。
そんな研究を誌面掲載を進めながら、ときどき論議しています。
総会では東京で設計事務所を営まれる鈴木さんの講演が行われました。
一軒一軒の住まい手のこだわりと住宅作家としての
「作品性」を重視する方向ではなく、
多くの人が「納得できて合理的」である、という要素がやはり王道。
提示した「図面」は、そういった特徴を押さえたプラン。
ほとんどが4間×4間というプランになります。
このプランは製造原価的にもきわめて合理的として知られている。
多くの建築関係者と話すとこれが基本だと知れます。
ただし、最後のプランだけはメーターモジュールなので、
寸法が若干、尺貫法に比べて一回り大きくなる。
この「若干」の違いが、体感的寸法感覚には非常に有益だと話されていた。
わたし自身も、多くの住宅を見てきていますが、
この「寸法」の感覚でセンシティブだなぁと感じられる住宅は
「納得感」が感じられると思っています。
ある住宅ではメインの眺望に向かうリビングのソファと
大きな眺望窓との「距離感」に深く納得させられた経験がある。
どうも日本人的には、規格寸法に対する感受性が強いのではないか。
というよりも、そういう寸法感覚が長い歴史で生き残ってきたのでは、
そんな気がしてきています。
多くの人間経験知が積層して、立って半畳寝て一畳みたいな、
合理的生活体感が、知らず知らずにわたしたちには備わっている。
しかし一方で、いま鎌田先生からは
その建物が置かれる「敷地条件」が日本の場合、
伝統的スタイルから大きく条件変更されてきているともされています。
ほぼ方形の敷地に対しての「納まり」を考えたとき、
しかもクルマの駐車スペースの合理性も合わせて考慮したとき、
この4間×4間というプランが適合的とは言い切れないと。
これまでに1年間以上、書いてきていただいていますが、
鎌田紀彦先生の連載記事「Q1.0住宅デザイン論」に
ぜひ多くのプロのみなさん、注目していただきたいと思います。
きのうも鎌田紀彦先生と仙台の事務所で打ち合わせていたのですが、
いま先生にはReplan誌面で「Q1.0住宅デザイン論」を執筆いただいています。
全国から工務店が集まってくるので、
設計専業ではないかれらのつくる家が、最低限の見た目を保つことも
トータルの考え方では重要になってくる。
そうすると、基本となる「プロトタイプ」を持つ重要性は高まる。
そんな研究を誌面掲載を進めながら、ときどき論議しています。
総会では東京で設計事務所を営まれる鈴木さんの講演が行われました。
一軒一軒の住まい手のこだわりと住宅作家としての
「作品性」を重視する方向ではなく、
多くの人が「納得できて合理的」である、という要素がやはり王道。
提示した「図面」は、そういった特徴を押さえたプラン。
ほとんどが4間×4間というプランになります。
このプランは製造原価的にもきわめて合理的として知られている。
多くの建築関係者と話すとこれが基本だと知れます。
ただし、最後のプランだけはメーターモジュールなので、
寸法が若干、尺貫法に比べて一回り大きくなる。
この「若干」の違いが、体感的寸法感覚には非常に有益だと話されていた。
わたし自身も、多くの住宅を見てきていますが、
この「寸法」の感覚でセンシティブだなぁと感じられる住宅は
「納得感」が感じられると思っています。
ある住宅ではメインの眺望に向かうリビングのソファと
大きな眺望窓との「距離感」に深く納得させられた経験がある。
どうも日本人的には、規格寸法に対する感受性が強いのではないか。
というよりも、そういう寸法感覚が長い歴史で生き残ってきたのでは、
そんな気がしてきています。
多くの人間経験知が積層して、立って半畳寝て一畳みたいな、
合理的生活体感が、知らず知らずにわたしたちには備わっている。
しかし一方で、いま鎌田先生からは
その建物が置かれる「敷地条件」が日本の場合、
伝統的スタイルから大きく条件変更されてきているともされています。
ほぼ方形の敷地に対しての「納まり」を考えたとき、
しかもクルマの駐車スペースの合理性も合わせて考慮したとき、
この4間×4間というプランが適合的とは言い切れないと。
これまでに1年間以上、書いてきていただいていますが、
鎌田紀彦先生の連載記事「Q1.0住宅デザイン論」に
ぜひ多くのプロのみなさん、注目していただきたいと思います。
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