なにを隠そう、わたしはマンガ少年でありました(笑)。
小学校高学年から中学校時代にかけて、
友人たちともそういう雰囲気を共有していて、
当時一般商業マンガ雑誌とは別に、マニア向けに出されていた
「ガロ」とか「COM」とかのマンガ雑誌を読み、
そのムーブメントの中心的な作家として手塚治虫とか
その弟子的な存在であった、石ノ森章太郎や藤子不二雄、赤塚不二夫など
「トキワ荘」に連なるマンガ作家たちが醸す空気感のなかにいた。
さらにはやや異端の白土三平、つげ義春などが創造した世界。
そういうなかで、石ノ森章太郎が出版した「マンガ家入門」を
それこそ、惑溺的に読みふけっていた。
いわば、青春前史としてそういった意識の中にどっぷりと浸かっていた。
どうもこういう青春期前史のようなことって、
まことに血肉にかかわってくるような部分であって
容易には近寄りがたい、DNAの深層を見るような、
首から上に出来た腫瘍をまざまざと正視させられるような
名状しがたい生々しさがあって、怖ろしい(笑)。
自分自身はそういったマンガ家志向のようなモノには整理を付けて
まったく別の人生行路に向かっていたと思っていた。が、
東日本大震災で、石巻にあった「石ノ森章太郎漫画館」が被災し、
その様子が建築雑誌などで良く取り上げられていた。
それまでそういった博物館が存在することすら知らずに過ごしていた。
「そうか、石ノ森章太郎はそういえば石巻周辺には縁があったなぁ」
というくらいは漠然と思い出してはいたけれど、
よく仕事で東北に行くとは言え、おおむね拠点は仙台であり、
この地に足が向くというようなことはあまりなかった。
しかし、2−3年前に震災視察バス見学会で周辺に来て、
ちょうど昼飯時だったので、この「漫画館」をふと訪れてみた。
・・・以来、今回訪問で3度目になる。
今回はふと目にした写真のパンフからある記憶が鮮明になってしまったのです。
きっと誰にもこういう類の「前史」的なモノはあるでしょうね。
見学していて、どんな博物館見学ともまったく違う
いわば自分自身の内面と語り合い続けるような時間を過ごしていた。
ニッポンのマンガは、きわめて重要なサブカルチャーだと
思い定めてはいるけれどここまで自分自身の内面に関わっているとまでは
正直、考えてはいなかった。
見終わって、まことに静かな衝撃に打たれ続けている。
この漫画館のスタッフのみなさん、今回の企画展示挑戦にあたって、
ほんとうによく頑張ったと思わされました。
すばらしかったです。ぜひ多くのみなさんにも見ていただきたいです。
小学校高学年から中学校時代にかけて、
友人たちともそういう雰囲気を共有していて、
当時一般商業マンガ雑誌とは別に、マニア向けに出されていた
「ガロ」とか「COM」とかのマンガ雑誌を読み、
そのムーブメントの中心的な作家として手塚治虫とか
その弟子的な存在であった、石ノ森章太郎や藤子不二雄、赤塚不二夫など
「トキワ荘」に連なるマンガ作家たちが醸す空気感のなかにいた。
さらにはやや異端の白土三平、つげ義春などが創造した世界。
そういうなかで、石ノ森章太郎が出版した「マンガ家入門」を
それこそ、惑溺的に読みふけっていた。
いわば、青春前史としてそういった意識の中にどっぷりと浸かっていた。
どうもこういう青春期前史のようなことって、
まことに血肉にかかわってくるような部分であって
容易には近寄りがたい、DNAの深層を見るような、
首から上に出来た腫瘍をまざまざと正視させられるような
名状しがたい生々しさがあって、怖ろしい(笑)。
自分自身はそういったマンガ家志向のようなモノには整理を付けて
まったく別の人生行路に向かっていたと思っていた。が、
東日本大震災で、石巻にあった「石ノ森章太郎漫画館」が被災し、
その様子が建築雑誌などで良く取り上げられていた。
それまでそういった博物館が存在することすら知らずに過ごしていた。
「そうか、石ノ森章太郎はそういえば石巻周辺には縁があったなぁ」
というくらいは漠然と思い出してはいたけれど、
よく仕事で東北に行くとは言え、おおむね拠点は仙台であり、
この地に足が向くというようなことはあまりなかった。
しかし、2−3年前に震災視察バス見学会で周辺に来て、
ちょうど昼飯時だったので、この「漫画館」をふと訪れてみた。
・・・以来、今回訪問で3度目になる。
今回はふと目にした写真のパンフからある記憶が鮮明になってしまったのです。
きっと誰にもこういう類の「前史」的なモノはあるでしょうね。
見学していて、どんな博物館見学ともまったく違う
いわば自分自身の内面と語り合い続けるような時間を過ごしていた。
ニッポンのマンガは、きわめて重要なサブカルチャーだと
思い定めてはいるけれどここまで自分自身の内面に関わっているとまでは
正直、考えてはいなかった。
見終わって、まことに静かな衝撃に打たれ続けている。
この漫画館のスタッフのみなさん、今回の企画展示挑戦にあたって、
ほんとうによく頑張ったと思わされました。
すばらしかったです。ぜひ多くのみなさんにも見ていただきたいです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます