ロビンソン本を読む

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活字と自活

2018-09-14 12:14:05 | 読書
荻原魚雷『活字と自活』




 この本は、フリーライターの辛さがにじみ出ている。

 著者が古本の中に、先人の悩み、生き方をみて共感し、救われているように、同じフリーランスという立場で、この本から教えられることは多い。

 荻原氏の名前を初めて知ったのは、神保町で見つけた『古本暮らし』だった。

 林哲夫氏の奥行きのある絵に、間村俊一氏の柔らかい装丁の本で、扉の隅に著者のサインがあった。
 自信なげに小さく記された文字を見て、この人は女性だと思い込んでしまった。本の半ば、奥さんが登場するまでは。

 上製本の『古本暮らし』より、並製で、どことなくフリーペーパーの匂いがする組み方の『活字と自活』の方が、荻原氏の文章には合っているかもしれない。(2011)















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