つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

津幡町で、畏怖と旅情を誘う。

2013年01月14日 19時29分53秒 | 日記
「今日の一枚」は「熊出没注意ステッカー」。
自動車にステッカーを貼る行為が、今よりも盛んだった十年ほど前までは、
本州でもよく見かけたが、最近は目にする機会が減ったように思う。
先日、散歩中に久しぶりに見かけ、つい嬉しくなった。

…というのも、僕が何度か北海道に足を運んだ1980年代当時。
土産物屋の店頭には同じデザインの金属プレートやTシャツ、灰皿、マグカップ、
帽子、ハンカチ、タオル等々、複数のアイテムが並んでいたものだ。
膨張色であるイエローのベースに、墨一色で描かれた咆哮する羆(ひぐま)は、
僕にとって、懐かしさと共に旅情を掻き立てるビジュアルなのである。
一方、少年時代には、その存在感に怖れ慄いた記憶もある。

あれは確か、子供向けの「読み物」だったと思う。
羆について紹介する件で、こんな内容が掲載されていた。

『ヒグマは、日本最大の陸上哺乳類である。
 現在は、北海道にのみ生息地し、人里離れた山深い森の中に限られているが、
 古来は、北海道の全域に生息していた。
 本州から沢山の人々が入植し開拓を進めていた明治期は、
 食料の少なくなる冬など、度々人里へ近づき、
 稀に人が襲われる事もあったのだ!』

…などと、読者をセンセーショナルに煽り、
そこに添えられたイラストが、また怖ろしかった。
鋭い爪で人家の壁を壊して侵入し、牙をむく羆。
松明と村田銃を手にし、必死の形相で対峙する人間。
圧倒的な野生との戦いが描かれていた。

     

羆って怖ぇぇぇ~!\(゜ロ\)(/ロ゜)/
肝を冷やした。

…さて「熊出没注意シリーズ」だが、
ネットで調べてみると、ラーメンやキャラメルにも手を広げているらしい。
相変わらず人気が高いようで安心した。
コメント
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