昨日の夕方、この夏庭に広がった
幾つかのハーブの剪定をしていました。
特にカラミンサは(シソ科の常緑多年草)
庭のあちこちに広がっていたので
「今迄綺麗な花といい香りをありがとね。
ご免ね今から切るね」と剪定する度に
声をかけながら切り束ね、
ドンドン袋に入れていきました。
その時ある束が何かとても気になったので
袋から出して見てみると、なんとカラミンサに
蝶のさなぎがしっかりとくっついていました。
「あぁ、もう少しで蝶の命までも
犠牲にしてしまう所だった・・・・」
ホッとするやら 申し訳ないやら
色んな思いが交錯する中
30cm位にカットしたカラミンサの枝を
空の鉢の中にそうっと立てかけました。そして
「気づかずご免ね。元気な姿で出てきてね」
といいました。今朝、6時頃、庭に出て
鉢の中を見てみると・・・・・・
やや干からびたカラミンサに
生まれたばかりと思われる
美しい姿のキアゲハが静かにその羽根を閉じ
旅立ちの時を待っていたのです。
その感動たるや
私は深い鉢の中から
そっと カラミンサの枝を取り出し
緑色のラックに立てかけました。
するとキアゲハはその羽根を
静かに広げて見せてくれました
カラミンサを選定してしまう
ハプニングがあったものの キアゲハは無事、
さなぎから出てきてくれました。
右側の大きな鉢の中で、最初見た時はこんな風に
羽根を閉じていました。
こんなに嬉しい瞬間にはそう立ち会えないので(笑)
8枚も続けて写真を撮らせて貰いました。
蝶の下に干からびているのがカラミンサです。
蝶の左側の植物は、可憐な小さな白い花なのに
豊かな香りを漂わせてくれるジャスミンです。
蝶の右側の羽根の下にくっついているのが
今、出たばかりのさなぎです。
改めて蝶の美しさに感動しました。
空に向かって飛び立つ様を見届けたい気もしましたが
「良かったね。元気に飛び立ってね」と声をかけ
その場を後にしました。
このブログを書いている途中、
部屋の中からキアゲハを確認してみると、
もうカラミンサにキアゲハの姿はありませんでした。
朝の爽やかな光と風に祝福されて今頃イキイキと
初めての空を楽しく飛び回っていることでしょう。
美しい 嬉しい朝の始まりでした
そしてカラミンサ、どうもありがとう