クリエ・ミュージカル・コレクション、
2014年1月4日~23日 日比谷シアター・クリエを皮切りに
25~26日 大阪27~28日 名古屋30日 福岡、
全ての公演は大盛況の中で幕を閉じたそうです。
全国公演が終了する前にブログをしたためる事は
ネタバレになりまっさらな気持ちでこれから
コンサートをご覧になろうとしている方々にとって
何だか申し訳ない気がし更新は控えていました。
2年前の2012年春、シアタークレリエで行われた
M.クンツェ&S.リーヴァイの世界
-2nd Season-
ウィーン・ミュージカルコンサートの
取りづらいと言われたチケットが当選し
大変感動しましたが今回も有難い事に、
複数枚のチケットが当選しました
初日や千秋楽を希望する方は多ので
これまでは敢えて避けていたのですが、
今回は千秋楽を含めた希望日を複数書き応募した所、
なんと千秋楽を含め3枚当選し、
3枚のチケットの内、1枚はうしろのお席でしたが
他2枚はオペラグラス不要の3列目のほぼ真ん中、
千秋楽のお席も7列目という
まるで神様からのご褒美の様な本当にいいお席でした。
私は山口さんのファンクラブに入っています。
歌い演じる為にこの世に舞い降りた方、
そう思わずにはいられない抜群の歌唱力、
演技力、存在感、端正な顔立ちetc・・・・・と
実に多くの素晴らしいものを
兼ね備えていらっしゃる方ですがそれに奢る事なく
ストイックに大変な努力をされる方です。
そんな山口さんですが
長きに渡りゆっくり休むことなく
1年の殆どを舞台に立ち 老若男女、多くの方々に
感動を届けて下さっていました。
2013年より新演出となったレ・ミゼラブルでは
今迄通りジャン・バルジャンを演じるご予定の
山口さんでしたが喉の調子を整える為
降板のご決断をされ2013年の1年間は
休養されていらっしゃいました。
2012年12月のファンクラブの集い以来、
1年ぶりとなる山口さんの復帰コンサートでもある、
クリエ・ミュージカル・コレクションは本当に楽しみでした。
豪華キャスト 上段左から・・・・・
石井一孝さん、瀬奈じゅんさん、山口祐一郎さん
涼風真世さん、中川晃教さん、
下段左、上原理生さん、今拓哉さん、知念里奈さん
岡田浩暉さん、田代万里生さん
クリエで行われた全26公演のうち、
上段5名のキャストと知念さんは全日程のご出演でしたが、
他4名のキャストは4日ないし5日ごとに
ペアを変えてのご出演でした。
前半のチケットが1枚、
後半のチケットが2枚取れたので
前半は岡田さん&田代さん
後半は今さん&原さんペアを
それぞれ拝見できラッキーでした。
(今さんは歌手の岩崎宏美さんのご主人です)
豪華キャストがフォーマルな装いに
身を包んだこのチラシを↑目にした時、
一気にテンションが上がりました
今回のミュージカル・コレクションは前回と一変し
MCはいなくミュージカルの名曲が
息つく間もないほど次から次へと
繰り広げられる それはそれは素晴らしい
贅沢なひとときでした。
幕間20分を除いて、
一幕 二幕合わせて2時間余り、
30曲近くの
珠玉のミュージカル作品のナンバーを
歌い踊り演じて下さいました。
指揮者、オーケストラの皆様も本当にお疲れ様でした。
↓ プログラム
出演者がお一人づつ
舞台をウォーキングし決めのポーズをし
颯爽と去ってゆく、という
ファッシュンショーさながらのオープニングは
本当にお洒落でうっとりしました。
7名のメインキャストのウォーキングのあと、
中央からメッシュの入ったウィッグに革ジャンとジーンズ姿、
手には短めのスタンドマイクを持った山口さんが登場しました。
(ジーンズ姿は初めて拝見しましたが抜群のスタイルなので
本当によく似合ってらしてかっこ良かったです)
「何を歌われるのかしら?」と思っていると、
ロック調の曲が流れワイルドにシャウトする様に歌われたのは
『三銃士』よりリシュリュー猊下の「我を信じよ」でした
1年ぶりの山口さんは本当に素敵で、
水を得た魚のように
それはイキイキと気持ち良さげに
舞台を泳いでいらっしゃいました。
2時間という限られた時間は
まるで時空を超えた異空間の如く煌びやかで
美しく深く厚みがありました。
それはキャストの皆様がただ静かにそこに立ち
ジッと歌うのとは異なり、
実際の舞台さながらに
それぞれの作品に見合ったお衣装を纏い
時にダンスを交え、客席に降り、
キャストと客席との一体感を
大切にしながら
歌い演じて下さったからでした。
2時間の中でお1人3~4着
お衣装をかえていました
選りすぐりの作品たちを
一流の舞台俳優さん達が真摯に、楽しげに、
軽やかに 鮮やかに 艶やか
華やかに歌い演じて下さった
命の輝きそのもののコンサート。
新たな年の始まりの月に、
間近で拝見できた幸せ、
本当に贅沢なひと時でした。
↑プログラムにある
全ての舞台を観てはいない為、
それぞれの歌やキャストの皆さんについて
詳しいコメントは出来ませんが8人皆さん、
それぞれの持ち味を存分に発揮され
アンサンブルの皆様も勿論
本当に素晴らしかったですが
特にハートを鷲掴みにされた方々について
私の主観になりますが
その感想を綴りたいと思います。
メインキャストの中で中川さんと上原さんの舞台は
拝見した事がなく今回のコンサートが初めてでしたが、
中川さんのソウルフルな歌声が耳に飛び込んだ瞬間、
全身の細胞が喜びと共に目覚めたような
例えようのない感動で満たされ
泣きそうになりました。
伸びやかで、艶やかで、
技術うんぬんを超えた
ハートにダイレクトに響く歌声は魂の奥深くに
浸透しました。
歌うことが好きで好きでたまらない
というオーラが中川さんの全身から
溢れでているようでした。
中川さんは色々な舞台に出ていらっしゃいます。
かつて舞台『MOZART』では
井上芳雄さんとのWキャストで主役を
演じていらっしゃいますが、
『エリザベート』で歌の上手さを既に存じ上げていた
井上さんご出演の日程のみを選んでいたので、
このコンサートが初めてでしたが、
「何故あの時中川さんの日程も選ばなかったのだろう」
と、今更ながらとても悔やまれました。
二幕の『RENT』でのファルセットには
ノックアウトされ 声という音魂
素晴らしさを再確認致しました。
二幕の『ダンス・オブ・ヴァンパイア』のフィナーレで
客席に降りてらした中川さんは
歌いながら観客を見つめ
「有難うございました」と
何度も何度も頭を下げながら
「今この場にいられる事が本当に幸せで嬉しいです」と
言うように手を合わせていらっしゃるお姿は
神々しくて祈る姿に見えました。
本当に素敵な方でいらっしゃいました。
知念さんは
『ダンス・オブ・ヴァンパイア』や『レ・ミゼラブル』で
何度か拝見しているので華奢なお身体からは
想像もつかないほどの力強くのびやかな声量の
持ち主である事は十分存じていましたが
今回、涼風真世さんとのデュエットをお聴きして、
お二人の声質はとても似ているように
思わされました。
アップテンポの曲に流暢な英語、
セクシーなダンスもご披露され、
彼女の新たな面を拝見しました。
可憐なドレスがよく似合っていらっしゃいました。
涼風真世さんご出演の舞台は
数々拝見していますが、
本当に歌がうまい方だなぁ・・・・と
思っています。
ややハスキーがかった声も可愛らしく
また、透き通るような美しい肌、
華奢な体型、
お人形さんのような髪型、
美しいネイル、品のあるメイク、
ご自身のことを本当によく知り尽くした
とてもお似合いのエレガントなお衣装に身のこなしは
女性として憧れ、
毎回釘づけになってしまいます。
今回のコンサートでも その抜群の歌唱力と
よくお似合いのドレスはため息の出るほど
素晴らしく、美しくうっとりしました。
そして・・・・・山口さん。
一幕と二幕合わせて7~8曲ほど
ご披露下さったと記憶しています。
『三銃士』『エリザベート』『ローマの休日』
『ダンス・オブ・ヴァンパイア』から・・・・
どれも繰り返し聴く好きな曲ですが
特に嬉しかったのは、
『ダンス・オブ・ヴァンパイア』から
大好きな抑えがたい欲望を
しっとりと歌って下さった事、
『エリザベート』からはこれまた大好きな
闇が広がる を中川さんと
デュエット下さったことでした。
見ごたえ聴きごたえ十分で最高でした
知念さんとのデュエット、
『ダンス・オブ・ヴァンパイア』の中から
愛のデュエット も 素敵でした。
(知念さん、いいなぁ~)
また、本当に素晴らしい演出だなぁ・・・と
感激したのは
一幕、二幕ともフィナーレは、これまで何度となく観てきた
『ダンス・オブ・ヴァンパイア』からでしたが、
一幕のフィナーレは「歌」 というよりも、
『ダンス・オブ・ヴァンパイア』のある印象的な「一場面」を
蝙蝠の羽を頭に仕込んだクロロック伯爵 山口さんが
他4人の男性キャストと共に 限られた小道具を使って
実にお茶目に ユニークに演じて下さり、それは嬉しい
サプライズで、客席からも温かな笑い声が聴かれました。
1月23日はシアタークリエの千秋楽でした。
一応持参し、時々使いましたが、7列目のお席は
オペラグラスはなくとも充分よく観えました。
多くの方が何故千秋楽のチケットを求めようとするのか、
その理由がこの日よくよく分かりました。
楽日には、メインキャストの挨拶がありますが、
その舞台であり、コンサートのちょっとしたエピソートや
舞台にかける思いなど、生の声を直接
キャストから伺える唯一の場であるからです。
鳴りやまぬ感動の拍手の中、一旦静かに幕が下り、
そしてまたゆっくりとあき、今度は舞台で数分前まで
歌い演じていたキャストが笑顔でそれぞれの思いを
語って下さる瞬間は本当に豊かて素敵なものでした。
この日は石井さんの46才のバースデーという事もあり、
機転をきかせた山口さんは、あいうえお順で
挨拶をすることを提案され
石井さんのご挨拶からはじまりました。
石井さんは11才年上の山口さんのことを
親しみを込めて、お父さんと呼び、
「楽しい気持ちでいい雰囲気でコンサートが出来たのも
お父さんのお陰です」の様な事をお話しになりました。
涼風さんは瞬時に場の空気を察知されたのでしょうか、
実にテンポよく、歯切れよく 颯爽と男らしく
(↑尊敬の意味を込めて)
「昔 妖精、今 妖怪の涼風真世です。
もし生まれ変わることがあったらヨーロッパに男性で、と
決めていたのですが、今日変わりました。
生まれ変わるなら山口祐一郎さんがいいと思いました」
と、仰り、山口さんがいかに思いやりに溢れた
お優しい方であると沢山褒めていらっしゃいました。
山口さんは恐縮したように照れながら
繰り返しお辞儀されていらっしゃいました。
中川さんは、このコンサートに呼んで頂き光栄であること、
そして、憧れの山口さんとまた共演出来るという事が
自分にとっては大きな意味があり
本当に嬉しかったということをお話しになりました。
山口さんとはMOZARTでの共演以来という事でした。
圧倒的な歌唱力のお二人は、二幕で
『エリザベート』の闇が広がる をデュエットされ
鳥肌が立つ程の素晴らしいデュエットでしたが意外にも
山口さんとのデュエットは初めてだったそうで、
「自由にやっていいよ。全部受け止めるから」と
山口さんが言ってくれたことをあかし、更に
「凄い人なのに僕の前髪を悪戯したりするような
子供っぽい所は俺と変わんないジャン」と思ったなど
屈託のない笑顔でお話しになりました。
山口さんは、お茶目で悪戯好きで
飾らない方なのですが、二幕のデュエットの時
確かに歌いながら すましたお顔で、
中川さんの前髪をつまんで持ち上げていました。
中川さんは笑いをこらえるのに必死でしたが、
最後は微笑んでいらっしゃいました。
時間が押していることもあり、山口さんは
最後のご自身の挨拶を短く省こうとされましたが、
山口さんの復帰コンサートでもあった千秋楽、
ファンは納得しません。客席から「エーッ!!」の声に、
「最近みんながとても優しいので なんでかな?
と思ったら、そろそろ赤いちゃんちゃんこを着る
年だからだと気付きました。これなら年を取るのも
悪くないかなと・・・・・」とまた悪戯っぽく仰り
そのあと、空気が変わるような大きく高い声で
「皆さん、本日は誠に有難うございました。」と
深々とお辞儀をされ千秋楽の幕が下りました。
どんなに年を重ねても、凄いと言われても
奢ることなく、変ることなく いつも淡々と、飄々と
ユーモアたっぷりに無邪気に、朗らかに
勉強熱心でいらっしゃり、仲間を大切になさり、
後輩の成長をそっと見守り 育て、
自分だけが目立ち、特別扱いされることを好まず、
引き立てる事 引く事をよくよくご存じでいらっしゃる
山口さんのことをファンのみならず共演者の皆さんも
大好きなんだと思います。
私にとって山口さんは永遠の憧れの方です。
「自由にやっていいよ。全部受け止めるから」
器が大きい方だからこそ
難なくサラッと自然に出てくるのであろうこの言葉。
想い人に優しく見つめられ こんな風に言われたら、
女性は否、私はかしら?(笑) 安心して、
伸び伸びと イキイキと 目いっぱい
自分を輝かせられるんだろうなぁ~と思いました
見した3公演共、スタンディングオベーションの
熱気に包まれたカーテンコールに
何度となく応えて下さったキャストの皆様
素晴らしいひと時を本当にありがとうございました。
私にとって 舞台とは 心の栄養であり、癒しであり
明日への活力となるエンジそのものです。
4月、5月に帝劇で上演される新作 『レディ・ベス』の
チケットも取れたのでこの春、楽しみです。
※エリザベスⅠ世の若き日にスポットをあてた作品。
MOZARTも『レ・ミゼラブル』同様、
何度観ても感動を頂ける晴らしい作品の1つです。
2014年の締め括りに またこの舞台を
観る事が叶ったらいいなと思います。
2015年の春、帝劇で
『レ・ミゼラブル』の上演が決定しました。
チケット申し込みはまだ先の事ですが、
映画を見て大変感動をしたという友人と共に
舞台『レ・ミゼラブル』を観て感動を分かち合えたらと
思っています。