上砂理佳のうぐいす日記

3月31日(月)から4月6日(日)まで銀座中央ギャラリーの「10×10版画展」に銅版画小品を出品します★

じゃいけるまくそん★

2009-07-09 | アート・音楽・映画・本・舞台・ドラマ
クレイグ・ディビッド・ボウィ・ジョージ・マイケル・ジャクソン

…こんな言葉遊びもありましたねえ(この続きを考えたい)。
マイケル・ジャクソンの死は突然で、ただひたすらに「かわいそう」という気持ちです。50歳というのは若い。仕事中に急死したのだから、芸術家としては美しい終わり方だったかもしれないけど、遺族にとってはたまらないと思います。
佳人薄命。信長の如く「人間わずか50年~」とつぶやいてしまう。

今日は、朝のTVで「Beat it!」のVを見て、そのあとお葬式つうか追悼式映像。ブルック・シールズなんて何年ぶり。親友だったんですよね。マイケルのお嬢さんのスピーチが可哀相でした。
ラジオでは懐かしい「Say Say Say」が。P・マッカートニーとの共演で、今聞いても素晴しい。私、これが入ってるポールのアルバム「パイプス・オブ・ピ-ス」(当事はLP)持ってましたよん。いがったな~。
あ、ポールのコラボと言えば「エボニィ・アンド・アイボリー」とかあったね…泣ける美しいメロディに詞。何回聞いたことでしょうか。
「エボニィ=黒(黒人)」と「アイボリー=白(白人)」、まるでピアノの鍵盤のように、黒と白の両方が並んで初めて美しいハーモニーを奏でるんだよ…確かそんな内容だったか。でもこれはS・ワンダーとのコラボだったかな?

マイケル・ジャクソンは昔、ホンダのスクーターのCMに出ておりました。まだ大ブレイク寸前で、「オフ・ザ・ウォール」の頃だったのでは。今じゃ考えられまへん。
ほんの少しのCM映像なのに、その身のこなしがなんともカッチョ良く、キレがあってキュートでシビレました。ピッタリしたGパンのラインが細くて直線的で。田辺聖子書くところの「まるで、内臓がハンカチの如くきちんと折り畳まれて入っているかのような」男の子の細い腰。
じゃいけるまくそん。まだ20歳そこそこだったのかなー。

「スリラー」のゾンビ映像やムーンウォークがやたら取り上げられるけど、マイケルの真骨頂ってやっぱあの「ささやくような歌声」だったと思う。優しくて甘くて繊細な。でもタイトなリズム感に溢れた歌。
「ヒューマン・ネイチャー」なんて。永遠に聞いていたいっちゅう美しさです。他にも名曲あり過ぎ。

「BAD」からはちょっと、作品に輝きが無くなってしまったかのようで、私は離れてしまいました。「より傑作を作らなくては!」という気負いが、彼を「演出過剰」にしていました。
一連のスキャンダラスなニュースは、スーパースターの苦悩を見るかのようでした。でも、彼自身は純粋で繊細な人だったと思う。

私はやはり、「高みへ駆け上がる寸前の人」が放つ独特のキラキラ感に満ちた、アルバム「オフ・ザ・ウォール」が一番好き。
MTV世代=べ~すとひ~っとU・S・A!=小林克也センセイ世代の一人としては、しばらく曲を聞くたびに、涙がじじーんとにじみそうです。
コメント (5)
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