上砂理佳のうぐいす日記

「夏への扉」展では暑い中、たくさんの方にお越しいただき誠にありがとうございました!★

もろく薄いエッジの上で★

2017-02-12 | フィギュアこんな話も
今、CSのJスポーツでヨーロッパ選手権の再放送をやっているのですが、今日はゴハン食べつつアイスダンスを観てました~。
ペアに続き、素晴らしい優勝争い。イタリアのカッペリーニ&ラノッテ組の「チャップリン」がもう素晴らしくて…可愛い可愛い
でも、大トリがパパダキス&シゼロン組(仏)だったんですよね。若くして世界チャンピオンになりフィギュア界をビックリ!させましたが、もう~、貫録です。30歳ぐらいの熟年カップルに見えます(笑)。
女性がまるでアフロディテ…ギリシャ神話の女神ですかいなみたいな美貌とプロポーション。男性も端正で整っていて、長い首と長い手足が華麗に舞います。
もう、外見だけでもパーフェクトなのに!その二人がモダンバレエの最高傑作ばりに滑るのだから、ほんまため息が出ます。
解説の藤森さんも「世の中の全ての人に見て欲しい。芸術とスポーツの最高レベルでの融合を」と、絶賛の言葉があふれ出て止まらない状態でした
いやはや、テッサ&バーチュー組(カナダ)が復帰しまして、休養前より更に素晴らしく究極のダンスを展開しているのですが、どっちを取るか!?ワールドの優勝はもう、ジャッジの好み…困るでしょうね。

そんなことを思っていたら、2/9にあの!
アメリカの美青年スケーター、ジョシュア・ファリスが!復帰したとな
私も千羽鶴プロジェクトに少しだけ協力させてもらったのですが、練習中の転倒で脳震盪を起こして以来、永く休養して昨年の夏に遂に引退宣言をしていました。
まだ若いファリス(確か羽生君と同じ年?)。優美で繊細なスケーティングと、軽く高い3アクセル。独創的なスピン。世界ジュニアで優勝した時のフリーが素晴らしくて、あの時は4回転も成功していたのですよね。
なんつうか「感性のカタマリ」みたいな選手で、でも怪我に悩まされてきて、なかなかコンスタントに良い滑りが出来ませんでした。「滑り」というよりジャンプですね。
引退宣言して、コーチ・振付業に携わる、と聞いていたのですが、このたび正式に現役選手に復帰するということで、夏頃から試合に出るようです。
もし間に合えば…五輪に出て欲しいけれど。そのためにはアメリカ男子は三人出場枠を、取らないといけませんね。枠を取るには、来月の世界選手権でアメリカ男子が良い成績を取る必要があります。
しかしビックリしました ファリスが復帰とあらば、もう一人の感性派、ジェレミー・アボットも、第一線に帰ってきて欲しいですねー。全米出てなかったから寂しかった
来季はいよいよ五輪シーズンなので、みんな総力をあげて試合に出てきてくれそう。

パパダキス&シゼロン組などの、超絶技巧の滑りを見ていたら、スイスイスイと簡単に見えますが、フィギュアスケートは「最も華麗で最も過酷なスポーツ」。
靴の先に刃物をつけて、ツルツル滑る氷の上を高速で回ったり跳んだりしてるのですから、冷静に考えたらすごーく危険な競技なんですよね。
「脆く薄いエッジの上に人生の全てが乗っている」…と、選手の誰かが語っていましたが、怪我を最小限にとどめて、豊かな選手生活を送って欲しい、と思わずにおれません★
コメント
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