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MとAのミュージカル・ラン日記 ♪♪♪

音楽を聴きながら走る市民ランナーのブログです。ランと音楽以外のスポーツについても書きます。今は大谷翔平に夢中です!

街中の公園にもある自然

2018-02-06 | 走りながら考えたこと
 私はこの1年近く、休憩時間に、ある街中の公園の周囲を歩いている。時々ゆーっくりジョグを入れたりしながら。
 休憩時間なので、せいぜい30分しか時間がなく、距離の目標は1日3kmにおいている。故障中で走れないから歩いていたのだが、少しずつジョギングもできるようになったとはいえ、歩くのとそう大差のないスピード。つまり、遅い。

 だけど、遅いからこそ見える風景というものもあって、私はそれをけっこう楽しんでいる。この待ちにふさわしく、公園の周囲は水路で囲まれていて、小さな池があったり、たくさんの鳥を見ることができる。池にはアオサギがいつも一番大きな木の下に陣取って池のカモたちを睥睨している。



 つい最近数えてみたら、鳩やカラスも入れたら10種類くらいの鳥たちがいつもいる。実はカワセミもいる。いつも1羽しか見ないので、同じ個体だと思う。縄張り意識の強いというカワセミだけど、この狭くもない公園一帯をすべて牛耳っているのだろうか?



■ 自然には「死」も訪れる

 つい最近のことだけど、そのコース--と言っても人がすれ違うのがやっとの、車はとても入れない細い道だけど--上に、茶色い小さな生き物が横たわっているように見えた。「子猫かな? 自転車にでもぶつかったか。嫌だな」最初の正直な気持ちはそんな感じだった。何年か前にこの公園内で箱に入れられた子猫数匹を発見したことがあった(彼らは運が良くて子供に聞いたお母さんが箱ごと自転車に乗せて持ち帰った。その後元気に育っているんだろうか?)。
 近づいてみたら猫じゃなかった。最初に思いついたのは、「テン?」といってもテンの正確な特長も大きさも知らない。体調は20cmほどか。狐をほっそり、小さくしたような様子。腹から脚のあたりに明らかに血が付いて濡れているように見える。赤くはない。目を閉じて肩で息をしている。
 「かわいそうに」と思ったがどうしてやることもできない。犬かカラスかに襲われたのかもしれない。いや、入れないはずだがバイクに轢かれたのかもしれない。
 少し動こうとしていたので自分で移動するかもしれないとそのままやり過ごした。そして2週目にそのあたりにやってきたとき、やはり気になってキョロキョロしながら歩いたが見当たらない。引き戻してみたりする。
 いた。少し草むら近くに移動したようだ。さっきよりさらに息が荒い(ような気がした)。路上にいたら、さらにひどい目に遭うかもしれない。草むらのほうへ移動したということは、アスファルトではなく枯れ草茂る土手のなかで--治癒の可能性があるのかわからない。あるいは死を待つにしても草むらの中のほうがいくらかはましに違いない--と考えたのならそうしてやろうと手袋した手で首を摘まんで移動させてやった。野生の生き物なので、とはいってもかまれたり暴れたりする可能性も頭をよぎったが、何の抵抗もしなかった。路上からは簡単には見えなくなった。
 息の荒さから助かる可能性は低いだろうと思った。どうしてやることもできなかった。



 あとでネットで調べたら、どうやらニホンイタチらしい。似たような生き物をマイコース上でも夕方路上で見かけたことがある。そのときはさっと逃げて身を隠した。
 県によっては絶滅危惧種に指定されていたりするようだが、岐阜県は対象になっていないので割と身近にいる動物なのかもしれない。

 歩いたりゆっくり走ったりしてないと見えない景色というものがある。故障も悪いことばかりではない。

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