MとAのミュージカル・ラン日記 ♪♪♪

音楽を聴きながら走る市民ランナーのブログです。ランと音楽以外のスポーツについても書きます。今は大谷翔平に夢中です!

百梅園・ソーラーアーク・墨俣一夜城マラニック

2014-02-25 | ファンラン&ランジャニ(マラニック)
 「静岡マラソン」一週間前。参考にしている小出監督の本では「10~15㎞TT」実施のタイミングだが、暖かそうな陽射しに誘われ、安八・百梅園に梅を見にいくことにした。
 うさぎのモンを連れて毎週のように通った道とずいぶん重なってもいることも気づいていた。ノスタルジックというほどではないのだが、何か新たな気づきなどあるかもしれないなあと思ったりもしつつ。

 ランの最中というのは、自分の場合、よほど余裕があるか、じっくり何かを見ようとはっきり意識していないと、周りの景色もあまりよく見えない。ほとんど覚えていない。自分の走りに集中してしまうので。集中してないと危険だということもある。
 だから、思い出の場所を巡るといっても、風景から直接何かを思い出すというよりは、むしろ自分の中での対話というか思考というか、あるいはいつかの感情を思い出すとか、そういう部分のほうが多い。


■百梅園

 隣町でもある安八町。そろそろ梅が咲いているという情報が全国から聞こえてくるので、少々早いのは承知で1度行ったことのある百梅園に咲き始めの梅のほころびを見に行こうと思い立つ。
 マイコース・新規川沿いに立つ見慣れたチャペル(結婚式場です)の前を通り美濃路を一路一宮・羽島方面に走る。モンを乗っけて通いなれた道だ。 



 ウインドブレーカーにCW-Xのロングタイツ(あんまり履いてなくてもったいないから履いてみた)+ハーフパンツ。風さえなければけっこう暖かい。靴はブルーのnew balance MR-890。

 中之江川コースの北端を通る。中之江川レギュラーコースの中間点にあたる。



 西に目を向けると伊吹山。



揖斐川にかかる赤い橋=大垣大橋を渡る。歩道は南側のみ。



 道なりにしばらく走ると百梅園の道路標識。右折。少し走ると新幹線の高架。手前に直進・安八温泉を示す看板が。



 思っていたよりコースから遠かった。下調べ不足を露呈。
 住友の工場のある交差点を左折するとまもなく百梅園。ここまできたら、以前来た時の記憶が少しよみがえってきた。
 7キロちょっとを約40分で到着(信号や撮影のためのストップ除く。5'31/㎞ペース)。



 パッと見ほとんど花は咲いていないように見える。規模も小さなものだが、なんでも、梅の種類の多さなら日本で2番目に多いのだそうだ。一応「梅まつり」がもう開催されていることもあり、訪れる人が次々ある。
 そんななかロウバイだけはもう散り際を迎えていた。



 わずかに咲いている花を探しては写真を撮った。そのいくつか。
 玉牡丹。



 美花。なにかちょっとつやっぽい名前だが、淡いピンク色の花はほほえましい田舎娘のようだ。

 

 八重緑萼。「やえりょくがく」と読むそうだ。八重の桜ならぬ八重の梅。




■ソーラーアーク

 ひとわたり百梅園を巡り--といってもあっという間にぐるっと回れてしまうが--、梅以外何があるでもないので、そろそろ元のコースに復帰しようと思う。
 来た道を戻るのではなく、百梅園のすぐ脇を流れる水路沿いに多少蛇行しながらソーラーアークのほど近くまでさかのぼるコースを選ぶ。
 まだ新しいのか、人工的につくられた水路であるの露骨にわかるが、桜が植えられている川沿いの道は、時折り「哲学の道」を思い出させるような風情もある。
 梅園から「美濃路」へと戻る2200mほどの道は走りやすいし気持ちがいい。



 猫が4匹あつまってなにやら相談中だった。京都の哲学の小道にも猫がいたな。



 氷取西の交差点で美濃路に復帰。もう東海道新幹線の岐阜羽島駅が近い。ここはその線路と平行しており頻繁に新幹線が通り過ぎていく。



 もう巨大なソーラーアーク(太陽光発電装置)がさっきから見えていた。初めて見た時は度肝を抜かれた。今でもその姿は感動的だが、三洋電機がパナソニックに吸収合併され、看板も付け替えられ、以前は見学なども可能だったのに、今はもう中に入ることはできない。稼働しているのかどうかもわからなくて、イメージとしては過去の遺物のようだ。「猿の惑星」に映っていたかもしれないような。
 
 この少し先に長良川を渡る橋があり、これを越えると羽島市となる。橋までぜひ立ち寄りたい場所があったが、時間的に厳しいと判断し、橋の手前で左折。クルマでは何度も通ったことがあるが、走るのは初めて。東側からソーラーアークに近づくことができた。間近に見るとその大きさに圧倒される。




■墨俣一夜城

 墨俣に向けて北進するこの道からも西に伊吹山、東には今日も御嶽山がまるで中空に浮かぶように見えた。巨大な塊。
 こちらが伊吹山。右端に小さく、大垣のランドマーク・ソフトピアも見える。山の大きさに比べてなんと小さなことか。人間のやることは頑張ってもこの程度だなとまた確認する。



 最近御嶽山が見える機会が多い。



 この道の途中で大垣市に入る。墨俣は、平成の大合併で大垣市に編入するまでは安八郡墨俣町だった。



 美濃路の大森交差点から約4㎞。右に大垣桜高校を見ながら通り過ぎると墨俣西の交差点。右へ600mほどで長良大橋、左へ約1800m行けば揖斐大橋。一夜城へは長良大橋方面へ(大垣とは反対方向へ)戻ることになる。墨俣の町中を抜けて一夜城へ。



 信長の美濃攻略にあたり、秀吉が一晩で作り上げたというので「一夜城」だが、実際は不確かなことが多いようだ。少なくとも今のような立派な城ではなかったと推察される。
 一夜城からも伊吹山とソフトピアが見えた。



 記念に写真だけ撮って早々に出発。街の入り口にある看板。
 「桜と歴史の町 秀吉 出世の地」とある。



 百梅園を出てから一夜城まで約8.5km。キロ5ペースで駆け抜けた(立ち止まった時間を除く)。割と走りやすい道だった。

■帰路

 この道は国道21号に並行する抜け道的な位置付けもあるのかもしれない。ただ、それにしてはいつも渋滞している印象で、効果としてはあまり抜け道の資格がないように思える。
 とにかく交通量の多い道沿いを走るのが苦手だ。排気ガスを吸い込んでいるのが臭いや味からわかる。身体に悪い(たぶん)。だからあまり走って遠出をしようという気にならない。
 揖斐大橋手前の上り坂。



 今回、このマラニックを行ったのは陽気のせいばかりではなくて、何度も大きな橋を渡るコースなので、ちょっとしたトレイルというかアップダウンで普段使わない筋肉を刺激する意図もあった(一応)。

 揖斐大橋の上からはさらに大きく伊吹山とソフトピアを望むことができる。この橋の構造だって、ソーラーアークに似た感動を覚えないでもない。機能的なものはたいてい美しい。



 反対側、三重県方面に目を移すと、たぶん第二東名の一部となると思しき橋脚が建設中だった。世界中どの都市もいつだって「under construction」。完成しているということはない。完成してしまった都市があるとすればそれは人のいなくなった廃墟しかないのかもしれない。象徴的な風景に思えた。



 まだ日没までにはだいぶ時間がありそうだ。暗くなる前に戻れて良かった。

 総走行距離:22.4km  走行時間:約2時間/Door to door:約3時間



〈おしまい〉 

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