かならずしもそういう目的だったわけではないのだが、ゴールデンウィークの後半4連休合計で100km走るチャレンジに挑んであえなく失敗した。
最初の3日でたまたま58km走った。最終日にちょうどフルマラソンの距離を走れば100kmになるなと思いついただけなのだが、なんだかやってみる甲斐のある符合に思えた。
フルマラソンだと、自分がいちばん大事にしていることは「歩かない・立ち止まらない」ということ。村上春樹も言うとおりマラソンは歩くためにしているのではなく走るためにしているので、給水も走りながらやるし、まんじゅうを取るのも走りながらだ(だからたいていうまく取れないか取り過ぎて一度に食べきれず手に持ちながら走る羽目になる)。
レース中トイレに寄ったこともない(立ち○○○ではありません)。これは体質もあるかもしれないができる限り事前に済ませる準備を心がけていることも言うまでもない。
トレイルランナーの鏑木さんに言わせれば「フルマラソンのランナーはまじめすぎる」ということになる。多少そういう面も無きにしも非ずだが、かならずしもまじめだから歩かないというわけでもない。
自分について言うなら、フルマラソンで歩くとか止まるのはやっぱり楽なのである。このあたりはフルマラソンを大会で走るのがどういう目的かによってずいぶん違ってくる。
楽しむ--つまりファンランが最初から目的なら、もちろん歩いてもエイドでゆっくり地元の名産品に舌鼓をうつのもOKだろう。というよりむしろそのために参加しているのだから立ち寄らない手はない。
わたしの場合は、レースへの参加は自分の記録とのバトルに近いので、ゆっくりと立ち止まっている場合ではないのだ。もっと言うと「記録」だけなら、たとえば終盤きつくなったシーンでは一旦とまったり歩いたりして立て直した方がむしろ身体的な回復は速く大きいので、止まりそうなスピードで無理して走り続けるよりもタイムが良くなる可能性が大きいと思っている。
けれど、わたしは止まりそうな速さでも走る方を選択したい。止まるほうを選ぶのは、きつさやつらさに屈することにほかならないからだ。簡単に言えば自分に負けることになる。ゆえに止まる方を選んだときには必ず悔しさに涙することになる(涙は大げさだった)。
最近のマラソンブームで「楽に完走できる」というようなキャッチコピーのマラソン本が散見されるけど、楽がしたいなら最初からマラソンなど走らなければいいのではないかと思う。
話を元に戻そう。
結局、最終日27㎞でラップが6分24秒まで落ちて、これ以上続けていても根性を鍛える以外何も得るものはなさそうだし、無理すれば故障の可能性も高まると考え終了することにした。
サブ4ペース(5'41/㎞)で32㎞まで走り、そこで余力が多少でもあれば自分にとってはハードな中之江川レギュラーコースを走りフルマラソンディスタンスを4時間程度でFINISHするという目論見だったのだけれど。残念だ。
初ウルトラにして唯一参加したウルトラマラソンでは、なかなかにタフなコースにもかかわらず前半50㎞を5時間6分と、あわやサブ10も狙えるかというタイムで通過した。何箇所かある急坂の上りは最初から歩く作戦だったが、下りの急坂(60-65kmあたり)で膝を痛めほぼ走れなくなる。そこから先は平地でも歩いたり走ったり。おそらく歩いた距離のほうが長い。
ロングトレイル同様、歩かざるを得ない急坂というのはあるかもしれない。トランジットでの多少の休憩やエイドでのエネルギー補給も必要になる。さすがに立ち止まることになる。わたしのレベルでは100kmのレースでゴールするには10時間以上かかるだろうから、さすがにトイレにも寄らざるを得ない。が、それを除けば、ウルトラでもやっぱり走り切りたい。つまり、文字通り「全行程を走る」ということでは必ずしもなく、準備も含めて全力を出し切ったかどうかを自分に問うているのだ。
だからこそ、今回ポイント練習的なものがあったにせよ、長い急な坂があったわけでもなく、4日合計で100km走ることができなかったショックはちょっと大きい。
現在、ウルトラのレースに出る予定はないけれど、2012年の「えちご・くびき野100kmマラソン」が納得のいく内容ではなかったので、いつかちゃんと走りぬけたい思いはある。
そのためには、長い距離を走る練習がどうしても必要だと思うが、排気ガスの苦手なわたしにとって国道沿いを走り続けるのも気が進まないし、今回のように往復2㎞のコースを何回も走るのもなかなかしんどい(いろいろ工夫はしているがやっぱり飽きてしまう)。
何かいい方法がないかと思案中である。
「えちご・くびき野100kmマラソン」は今年2年ぶりに開催される。今年は第10回の記念大会だそうだ。
最初の3日でたまたま58km走った。最終日にちょうどフルマラソンの距離を走れば100kmになるなと思いついただけなのだが、なんだかやってみる甲斐のある符合に思えた。
フルマラソンだと、自分がいちばん大事にしていることは「歩かない・立ち止まらない」ということ。村上春樹も言うとおりマラソンは歩くためにしているのではなく走るためにしているので、給水も走りながらやるし、まんじゅうを取るのも走りながらだ(だからたいていうまく取れないか取り過ぎて一度に食べきれず手に持ちながら走る羽目になる)。
レース中トイレに寄ったこともない(立ち○○○ではありません)。これは体質もあるかもしれないができる限り事前に済ませる準備を心がけていることも言うまでもない。
トレイルランナーの鏑木さんに言わせれば「フルマラソンのランナーはまじめすぎる」ということになる。多少そういう面も無きにしも非ずだが、かならずしもまじめだから歩かないというわけでもない。
自分について言うなら、フルマラソンで歩くとか止まるのはやっぱり楽なのである。このあたりはフルマラソンを大会で走るのがどういう目的かによってずいぶん違ってくる。
楽しむ--つまりファンランが最初から目的なら、もちろん歩いてもエイドでゆっくり地元の名産品に舌鼓をうつのもOKだろう。というよりむしろそのために参加しているのだから立ち寄らない手はない。
わたしの場合は、レースへの参加は自分の記録とのバトルに近いので、ゆっくりと立ち止まっている場合ではないのだ。もっと言うと「記録」だけなら、たとえば終盤きつくなったシーンでは一旦とまったり歩いたりして立て直した方がむしろ身体的な回復は速く大きいので、止まりそうなスピードで無理して走り続けるよりもタイムが良くなる可能性が大きいと思っている。
けれど、わたしは止まりそうな速さでも走る方を選択したい。止まるほうを選ぶのは、きつさやつらさに屈することにほかならないからだ。簡単に言えば自分に負けることになる。ゆえに止まる方を選んだときには必ず悔しさに涙することになる(涙は大げさだった)。
最近のマラソンブームで「楽に完走できる」というようなキャッチコピーのマラソン本が散見されるけど、楽がしたいなら最初からマラソンなど走らなければいいのではないかと思う。
話を元に戻そう。
結局、最終日27㎞でラップが6分24秒まで落ちて、これ以上続けていても根性を鍛える以外何も得るものはなさそうだし、無理すれば故障の可能性も高まると考え終了することにした。
サブ4ペース(5'41/㎞)で32㎞まで走り、そこで余力が多少でもあれば自分にとってはハードな中之江川レギュラーコースを走りフルマラソンディスタンスを4時間程度でFINISHするという目論見だったのだけれど。残念だ。
初ウルトラにして唯一参加したウルトラマラソンでは、なかなかにタフなコースにもかかわらず前半50㎞を5時間6分と、あわやサブ10も狙えるかというタイムで通過した。何箇所かある急坂の上りは最初から歩く作戦だったが、下りの急坂(60-65kmあたり)で膝を痛めほぼ走れなくなる。そこから先は平地でも歩いたり走ったり。おそらく歩いた距離のほうが長い。
ロングトレイル同様、歩かざるを得ない急坂というのはあるかもしれない。トランジットでの多少の休憩やエイドでのエネルギー補給も必要になる。さすがに立ち止まることになる。わたしのレベルでは100kmのレースでゴールするには10時間以上かかるだろうから、さすがにトイレにも寄らざるを得ない。が、それを除けば、ウルトラでもやっぱり走り切りたい。つまり、文字通り「全行程を走る」ということでは必ずしもなく、準備も含めて全力を出し切ったかどうかを自分に問うているのだ。
だからこそ、今回ポイント練習的なものがあったにせよ、長い急な坂があったわけでもなく、4日合計で100km走ることができなかったショックはちょっと大きい。
現在、ウルトラのレースに出る予定はないけれど、2012年の「えちご・くびき野100kmマラソン」が納得のいく内容ではなかったので、いつかちゃんと走りぬけたい思いはある。
そのためには、長い距離を走る練習がどうしても必要だと思うが、排気ガスの苦手なわたしにとって国道沿いを走り続けるのも気が進まないし、今回のように往復2㎞のコースを何回も走るのもなかなかしんどい(いろいろ工夫はしているがやっぱり飽きてしまう)。
何かいい方法がないかと思案中である。
「えちご・くびき野100kmマラソン」は今年2年ぶりに開催される。今年は第10回の記念大会だそうだ。