赤い靴で 街あるき

横浜の波止場から~♪函館に。
街の散策やキッチンの片隅から。見たり聞いたりの「ひとかけら」を綴ります。

昔人間の証明

2009-10-31 | 日々のひとかけら

  

ちょっと前の職場でのこと。お客様から電話があった。
「駐車場の券を、そちらで出すのを忘れてしまって
無料のはずなのに、出る時にお金を払った・・・」
声の調子と話し方から察するに、50代~70代。

(提携駐車場の券を出してもらうと、こちらで打刻するシステム
だけど・・・忘れたのは、アンタの責任だろ??)


・・と怒りメラメラですが・・・仕事・仕事。
怒りの炎を消火して、笑顔で応対を続けると・・
「400円と表示が出たんですが、400円払ってもゲートが
開かないので1000円入れたんです。でも、おつりも出なくて
・・たらたら云々。たらたら云々」

(はぁ~??アホちゃうかぁ?

「主人が云々・・たらたら云々」と、たらたら電話がさらに続く。

要は、ただの駐車場に1400円も払ってしまったってことね。
たぶん、運転席のご主人は面倒で「サービス券はいいよ」と
400円払い、なぜか開かないのでさらに1000円も投入。
おつりが出なくても、車を出してしまった<短気オトコ&
たらたらマダム>のセットもの。
お近づきにはなりたくないけれど・・・仕事・仕事(笑)

たらたらマダムが、フッと息継ぎ(ブレス)をしたところで
「駐車場のほうに確認して、折り返し連絡するようにいたしますが
よろしいですか?」と優しい口調で言ってから電話を切った。

・・そして・・・
もー!そんなの、自己責任じゃん!」と怒るアタシ

普段は穏やかなイメージがあるらしく、職場のメンバーが
意外な顔で、驚いていたけれど(爆)
だって、こういう類のヒトって、嫌いなんだもん

でも、仕事・仕事。

駐車場事務所に連絡すると、とても丁寧な対応。
「こうこうしかじかな事情なんですが、こちらでは対処できないこと
なので、そちら様から直接お客様に連絡していただけますか?」
と話すと、快く了解してくれた。

最後にしっかりと先方の名前も確認して、受話器を置くと・・

「素晴らしい。事情を分かりやすく簡潔に説明してるし
言葉遣いは丁寧だし、そして聞かなきゃならないことも
ちゃんと聞いてる。凄~い」・・と、20代後半女子。

職場の先輩ですっ。

「あらっ、○○さんに褒められてうれしいわ~」と言ったものの
電話の上手さは、昔人間の証明
メールなどがない時代に、社会人になってるんですもの。

相手がお客なら、こちらの感情を通話口で出さない。悟らせない。
丁寧な言葉遣いも、昔人間には当たり前のこと。

それだけです。

「人間の証明」ってありましたが、上手な電話応対は
「昔人間の証明」かも。

そして、航空機に喫煙席があったのを知っているのも、
昔人間の証明かもしれませんね。  
トップ写真は、前回帰省した時に、気づいて撮ったものです

また、記事内の赤字部分は、<消火>に忙しかった所
消防サイレンがう~う~鳴っていましたわ~~(笑)