第66回カンヌ国際映画祭の授賞式が26日、行われた。
長編コンペティション部門に出品された是枝裕和監督、福山雅治さん主演の
「そして父になる」が、
最高賞「パルムドール」やグランプリに次ぐ審査員賞に輝いた。
日本作品の同賞受賞は1987年の故三國連太郎監督「親鸞 白い道」以来26年ぶり。
授賞式で是枝監督は「出演者、スタッフと喜びを分かち合いたい」と笑顔でコメント。
親子の絆を描く作品を作るきっかけになったとして
「父と母、そして僕を父親にしてくれた妻、娘に感謝します」と話すと、会場から拍手が湧いた。
’04年の「誰も知らない」で主演の柳楽優弥さんが男優賞を受賞している。
「そして父になる」は、病院で互いの子供を取り違えられ、6歳まで育てた2組の夫婦の物語。
子供を交換するか悩む夫婦の葛藤を通じ、家族の絆を問い掛ける。
主演の福山さんのほか、尾野真千子さん、真木よう子さんらが出演している。
カンヌでの上映会の終了後、10分間以上、拍手が鳴り止まないシーンを、何回も見ました。
何か賞をとる予感は十分でした
秋に上映とのことで、待ち遠しいです。
’04の「誰も知らない」は、いくつものシーンが印象に残っています。柳楽優弥君が男優賞を受賞した時のTVの
画面もよく覚えています。彼の鋭い目つきが印象的でした。
(大人になったら、なんだか普通になってしまったとの印象です。輝きが目立ったから、余計にそんな風に感じたのかも。
でも、舞台で演じた時は、見た方が良かったと言っていました)
※ 「誰も知らない」は、実際に起きた、母親が父親の違う子供4人を置き去りにするという
衝撃的な事件を元に構想から15年、満を持して映像となった。
女優初挑戦の、YOU扮する奔放な母親と子役達の自然な演技も秀逸。
母の失踪後一人で弟妹達の面倒をみる長男の姿は、家族や社会のあり方を問いかける。
この映画を見ていない方は、おススメです。