令和元年5月1日を迎えました。
今朝、TVでお車から見えた皇后様:雅子様の笑顔が素晴らしいく、
嬉しく思いました。
昨日、今日の新聞に、上「平成回顧」、下「令和展望」
御厨貴さん(政治学者)、河瀬直美さん(映画監督)、磯田道史さん(歴史学者)
3人の対談を読みました。
上・下で長いので、私が気になったところをピックアップします。
政治改革 全て崩壊
磯田: 政党助成と小選挙区制で2大政党ができ、政権交代可能な
責任政党が二つできるという話だったんだけれど 、全然そっちへ行かない。
これはしっかり分析しないといけません。
河瀬: 政党が代わっても生活に直結しない。政治がすごく遠く感じられる。
そんな中でパッと面白いことを言う政治家が出てくると好印象が残りますよね。
だから本質的なことではなく、わかりやすい一言への興味で国民が動く
ようになってきた。
映画にしてもカンヌで賞をとったから見るとか、みんな深く考えなくなっている。
情報環境
河瀬: 私は何かお願いするときに、メールだけじゃなく、直筆の手紙を書き、
会いに行って、直接言葉をかける。
Q: 平成の初め、御厨さんは原稿は手書きでした?
御厨: 今でも手書きで絶滅危惧種。SNSが発達し、誰もが発信権を持った。
内容が良くなっているかというと、そうではないね。
磯田: ソーシャル・ネットワークと言いますが、老人の孤独死だとか、
幼い子の虐待が表面化しないといったことを見ていると、人のネットワーク、
人的繋がりの欠乏というものが人を殺し始める段階に、平成に入って
到達したっていう自覚は、次の世の中を設計する上で重要だと思います。
河瀬: 本当は寂しいはずなんですけれどね。心の中では既に。
寂しいから、ちゃんと会おうよ、という風になっているはずです。
五輪・万博
御厨: 大阪万博だって岡本太郎なんかがいろいろ実験しながら、やった。
今の五輪や万博にたりないのは創造の精神なんです。なぜ足りないかと言えば、
僕みたいな昭和世代が残っているから。
新しい世代に任せたら、きっと楽しいことをやりますよ。
河瀬: 希望ですけど、もっと地方がフォーカスされる時代がくる。
それぞれの地方に宝物があるはずで、いったん外に出て客観的に町を見た人が、
戻って力を発揮できるようにしなければと思います。
御厨: やはり一番遅れているのは政治。政党政治の危機とかいうより、
女性が入り込めない体制を令和の時代に壊さなかったら、政治はますます
極小化し、だれも頼らなくなる。
新時代へ
Q: 最後に令和への提言を。
磯田: 世界に対する日本の責任はいっそう大きいと思う。
非西洋社会で近代化し、工業化と公害、少子高齢化なども経験した。
世界の好々爺として、良さも悪さも伝える義務がある。
御厨: 僕は最近病気をして、地域にこれだけ親切にしてくれる人がいると
初めて気付いた。介護の問題も家に抱え込まず、若い人たちに助けられることで
元気が出てきています。令和はそういう時代になってほしい。
河瀬: 私は、日本の人がもっとアートに興味を持つようになってほしい。
パリなどでは皆、週末美術館に行ったりするけれど、日本ではあまり足を
運ばない。お金ではなく本当に心を養うものに出会うため、
映画館やお芝居、美術館に行く習慣がつくといいですね。
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先日、令和アンパンを買おうと思ったら売り切れていた。
今日、再度、パン屋さんに行ったら最後の1つだった。やはり、人気!?
令和と書かれているだけで、普通のアンパン・・・