「新・午前十時の映画祭」で「アラビアのロレンス」を見た~。
スクリーンで見ることできて良かった。
イギリスの名匠デヴィッド・リーンによる、
実在した軍人の伝記をもとにした大長篇スペクタクル。
上映時間は200分以上(公開国などによって微妙に異なる)。
一面の砂漠を舞台としながらも映像美に満ち、
モーリス・ジャールによる楽曲もすばらしい。
アカデミー賞7部門を受賞している。
物語
イギリスの田舎町で、ある男がバイク事故で亡くなった。
生前の栄誉を称え、銅像も立てられるという彼の正体とは?
話は19年前に遡る。イギリス陸軍少尉のロレンス(P.オトゥール)は、
オスマントルコへの反乱を企てるアラブの王子と出会い、独立闘争を支援することに。
4時間以上で途中10分の休憩があるけれど、ちっとも長さを感じさせない映画。
映画らしい映画ということかも。これを見ると、舞台俳優よりも、
フィルムに残る映画俳優が、より良いと思った。
アカデミー監督賞、作曲賞は当然。
P.オトゥールは主演男優賞を逃しているけれど、永遠に思い出されるので十分だと思う。
砂漠のシーンを見て、思い出したことがあった。
「徹子の部屋」に向田邦子さんが、ゲスト出演した時、向田さんがサハラ砂漠に
旅行した話をしていた。砂漠の砂がとてもきれいで、まるで、オークル系の白粉のようと。
現在はもう、これと同じような映画を作れないと思う。
監督、俳優たち、作曲家など最高のメンバーが揃った。
ロレンスは、多面的な人物だったようで、それが魅力。
人によって評価が正反対。
アラブの人々から尊敬を集めたし、彼自身も自分に酔うようなところもあっただろうし・・・
こんな台詞があった。「大事は小事から起こる」というようなこと。
小事をないがしろにしてはいけないという意味でしょう。
「分からない」→ ”God knows.” これは聞き取れた。