数日前、牧野記念庭園に行ってみました。
ここは山野草中心の庭園です。
今の時期、花はそう多くないはずです。しかし、何かしら
見られるだろうぐらいの気持ちで訪ねました。
この日は裏門から入るようになっていたので、垣根にそって
ぐるっと裏門の出入口に向かうと、垣根のへりにキツネノカミソリ
と思われる花が顔を出していました。
雄しべが長い感じですので、もしかしてこれは、オオキツネノカミソリ
のほうかもしれません。
でも、残念ながら見頃が過ぎているようです。
果たして園内のキツネノカミソリはどうなっているのか、
ちょっと心配になりました。
裏門を入ると、すぐそばに背の低い木がありました。
何気なく葉っぱを見ると、カメムシのような虫が張り付いています。
けっこうきれいな模様の虫です。
木の根元の札には、エゾノウワミズザクラという名前がでています。
その時は調べられませんでしたので、家に戻ってから、桜と虫を
検索してみました。
まず桜の方ですが、森林総合研究所のHPを見ると、
このエゾノウワミズザクラというのは、もともと
北海道に自生している桜で、本州では青森以外には見ることが
できない桜のようです。
希少種の桜だったんですね。よく見るソメイヨシノなどとは
花の感じが異なっています。
絶滅危惧種にはなっていないようですが、保全活動を必要
としているようで、心配ですね。
そうとは知らず、他にこの木の写真を撮りませんでしたので、
上のサイトから写真をお借りしました。
ところでカメムシですが、これはキマダラカメムシという
のだそうです。
ネット検索をしてみましたら、NHKのNHK首都圏ナビに、
この虫について解説記事が出ていました。
それによると、これは外来種のカメムシで、日本では、
何と1770年代(江戸時代)に、長崎の出島で発見された
という記録があるそうです。
その後九州で分布が拡大し、次第に北上。
東京では、2008年に小平で発見されているそうです。
おそらく、今や全国に分布しているのでしょう。
特に害虫というわけではなさそうです。
キマダラカメムシは、脱皮のたびに姿が一変するカメムシで、
サクラなど広葉樹の樹液を吸って生きているそうです。
私が撮った写真は、脱皮を繰り返している途中の「老熟幼虫」
らしいです。
成虫はとてもきれいとは言えませんが、幼虫は大型で美しいですね。
今回は、長々と説明ばかり書いてしまいました。
牧野記念庭園の園内の草木の状況については、次回ご紹介します。
(続く)
外来生物の駆除はほとんど無理ですね。日本の海藻や植物も他国でやっかいものになっているそうです。
ようやく、雨の日は終わりになったようですね。あすから大阪は真夏の太陽が戻ってきます。
ブログにコメントをありがとうございます。
今日は東京は蒸し暑くて、むわっとしていました。
それでなくともコロナです。気が滅入ってきます。
私たちの生活にとって「楽しむ」ということが
いかに大事か、つくづく考えさせられますね。