植物園や緑豊かな公園は、人と人との距離が密になると
いうことはあまり考えられませんし、何よりその自然に
ほっとしたものを感じます。
どうしても、そうした場に足を向けてしまいます。
以前から「引っ付き虫」の一つ、ヌスビトハギの花を
見たいと思っていました。
ちょっと名前が気の毒なので、同情心もあったからです(笑)。
ネットで、小平の都立薬用植物園で咲いている写真を
見つけました。
ちょっとタイミングが遅れたかも、と思いつつも、
出かけてみました。先週のことです。
園内の林地をぐるっと回ってみたところ、立て札が出ていて
ヌスビトハギと書かれていました。
やはり花は終わりかけでした。かろうじて、数輪の小さな
花が残っていました。
よく見ると、小さく可愛らしい花です。
やはり名前は気の毒だと思うんですがー。
名前の由来は一度調べてみようと思います。
久しぶりの入園でしたので、自分なりに珍しいかなと
思う草木を探してみました。
これは、ヘビウリの花です。
カラスウリの花よりもちょっと小さめの花です。
カラスウリと違って、日中に開花するようですが、
まだ花の「レース」が開ききっていませんでした。
サボンソウ(シャボンソウ)だそうです。
花や茎や葉をもむと白く泡立つそうで、
かつてヨーロッパでは洗濯洗剤として使われたとか。
これはヤツマタオオバコです。
直立した花茎が分枝しています。
30~40cmくらいの高さですから、実に大きなオオバコです。
どこが花か、あるいは咲き終わったのか
よくわかりませんでした。
葉がタバコの原料となる「タバコ」の花です。
こんな花をつけるんですね。
ナス科です。
そういわれるとナスの花と似た感じがします。
ラシャカキクサです。
ラシャ(羅紗)とは、起毛させた厚地の毛織物(着物の生地)
で、これをけば立てるのに用いられたと書かれていました。
着物にお詳しい方ならご存知なんでしょうね。
ゴボウです。
以前にも紹介したことがあります。
アザミのような赤い花をつけますが、
どうやら花が終わったような感じです。
動物のしっぽのような花(花穂・かすい)が茎の先端に
ついています。イブキトラノオというのだそうです。
山地や高山に自生する野草で、根茎が生薬として用い
られるのだそうです。
パイナップルリリー(ユーコミス)です。
花茎の上部に出る苞葉(ほうよう)と、花茎の周りに密集して
咲く小さな花の様子がパイナップルに似た感じがするので、
パイナップルリリーと呼ばれているそうです。
30~40cmくらいの鉢植えでした。まだ若いものなのかも
しれません。
ハンゲショウ(半夏生)です。
ドクダミ科の植物だそうです。
一角にこんもり植えられていました。
本当に不思議な感じがする植物です。
白くなった葉の上に、小さな花をつけた花穂が見えます。
最後はオオセンナリです。
ナス科です。ムラサキの花がかわいいです。
こんな花をつける野草もあるんですね。
ほっとします。
今回は、パイナップルリーリー以外は、
みな地味な感じの山野草でした。
一つ一つの草花を見ていると、わからないことも多く、
それだけに興味がつきません。
それぞれにたくましく生きているんですね。
世界が平和でありますように!
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