今年、花の開花は本当に早いですね。
木も草も、次々と花を開いていきます。
例年なら今頃から咲き出すキンランがちょうど
見頃になっていました。やはり早いです。
いつも見に行く東村山の病院構内の林です。
クヌギやコナラの木が随所に茂っています。
ボランティアの方々を中心に保全活動が行われて
いて、小道には柵が作られています。
年によってはその小道にも、キンランやギンラン
が生えてきますので、踏みつけられないよう
ポールを立てたり、テープで囲ったり、大変
なようです。
キンランの花は、ギンランもそうですが、
開花といっても、手のひらを広げたように咲くの
ではなく、まるい蕾が半開きのようになるんですね。
ところで、キンランの数が今年はだいぶ多いような
気がします。
群生する様子をみていると、金色に輝いている
ようです。
キンランは、清らかで優美で気品を感じさせます。
園芸種のランにも引けを取りません。
私には、これが山野草とはとても思えません。
キンランは柔らかな陽ざしが似合いますが、
どうしてどうして。強い陽射しの中でも
堂々としています。
ギンランは、キンランに遅れて咲くようです。
ギンランを探して、林地の中を歩いていると、
ボランティアの方がやってこられました。
ギンランの生えている場所を訪ねたところ、
まだあまり出ていないとのこと。
「ギンランはもう少し後になると思いますが、
それでも数本、何か所かで咲き出していますよ」
と話し、わざわざ案内してくれました。
一番上の写真は、案内の途中でボランティアさんが
小道に見つけた、ギンラン(たぶん)です。
ブログの冒頭で、ボランティアさんが、
すぐにポールをたてて、踏まれないように処置する
と書きましたが、それがこれなんです。
小さな小さなギンランでした。
その写真以外は、ササバギンランです。
「笹のような葉に隠れるように咲くのが
ササバギンランなんです。花は葉よりも
下に咲きます。ギンランのほうは、株が
大きくても高さが10~15センチくらいで、
低いんです。」
ボランティアさんの解説です。
キンラン・ギンランの陰で、林地には、他の
山野草も咲いていました。これに目を止める人は
少ないようです。
一番上はオオアマナ。あとの二つはスゲの仲間と
ツリガネズイセンでしょうか。
名前がよくわかりません。
林地から帰ろうとしたとき、この花の名前はわかり
ますか、と声をかけられました。
手にしておられたのはユウゲショウの花です。
(上の写真は以前撮ったものです)
ユウゲショウも、早くも道端や空き地に咲いて
いたようです。
雑草という名前の草はないと牧野博士も言われた
そうですが、どの草花も精一杯生きてるんですね。
世界が平和でありますように!
キンランは大阪府北部にある池田市の丘陵地帯で見たことがあります。黄色くて、背丈が20-30cmくらいの花ですね。こんなところに--と見落としそうな場所に咲いていました。近くの人にこれはキンランと言います、と教えていただきました。
キンランを思わぬところで見ることが
ありますね。たぶん、近くにクヌギとか
コナラの木があるのだと思います。
全国的には、保全活動のおかげで、
維持されているようですね。