中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

播州平野

2009-11-18 22:11:17 | 身辺雑記
 久しぶりに加古川に行った。このところ明石まではよく行くが、それより西にはあまり行っていない。時間が十分にあったので各駅停車のようによく停まる快速電車に乗り、ゆっくり景色を眺めた。明石から西は宮本百合子の作品でも知られた播州平野だ。播磨平野とも言う。明石から加古川、高砂、龍野と続き、姫路に至る広い地域だ。

 60年近く前、学生だった頃、滋賀県大津の我が家に帰ったり、広島の大学に戻ったりする時にはいつもこの沿線を通った。その頃は線路の両脇には広大な農地が広がっていて、いかにも穀倉地帯という趣だった。それが今では住宅や企業の建物が立ち並び、その間に農地があるような様相になっていて、昔の面影はまったくない。もうかつての播州平野のイメージではない。殺風景になったなあと今更のように思った。

 加古川駅も低いホームのいかにも地方駅という感じだったが、すっかり変わって高架駅になっていて、60年前どころか20年ほど前に比べても様変わりしていた。列車の本数も増えて便利になり開発も進んだのだろうが、記憶に残る昔の風景が何となく懐かしかった。