中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

ちょっとほのぼの

2009-11-28 10:14:30 | 身辺雑記
気持ちのよい店
 近頃開店したイタリア料理店、と言ってもスパゲッティとピザがメインの店だが、私の口には合うのでよく行くから、チーフらしい30歳近い女性とは顔なじみになった。数日前にも行ったのだが、席はちょうど厨房からでき上がった料理を出すカウンターが見えるところで、ウエイトレス達が立ち働く様子がよく見えた。
 その日はそのチーフ以外に2人の20歳そこそこのウエイトレスが働いていたが、それがなかなかよく動き回る。注文されたものを厨房に伝えたり、料理を注文者のテーブルまで持っていくのはもちろんだが、それ以外にも紙ナプキンやフォーク、スプーン類、ドレッシングなどの補充もしているし、店内に絶えず気を配っている。きびきびしていてぼんやりしているところがない。それでいてせわしないという感じはしない。見ていてまことに気持ちがよかった。こういう店に限らず緩慢な動作の店員を見ると、何となくその店の雰囲気が分かるような気がするものだが、この店の娘たちはその点ではとても爽やかで良かった。
 レジで支払いをするときにチーフの女性に、この人達はとてもよく働くから気持ちがいいね、可愛いと褒めたら、今頃の子にしては良く動いてくれますと言った。


行きずりの挨拶
 人ごみの中を歩いていて、少し気を取られて横を向いていたら「あぶない」という声が聞こえた。前を見ると50歳代くらいの男性がいたのでよけてから振り向くと、その男性も振り向いていて、もう一度「あぶない」と言った。屈託なさそうな笑顔だった。「すみませんね」と言うと笑顔のままで「気をつけて」と言って右手をさし伸ばしてきたので、私も笑顔になって手を出して握手した。
 最近はとかく巷での対人関係がギスギスしていることもあるから、このような場合でも「危ない。気をつけんかい」と噛みつかれることもあるかも知れない。このまったく見知らぬ人との一瞬の触れ合いは、何かほっとするようなもので、その男性の笑顔が心に残った。