中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

中国茶

2009-11-19 10:29:48 | 中国のこと
 茶は好きだが、1日に何度も飲むことはない。特に朝は飲むことはなかった。

 先月西安に行った時に、李真や謝俊麗の友人の王暁玲から緑茶をもらった。西安のある陝西省の南の方で産する「紫陽毛尖」という緑茶で、茶というものは中国の中部から南部にかけて産するものだから、この紫陽毛尖は中国の最も北でつくられる茶だ。淹れると爽やかな香りと味わいのある、よく知られた銘茶である。ふと思いついて、まだ眠気の覚めない状態の時に一服淹れた。爽やかな味に満足したが、すぐに目が覚めてきて、すっきりした気分になり、これはよい、できれば毎朝淹れようと思った。



 数年前に西安に行った時、街を歩いていると何やら気分が重くなってきた。茶を買うつもりだったので、ある茶舗に入ると茶を淹れて勧められた。2、3服飲み、茶を買って外に出たが、気分がとても爽やかになったのに驚いたことがあった。古来中国では、茶は精神を安定させ疲れを取るということで薬用とされてきたことは知っていたが、これがその効用なのだなと実感したものだった。

 中国にはさまざまな茶があり、どれもそれぞれ立派な名称がつけられている。曰く、西湖龍井、碧螺春、黄山毛峰など、名前も立派だが、香りも味も素晴らしいものが多くある。数百種を数える銘柄のほとんどは緑茶だ。以前中国に行ったとき、土産物屋や茶の店では日本人と見ると烏龍茶を勧められた。日本では烏龍茶の人気が出だした頃だから、中国を訪れる観光客は、本場中国の烏龍茶をと買い求めることが多かったのだろう。烏龍茶は青茶と呼ばれる半発酵茶に属し、鉄観音がよく知られているが、広東省や台湾などでつくられるもので、中国の茶としては少数派だが、素晴らしくおいしく高価なものも少なくない。

 いっとき、中国茶に凝ったことがあったが、日本で売られているものは高くて長続きしなかった。手元には中国でもらったり買ったりしたものがまだいくつかあるので、また楽しもうかと思う。