中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

「人参果」の正体

2009-11-25 09:32:46 | 中国のこと
 少し前(11月17日)に、Hg君夫妻が西安で買った「人参果」という木の実のことを書いた。
 


 珍しいものかと興味を持っていたが、天野秀二『世界のくだもの366日事典』(講談社+α文庫)を見ていると、タマリンドというのが出てきた。図や説明を見るとどうも人参果らしいのでインタネットで検索してみると、「果実は長さ7-15cm、幅2cmほどのやや湾曲した肉厚な円筒形のさやで、黄褐色の最外皮は薄くもろい。 1個ないし10個の黒褐色で扁平な卵円形の種子との間隙はペースト状の黒褐色の果肉で満たされる」とあり、写真を見てもまさしく人参果はタマリンドであることが分かった。



 タマリンドは熱帯アフリカが原産で、インド、東南アジア、アメリカ州などの亜熱帯、熱帯の各地で栽培されているようだ。樹高が20メートル以上にもなる常緑高木で、街路樹にもされているとのことだ。



 日本でもドライフルーツとして売られているとのことだが、寡聞にして知らなかった。



 分かってみるとさほど珍奇なものでもないのだが、それに「人参果」という伝説の不老長寿の霊果の名を借用するとは、さすがに中国だと思った。前に西安の副食市場で売っていた砂糖漬けのドライミニトマトには「聖女果」という名がつけられていた。