中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

平均寿命

2010-08-05 09:47:31 | 身辺雑記
 厚生労働省の「簡易生命表」によると、2009年度の日本人の平均寿命は男性79.59歳、女性は86.44歳で過去最高だったそうだ。過去最高は4年連続とのこと。

 男性の平均寿命は、カタール、香港、アイスランド、スイスに次いで世界第5位、女性は25年連続の世界最長寿となっている。

 日本の女性の平均寿命は男性よりも約7歳も上回り、世界最高とはたいしたものだ。毎年末に届く喪中欠礼挨拶状に母が、祖母が亡くなったというのが多く、それも90歳後半から中には100歳を超えている場合が少なくない。前にHg君夫妻と隣の市の公園に桜を観に行ったことがあるが、近くの高齢者施設の入居らしい老人達が車椅子で来ているのを見るとほとんどが女性だった。

 老人の寿命が延びたのは、三大疾患(癌、急性心筋梗塞、脳卒中)と肺炎で死亡することが全体的に下がったことが影響していると言う。日本人が三大疾患で死亡する確率は男性が54.65%、女性が51.84%だそうで、前年より下がっているとのことだ。男女共にだいたい2人に1人は三大疾患で死ぬことなのだが、私はどうかと考える。おそらく癌の可能性が高いような気がする。もし三大疾患が克服されると、平均寿命は男性で87.63歳、女性は93.43歳まで延びるのだそうだ。当分先の話だろうが医療技術はどんどん進歩しているから、これからも平均寿命は延びるのではないか。

 もっとも寿命が延びるだけでは有難くないという気もする。今の医療では高齢者の寿命は延ばしても健康体にはさせない。だから寝たきりで、意識もない老人は増えている。Hr君の母親は最近亡くなったが、ずっと認知症で、とくに高齢者の養護施設に入ってからは、Hr君が見舞いに行っても何の反応も示さなかったようだ。私の母の双子の姉はまだ存命しているが、見舞いに行った従弟の話では、従弟が誰かは分かったようだが、少し話しただけでうつらうつらと眠ってしまったそうだ。これでは生きているだけのことで寂しいと思う。やはり生きるということは「活きる」でなくてはならない。能動的に「活きていく」ことが望ましいのだが、さて私はどうなるのだろうか。