中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

規格外れ

2010-08-27 10:56:21 | 身辺雑記
 週に1回、生活協同組合(CO-OP)の共同購入日があり、生協の配達車がこの地域に来て前の週に申し込んだ品物を届ける。私は独りの生活だからあまり購入するものがないが、最近「不ぞろいトマト(規格外)1Kg」というのを注文した。配送されたものはこのようなものだった。



 6個入りで498円。近頃はスーパーでも1個が120円くらいしているから安い。「不ぞろい、規格外」だからだろう。

 しかし、不ぞろいと言ってもあまりよく分からない。大きさほぼ同じだ。丸みは少し不ぞろいではあるようだがそれほど目立つものではない。規格外と言うからには大きさや形に、一定の規格があるのだろうが、それがどんなものかは分からない。おそらくは何段階かの級があり、それから少しでも外れたものが規格外になるのだろう。

 いったいここまで厳密に規格を決める必要があるのだろうか。生鮮野菜を大手のコンビニなどに納入している仕事をしているHr君によると、トマトやキュウリなどは機械でカットするから、これに合うように同じ大きさ、形が必要なのだそうだ。確かにキュウリなどは曲がっていたら機械にかけられないだろうとは思う。しかしトマトやキュウリはすべてコンビニなどに納入されるわけではないだろう。一般消費者向けなら少しぐらい不ぞろいでも問題ないのではないかと思うが、輸送には規格ごとに箱詰めできるほうが便利だし、売るときに一定の大きさごとに値段がつけやすいと言うのかも知れない。

 規格外のトマトはジュースにでも加工できるだろうが、キュウリなどは廃棄するしかないのか。よく「理由(わけ)あり」と言って、ちょっとした瑕疵のあるものを安く売っていることがある。安いのは結構だが、この程度のことで外れもの扱いをするのはどうかと思うことがある。私などはいい加減なところがあって、少しぐらい外れていても意に介さないほうだが、口うるさい消費者がいるのかも知れない。

 単なる野菜のトマトが、まるで工場で生産された製品のように、形も大きさもきちんと整って並んでいるのを見ると気味悪くさえ思われ、ここまで神経を使わなくてはならないものかと考えて、生産農家の苦労を思ってしまう。