中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

熱中症

2010-08-13 11:18:47 | 身辺雑記
 立秋に入って心持ちしのぎやすくはなったが、今年の暑さはまったくただ事ではないと言うようなものだった。特に梅雨が明けてからがひどかった。連日30度を超える猛暑の中で、熱中症に注意するようにという呼びかけがしきりにされた。

 梅雨明けした7月17日から月末までの間に、全国では熱中症とみられる症状で死亡した人は216人に達し、その中で70歳以上の高齢者が164人と最も多く、全体の76%を占めていた。炎天下で農作業をしていた80代の婦人が倒れて死亡したのは痛ましいことでも、何となくそうだろうと思うのだが、室内で死亡した人も多く、全体のおよそ80%に上り、中には夫婦で死亡した例もあった。東京では、病院に運ばれる前に自宅で死亡しているのが見つかるケースが相次いでいて、ほとんどが、1人暮らしの高齢者で、倒れても気づかれないまま死亡したとみられている。

 熱中症と言うと私のような昔人間は日射病と重ねてしまい、室内で起こるとは思っていなかった。今では日射病という言葉はあまり聞かなくなったが、熱中症は高温の環境下での全身の障害の総称のようで、その中に熱射病があり、日射病は、この熱射病の中の「太陽光が熱源となっているもの」を言うようだ。日射病という言葉があまり使われなくなったのは、日射病は一部の症状しか言わないことと、総称の「熱中症」で一般的に通じるからという説明があった。

 今年は例年以上に熱中症の危険と予防が言われたが、特に水分を多く摂るようにと注意された。とりわけ高齢者は喉の渇きを感じることが鈍くなるので、意識的に水分を多く摂ることが必要だと言うことで、私もこれまでになく積極的に水分を補給した。夜寝る前、朝起きてから、外出前、外出後にどんどん飲んだ。

 もう一つ、夜間の高温も危険と言うことで、クーラーなどの適切な使用も言われた。新聞に80代の女性が投書していたが、クーラーが嫌いで、これまでしなかったが、あるとき気分が悪かったので診てもらうと、軽い熱中症だと言われた。それでクーラーもかけるようにしているということだった。私も寝る時にはクーラーをかけ2時間ほどで切れるようにしておくと安眠できる。クーラーが切れると暑くて目が覚めると言う人もあるが、私はぐっすり眠ってしまう。窓を開ければとも思うが、生ぬるい空気が入ってきてかえって気持ちが悪い。

 日中、日差しが強いときの外出はできるだけ避けるようにしたし、もちろん帽子もかぶった。あれこれと気を遣う猛暑だったが、やはり自分の年齢や独り住まいだということを考えると慎重になるに越したことはない。