ナチュラルな暮らし

穏やかな日常の一コマ

古民家で展覧会~松澤宥(まつざわゆたか)」展~

2025-03-24 | ミュージアム

お隣の下諏訪町に生きた世界的芸術家「松澤宥」さんですが、3年前に行われた長野県立美術館での「生誕100年松澤宥」展も下諏訪町で行われた「松沢宥生誕100年祭」も見逃していました。今回、長野県立美術館での「信州から考える絵画表現の50年」展と諏訪市美術館での「交差する諏訪 風景と人々」展で松澤宥さんの作品に出会い、その後、下諏訪町で行われた「松澤宥生誕103年祭」展に出かけました。会場は生糸問屋だった「旧矢崎商店」でした。

     

     

 

「松澤宥」は人生のほとんどを下諏訪町で過ごし、独自のアートを世界に向けて発信し続け、世界から高く評価された作家さんです。松澤宥 - Wikipedia

  

 

作品は初期の絵画やオブジェなどが座敷に展示されていました。

     

     

     

     

     

 

蔵の中には後期の言葉やパフォーマンスによる作品の記録などが展示されていました。

     

     

     

 

私にはわかりにくい部分が多い作家さんですが、この新聞記事から意図を垣間見た気がしましたし、展示を担当された学芸員さんの解説付きで鑑賞できたのはありがたかったです。

          

 

この古民家の建物も魅力的でした。道路に面した外観は洋風建築、庭から見ると和風建築で、昭和初期に建てられた看板建築と言われる建物です。

     

     

 

お座敷は丁寧な造作が成されていました。作品共々注目して見てきました。

     

     

     

     

     

     

 

蔵や庭、それに味噌蔵も見せていただきました。それぞれ100年近くの年月を経た趣あるものでした。

     

     

 

この建物のある通りは古い商店街で、昭和レトロなお店が何軒も残っています。履物店、小間物店の看板は今ではなかなか見かけない物かと思います。御湖鶴の酒屋さんは新しい建物でしたが…

     

     

     

     

     

     

 

2週にわたって週末に開かれた企画展…2週目には松澤宥さんを知る方々のトークイベントもあって参加しました。下諏訪町に暮らした松澤宥さんの人となりを知る機会となりました…

 

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松本へ~美術館とお城と散策~

2025-03-22 | ドライブと散策とミュージアム

松本へ行ってきました。「松本市美術館」の「ロートレック展」を見て、梅が咲き出したとのニュースのあった「松本城」へ行き、松本の街中も少し散策しました。まずはこの日の塩尻峠ですが、霧に覆われていました。その後通った東山山麓線も霧に覆われ、北アルプスは見えませんでした。

     

 

松本市内は霧もなく晴れていました。「ロートレック展 時をつかむ線」は全国3か所(東京、札幌、松本)を巡る展覧会の最終会場です「ロートレック」は19世紀末にフランスで活躍した作家さんです。本邦初公開のフィロス・コレクションは素描やポスターや出版物の表紙など多岐にわたり、多くの作品を見ることが出来ました。

     

     

     

 

この展覧会では5項目に分かれた展示がされていました。まず「素描」…このコレクションにはたくさんの素描があってこの作家さんの筆使いを身近に感じることが出来ました。

     

 

次は「ロートレックの世界」…ここでは代表的な作品「キャバレのアリスティド・ブリュアン」が展示されていました。他にも代表的なポスター作品などが展示されていました。

     

         

     

 

「出版」については多くの本の表紙や挿絵も手掛けていて、それらが展示されていました。

     

     

     

 

「ポスター」の展示ではたくさん手掛けた踊り子や歌手などの姿がありました。「ロートレック」の本領発揮といった作品が多数ありました。

     

     

 

最後は「私的生活と晩年」…ここでは36歳の生涯を閉じたロートレックの晩年の作品が展示されていました。

     

 

浮世絵の影響を受けたという「ロートレック」の線描には惹かれるものがありました。たくさんの作品でその魅力を存分に味わえた企画展でした。展示室を出ると地元の高校生の作品も展示されていました。高校生の感性で受け止めた「ロートレック」も素敵な作品になっていました。

     

     

     

     

 

別の展示室では「撮るしん展」が開催されていました。「撮るしん」はNHK長野放送局が信州の魅力を紹介するコンテンツで、視聴者の投稿写真を紹介しています。そこに投稿された写真から選ばれたものが大きなパネルで展示されていました。

     

 

こちらはそのパンフレットからです。お土産として、「撮るしんカレンダー」に選ばれた12枚をポストカードにしたものをいただきました。

          

     

 

展覧会を見た後、松本の街を歩いて「松本城」まで行きました。上土辺りの気になった建物たちです。中には「マツモト建築芸術祭」で使われた貴重な建物もありました。

     

     

     

          

     

 

「日本銀行松本支店」の前を通り、「松本市役所」の向かいにあるお堀を渡って「太鼓門」から「松本城」に入りました。

     

     

     

 

「太鼓門」にある大きくな石は「玄蕃石(げんばいし)」というそうです。石垣も立派です。

     

     

 

さてここでお城です。国宝「松本城」はいつ見てもその凛々しい姿に見とれます。この日は青空に映えて素晴らしい景観でした。雪の北アルプスもきれいに見えました。白鳥が一羽いました。

     

     

     

 

今この内堀ではしゅんせつ工事が行われていて、内堀に浮かべた船で泥を吸い上げ、城の北西部に設けた脱水装置で水と堆積物を分離しているようです。何と今は水深10~20㎝のこのお堀、一年間かけて水深1.5mにまで掘り下げるのだそうです。空に浮かんだ雲にも見とれました。

     

 

お城まで足を延ばしたのは、新聞記事にお城の梅が咲き出したとあったからです。ようやくほころび始めたところですが、梅の香もほのかに咲き出していて嬉しかったです。

     

     

     

     

     

 

帰りは「大手門」から「大名町通り」に出ました。ここの外堀の復元工事も始まりましたが、なかなか進まないようです。広い道になって掘り起こした木の根が展示(?)されていました。

     

     

 

「大名町通り」を歩きながら、「旧第一勧業銀行松本支店」の建物を見、「松本市博物館」の建物を見て、「四柱神社」に向かいました。

     

     

     

 

「四柱神社」から繩手通に行く辺りはハトが多く、そのハトも警戒心ないのか、人が歩いて行っても逃げる様子もなく歩き回っていて驚きでした。

     

 

「繩手通り」には「カエル大明神」が鎮座しています。古物商のお店の看板に注目したり、露地の鉢植えミカンに目を止めながら歩きました。  

     

     

     

 

おしゃれな市営アパートや橋の街灯に注目しつつ歩きました。脇を流れる「女鳥羽川」の流れもどこかしら春めいてきたようなこの日、良く川面を見たら、何と女鳥羽川に鯉が泳いでいました!

     

     

     

     

 

松本で「ロートレック展」を鑑賞し、松本城と街を散策をした一日でした。この日は買い物でも歩き回ったので、歩数は10780歩でした…

     

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雪景色の諏訪湖とミュージアム巡り

2025-03-19 | ミュージアム

雪模様の日でしたが、「諏訪市博物館」と「諏訪市美術館」へ行ってきました。出かけた時は雪が少し舞うくらいでしたが、西街道から見る諏訪湖は白くもやっていました。微かに諏訪湖スタジアムが見えます。

     

     

     

     

 

「諏訪市博物館」は「諏訪大社上社本宮」の向かいにあります。この前に道はいつも原村へ行く時に通るのですが、ここへ立ち寄ったのは2年ぶりくらいです。博物館の前には温泉の足湯があって湯気が上がって気持ち良さそうでした。

     

     

 

今回の企画展は「諏訪史第一巻刊行100年記念展」で、諏訪郡内の6市町村と諏訪教育会が協力して当時の遺跡や遺物を展示して振り返るものでした。ここでは諏訪の考古学史を振り返るテーマで、大正13年に刊行されたこの諏訪史にも取り上げられた土器や石器などがたくさん展示されていました。「諏訪史」は第5巻(昭和61年刊)まで作られています。

     

  

      

      

 

6市町村連携の企画で、スタンプラリーもありました。全部を巡るのは出来そうにありませんが…

      

 

常設展も観てきました。今年も御神渡りは出来なかったのですが、御神渡りの展示を興味深く見ました。

     

  

  

 

御神渡りの時に聞くことのできる氷がせり上がる音が再現されていて、ここで聞くことが出来ました。

  

 

諏訪市内から出土した黒曜石の矢じりや土器や土偶などもたくさん展示されていました。片倉館から寄贈された土器や石器というのに注目でした。

     

     

 

一昨年、夢中で「黒曜石の原産地」を探し回った発端になったこの丸いマット!「黒曜石の原産地まで○○歩」の0歩地点を探したのが懐かしいです。ここからは23214歩、16.25㎞とのこと…諏訪湖一周くらいですから、歩けないことは無いかもしれない、意外と近い距離でした。

     

     

 

この博物館のロビーには「時間の軸線」と「光の柱」があります。

     

  

     

     

 

その次に巡ったのは「諏訪市美術館」です。こちらでは企画展「交差する諏訪~風景と人々~」が開かれていました。これは諏訪市美術館と長野県立美術館の交流名品展とのことで注目でした。2つの美術館のコレクションから、諏訪地域を描いた作品や諏訪にゆかりの作家さんの作品が展示されていて見ごたえありました。

     

 

作品は撮影禁止で写真はありません。パンフレットからです…長野県立美術館からもたくさんやって来ていて、先日、長野県立美術館で見た松澤宥、辰野登恵子、小山敬三らの作品にも出会えました。荻原碌山のブロンズ像もやって来ていました。

   

         

 

この美術館は建物も魅力的です。元は片倉館の付属施設だった建物です。解説がありましたのでここに載せておきます。

         

        

 

諏訪市美術館は片倉館の隣にあります。美術館を出たら雪がかなり降ってきていました。

     

     

 

湖畔の桜の木々も雪の中、山も湖も雪で霞んでモノクロの世界でした。

     

     

     

 

雪の日でしたが気になっていた博物館と美術館の企画展を見ることが出来ました。3/4のことです…     

 

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ラン展と我が家の鉢花たち

2025-03-16 | 植物

天竜川に沿って南下すること30㎞ほどの所にある「箕輪町」…そこで蘭の愛好家による展覧会がありました。知り合いの方も出品されているということで見に行ってきました。その方は自宅で100鉢ものランを育てているそうです。会場はたくさんのランの花でいっぱい!華やかな雰囲気でした.。

     

     

     

 

珍しい色や形のランの花がたくさんあって目を奪われました。なかなか花の種類と名前まで記憶できませんでしたが、たくさん写真を撮ってきましたので見て下さい。

     

     

     

     

     

     

     

     

 

色鮮やかなピンクやオレンジの花もたくさんあったのに、気づいたら地味な色合いの花ばかり撮っていました(笑) 胡蝶蘭やシンビジウムなどもたくさん出展されていました。

     

 

ここでは業者さんが育てた花の販売もありました。デンドロビウムとミニカトレアの可愛らしい花に出会ったので購入しました。昨年のこの展示会でも2鉢購入し、我が家のランも増えています。

       

     

 

ここからは我が家で咲いた花たちです。我が家のランの鉢植えはすべて夫の管理…初夏になると外に出し、軒下で過ごします。暑い夏は遮光ネットで日差しを遮って管理し、初冬の寒さに会うまで外で過ごして屋内に入れます。冬は24時間15℃以上の部屋で管理して、咲くと順次お披露目してくれます。咲き出した1月下旬~2月の花々です。

     

     

     

 

たくさん咲いたのでそれぞれの花をアップにして記録しました。

     

     

     

     

     

     

          

 

先日「レウイシア」の可愛らしい花色があったので購入、新たに仲間入りしました。

     

     

 

ランの花たちは咲ききる前に切り花にして楽しんだ方が株を傷めないので良いとお聞きして、切り花にして飾りました。

     

     

寒い冬の間たくさん楽しませてくれたランの花たちでした…

 

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長野市へ~善光寺と水野美術館~

2025-03-14 | ミュージアム

長野県立美術館の後、城山公園の隣にある「善光寺」に参拝しました。1707年に建てられたこの立派な本堂は国宝に指定されています。木造の国宝では全国で4番目に大きな建物だそうです。まずは正面から…良い天気の日で参拝者が多くいました。

     

     

 

こちらの山門も立派です。この山門は重要文化財に指定されています。その先は仲見世通りでそちらも賑わっていました。

     

 

県立美術館側から見た建物…木造の立派な建物に圧倒されます。鐘楼も大きなものです。

     

     

     

 

我が家の家内安全や孫の合格祈願のお札やお守りを手に入れ、びんずる尊者とご本尊にお参りしました。ここで見かけた馬酔木はまだ蕾、サザンカはきれいに咲いていました。

     

     

 

この後、市内の「水野美術館」に向かいました。駐車場に着いた時、大きな音がしてヘリコプターが飛び上がりました。隣の長野赤十字病院からドクターヘリが飛び立ったようでした。

     

     

 

「水野美術館」はキノコの生産開発販売の「ホクト」の創立者が収集したコレクションを基に、企画展やコレクション展を行っている日本画専門の美術館です。明治期から現代までの日本画の巨匠たちの日本画を見ることが出来ます。門を入ると立派な日本庭園が出迎えてくれます。

     

     

     

 

建物内部のロビーからの庭園の眺めです。

     

 

館内の作品は撮影が禁止で写真がありません。これは日本画の制作に使う道具などです。

     

     

     

 

今回の企画展は「水野コレクション紅白 新春絵画合戦」のテーマでした。お正月から門出の春にかけて、おめでたい色の組み合わせの紅白に彩られた作品が展示されていました。撮影禁止で写真がありませんのでパンフレットから…

           

      

     

     

 

紅白で華やいだ雰囲気の作品や優雅な作品たち…落ち着いた環境の中でじっくり鑑賞することが出来ました。心に残ったのはこの「上村松園」の作品です。絵葉書から…

          

 

長野市まで行って、二つの美術館と善光寺を巡った一日でした。この日は車移動でしたが、美術館の館内や善光寺境内を歩いて5682歩でした…

     

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