ナチュラルな暮らし

穏やかな日常の一コマ

山仕事と節分草

2020-02-28 | 自然観察

冬の山仕事も終盤です。今週は私も行って山仕事を手伝いました。山の上の方から落ち葉かきをして、それを下におろす作業…力仕事を昼食をはさんで午後まで続けました。作業の林床といつもの青空です。

 

 

2月も下旬となって、林の中に差し込む陽も力強くなってきました。

 

今回、松の樹皮に注目してみました。この模様は何やら面白い感じがしたので…

 

仕事が終わってから実家に立ち寄りました。ナズナが摘み頃と聞いたので…昔はリンゴ畑や土手で摘んだものですが、このところ実家では畑に栽培しています!

 

ちょうど摘み頃のナズナ…花の咲いているのもありました。

 

このナズナ、茹でるととってもきれいな緑色になります!家に帰ってきておひたしにしました。

 

 

フキノトウもたくさん出ていて摘んできましたし、福寿草も咲いていたのに写真は撮り忘れてしまいました…

帰り道、ふと思いついた「節分草」のこと!いつもは3月に入らないと咲かないけれど、今年は早いかしらと思い立って、途中からUターンして塩尻方面へ…群生地を目指しました。そしてこの花ざかりです!

 

 

素晴らしい咲きっぷりで、まさに満開状態!ちょうどいい時期だったようです。今年は早いとは思ったけれど、こんなに咲いているとは、想像以上でした!

 

 

 

この花はとても小さいですが、よく見ると絶妙な色合いのバランスで、とっても素敵な花になっています!

 

 

 

 

今年も素敵なセツブンソウをたっぷり見ることができて、いい時間が過ごせました。山仕事のご褒美をもらったようで嬉しかったです。

 

おまけはお正月の花の中に入っていたこの彩色した木…片つけようとしていた時に、何やら膨らみを見つけました。水につけていたら…なんとネコヤナギが!

 

 

枝先にもネコヤナギが膨らんできています。この生命力、すごいことだと感動でした。

 

も一つおまけは、この地でも咲きだした「紅梅」…見事に咲いていて写真を撮らせてもらいました。

 

 

 

「白梅」は露地ではまだ咲きませんが、訪問した施設のロビーに飾られていた「白梅」です。この施設では季節感ある花がいつもきれいに飾られています。

 

いつも訪問しているこの高齢者施設…新型コロナウイルスの影響で、しばらく訪問は中止となりました。サークル活動も中止となり、その他の行事も軒並み中止の連絡が…何だか恐ろしい事態になってきています。十分注意して生活したいと思うところです。皆様方もお気をつけいただきたいと思います。そして終息宣言が一日も早く出ることを祈るばかりです。

 

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凍みる冬に生きる工夫

2020-02-23 | ミュージアム

茅野市文化芸術推進事業で企画された「ミュージアムピクニック」に参加しました。このミュージアムピクニックは過去に何回も企画されていて、私もたくさん参加させてもらっています。今年度は2回の企画がありましたが、秋は参加できませんでした。今回は、「凍みる冬に生きる工夫」のテーマで茅野市内の各地をバスで巡りました。

 

まずは「茅野市八ヶ岳総合博物館」に行きました。ここでは八ヶ岳山麓の生活の歴史を知ることができました。

 

入り口に鎮座していたのは「黒曜岩」です。流紋岩質のマグマが急激に冷えてできたガラス質の岩石で、八ヶ岳山麓から和田峠付近に産するとの説明がありました。

 

ここにも「星降る中部高地の縄文世界」のポスターが…

 

学芸員さんの説明を受けたのは、この「のこぎり職人」さんのことと「寒天製造」のことです。「諏訪鋸」は江戸時代に高島藩が推奨して始まったようです。今は「信州鋸」として県の指定伝統工芸品になっているそうです。

 

 

 

「寒天造り」はこの地の寒さを利用した産業です。江戸時代の1840年ごろに丹波地方で寒天造りを学んだ人が諏訪に伝え、農家の副業として始まり、その後専業化したようです。天然製法の寒天製造としては全国一だそうです。昔は水車で天草を砕き、大きな釜で煮て広蓋に流し込んだようです。それが夜間の凍みで凍り、日中の天気で溶けて乾燥し、を繰り返して完成します。

 

 

昔の農機具も展示されていました。江戸時代には坂本養川の高島藩への献策によって農業用水路、滝之湯堰と大河原堰ができ、 農業も盛んになりました。

 

当時の家も再現されていました。茅葺屋根や囲炉裏の存在は当時を偲ばせます。

 

この博物館ではサークル活動も盛んで、「裂き織」の方々が織った作品が展示されていました。

 

 

絶滅危惧種の「ミヤマシロチョウ」の観察を続けているグループの展示もありました。

 

 

年々少なくなっているミヤマシロチョウ…今年は越冬巣の確認もできなかったそうです。

 

次に向かったのは標高1100mの「笹原」地区です。八ヶ岳のふもとに向かって登って行きました。八ヶ岳はの上空は曇ってきました。

 

笹原公民館で郷土料理作り体験です。この地区は移住された方も多く、地元の方と手を組んで地域の活性化を図るべくいろんな企画をしています。今回は郷土料理の担当の方々に教えていただきました。この地区の気候風土が生んだ食文化とこの日の食材です。(パンフレットより)

 

 

作ったのは「凍み大根の煮物」「あぶらえ餅」「凍み豆腐の味噌汁」「天寄せ 琥珀かん」です。それぞれのレシピもここに記録しておきます。手書きレシピが貼ってあって、それを見ながらの調理実習でした。しかも調味料の記入はなく、目分量とのことでした。

「凍み大根の煮物」は、じっくり味のしみた凍み大根の美味しいこと!

 

 

 

「あぶらえ餅」の「あぶらえ」は「えごま」のことです。初めて作った我が家の「えごま」も、こうして実習ができたのでおはぎにしようと思います。私たちはちょっと「あぶらえ」を緩く伸ばしすぎてしまいました。

 

 

 

 

「凍み豆腐のみそ汁」は我が家でも作りますが、ここの手前味噌も美味しかったです。

 

 

特産の寒天を使った「天寄せ 琥珀かん」は豆腐とお醤油を使うのが特徴です。レシピにはありませんが、クルミを刻んで混ぜました。

 

 

 

沢山の漬物もごちそうしてくださいました。もちろん材料も地元産、手作りです。

 

地元の方のお話を聞きながらおいしい郷土料理をいただきました。お弁当持参の案内でしたが、お弁当は開かずじまい、お腹一杯になりました。

 

次に向かったのは「泉野」地区の「穴倉」です。この穴倉は冬の寒い時期(農閑期)に、隣近所の方が集まって作業をする小屋です。竪穴式住居のように半地下になっていて、囲炉裏で暖を取っています。昔は4~5軒に1つくらいに穴倉があったそうですが、今はこの一つだけ…多くの方が集まれるように大きな穴倉です。

 

 

 

中には大きな囲炉裏があって火がたかれ、梁も燻されて黒くなっていました。縄を編んだり、しめ飾りを作ったり、草鞋(今は布草履)を作ったりされています。

 

 

 

布草履はその道具も手作りされていました。工夫してスリッパも作っておられました。

 

 

 

このツアーの最後は「のこぎり職人」さんのお話でした。今も現役で「信州鋸」を作られている方です。地元の諏訪大社の御柱を切り倒すのに使う大きな鋸もこの方の作です。御柱に使う木を見立てした時に、その木に印として打ち込む「なぎがま」もこの方の作です。この「なぎがま」は守矢資料館にもあります。

 

 

その他の鋸も見せていただきました。280年続いている信州鋸の伝統ですが、一時期150軒あったのに今は2軒だけだそうです。でも、技術を身に着けようとする方もいて、20人の職人さんがいるそうです。

 

この職人さんに鋸の「目立て」の実演をしていただきました。鋸は使ったことはあったのですが、目がこのようになっていて、これを修理して使う為の「目立て」は知りませんでした。鑢を使って手早く作業されるのは、さすが年季の入った職人さんでした。

 

 

 

 

このツアーの集合、解散は茅野市美術館でした。解散後、美術館の企画展を鑑賞しました。

 

 

 

一般公募の写真展も気になって覗いてみました。

 

いい企画のツアーで、一日目いっぱい楽しませてもらいました。

 

 

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東山魁夷館と善光寺

2020-02-15 | ドライブと散策

千曲市の「森将軍塚古墳」と長野市の「川中島古戦場跡」を見学した後、「善光寺」に向かいました。まずは善光寺のお隣の城山公園にある「東山魁夷館」です。ここは「長野県信濃美術館」と共に一昨年から休館して改修されていましたが、昨年秋にリニューアルオープンしました。信濃美術館の方は全面改築の工事中で来年の春オープン予定です。何度も訪れているこの美術館ですが、久しぶりの訪問でした。

 

作品は撮影禁止で写真がありませんが、ここは世界最大の東山魁夷コレクションとうたっていて、信州を愛した東山魁夷の作品が展示されています。「白い馬のいる風景」などの作品をじっくり鑑賞しました。

 

建物自体は以前のものと変わりませんが、展示室が少しリニューアルされていました。この庭とその向こうのロビーが素敵です。

 

作品鑑賞後に、このロビーで庭を眺める時間も至福のひと時でした。ガラス張りのこの場所にさす冬の淡い光…とっても素敵な空間でした!

 

天井に映る光の動き(水面の光を反射して…)にも注目でした。

 

 

 

つららから滴り落ちるしずく...屋根の雪庇からのしずく…どれも素敵な造形美でしたが、なかなか上手に捉えられません…

 

 

 

 

 

しずくの落ちる池の水面も素敵な作品になっていました。

 

 

 

作品鑑賞と共にいい時間を過ごして、その後はお隣の善光寺へ…善光寺はさすが国宝!堂々とした佇まいです。山門も立派です。

 

 

 

 

花嫁、花婿さんが通り過ぎて行きました。許可をいただいて写真を…お幸せそうなお二人にこちらもほっこりしました。

 

仲見世の先まで足を延ばしてみました。この参道にはあちこち注目のお店はあるのですが、時間がなくて少しだけの散策でした。ここは「藤屋御本陣」…クラシカルな建物に注目です。ここにも大正時代の「擬洋風建築」が残っていて嬉しいです。国の登録有形文化財です。

 

 

こちらもクラシカルな「善光寺郵便局」…昭和初期の木造建物は元旅館だったそうです。

 

ここは明治45年建築・国登録有形文化財のレンガ造りの建物…現役のレストランです。

 

八幡屋磯五郎のお店にも寄ってみました。先月、上信越道のSAで見かけた七味唐辛子缶の椅子…お店のカフェコーナーにありました!

 

参道にある宿坊の軒先にも注目しながら歩きました。

 

 

 

善光寺境内の樹木は雪吊りがされていましたが、灯籠にも雪吊りでしょうか?頑丈な支えがされていました。

 

 

おまけは長野市のマンホールの蓋…やはりリンゴです。花と果実が描かれていました。

 

陽のさす時間もあったこの日でしたが、帰りの長野道は吹雪!でも安曇野あたりから止んで無事帰ってこれました。

 

 

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歴史を尋ねて~古墳と古戦場~

2020-02-15 | ドライブと散策

1月に「長野県立歴史館」の土偶展を見に行ったのですが、その時にお隣にあった「森将軍塚古墳」を見る時間がなかったので、改めて今回、行ってきました。この日はやや曇り気味...山はすっきり見えませんでした。

 

 

長野自動車道の更埴ICを降りて行きます。長野新幹線の高架をくぐります。

 

この日、「森将軍塚古墳館」は休館日…古墳までのバスも出ていません。約1㎞、20分との案内があったので歩いて登ることにしました。

 

古墳館から見た古墳です。小高い頂上にあります。古墳館と県立歴史館の間には「科野のムラ」が復元されています。

 

 

バスの通る道でなく、近道を登りました。雪が残っている急登で息が切れました。

 

 

ようやく頂上へ…大きな古墳の周りには、こうした小さな古墳がいくつもあります。

 

 

いよいよ「森将軍塚古墳」です。目の前にしたら、その大きさに驚きました!なんと全長100mもあるそうです。

 

長野県下で最初の最大の前方後円墳である「森将軍塚古墳」は4世紀ころに築かれた「科野のクニ」最初の王者のお墓のようです。古墳は主が治めた善光寺平を一望できる狭い尾根に築かれたので、折れ曲がった形になったものと考えられるそうです。表面にはこの山から出た石英斑岩を使っています。

 

 

 

古墳の周りには「埴輪」が置かれています。この埴輪は朝顔形やつぼ型、家形、円筒型などがあったようです。

 

 

 

埴輪を棺に利用したものもあったようです。

 

 

この古墳から眺める千曲市の風景…広々とした田畑や集落の間を新幹線と高速道路が走っています。 

 

立派な古墳に感動でした!上まで登った甲斐がありました。

ここの見学を終えて次に向かったのは「川中島古戦場」です。ここにあるお蕎麦屋さんに立ち寄りました。夫がグルメ番組を見て見つけたお蕎麦屋さん…ここの横綱蕎麦はなんと普通盛りの2.5倍!山盛りのおそばにビックリでしたが夫は完食!もちろん私は普通盛りで...

 

食後に、この古戦場跡を散策しました。長野に行く時には、長野ICから市内に向かうのに必ず通る場所ですが、いつも素通り…本当に久しぶりに立ち寄りました。名残の雪ダルマが迎えてくれました。

 

ここには「長野市立博物館」がありますが、この日は時間がなくて立ち寄れませんでした。佐久間象山の銅像も…

 

 

 

ここ「川中島古戦場」は武田信玄と上杉謙信が戦った所です。八幡神社が立っています。

 

この一騎打ちの跡は「三太刀七太刀之跡」と言われています。

 

その二人の一騎打ちの銅像が立っています。

 

史跡「八幡社」は武田信玄が陣を構え、御加護を仰いだ八幡大神を祀っているそうです。この合戦によって神殿は破壊されてしまいましたが、信玄によって再建されたのだそうです。

 

 

この槐の木はいわれのあるもので、しめ縄が張られていました。

 

 

槍で石を突き通したといわれる「執念の石」だそうです。石に穴が開いています。

 

 

遠い時代の武将の生きざまに思いをはせたひと時でした。 長野行きの後半は次のブログで…

 

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ビューポイントと山仕事

2020-02-12 | 自然観察

富士山はやはり心惹かれる山です。その富士山が眺められるのは嬉しいものです。そして今回、そのビューポイントを発見しました!我が家からさほど離れていない市内です。夫が行っている「こども里山広場」近くで見つけて、連れて行ってくれました。高台にあって、いい感じに富士山が見えます!午前中に行ったら、ちょっとかすんでしまっていました。

 

 

反対側に中央アルプスが見えました。こちらはくっきりと…高速道路の高架橋も見えます。

 

午後になれば富士山もくっきり見えるだろうかと、午後にも行ってみました。でもやっぱりかすみ加減の富士山でした。

 

 

南アルプスの甲斐駒も、ちょこっと頭をのぞかせています。

 

八ヶ岳も頭だけ見えました。

 

近いところで富士山のビューポイントを見つけて嬉しかったです。また富士山を見に出かけて行きたい場所になりました。

 

いつも夏に行っていた山仕事…暑い時にしなくても、この時期にしようということで、夫は実家の山の手入れに通っています。寒いけれど暑いよりはいいかなということと、畑仕事のない時期にということです。私も母がデイサービスに行く日には一緒に行って山仕事を手伝っています。地表の落ち葉などを取り去り、アカマツの根に菌がつきやすくするために落ち葉かきをします。こうした手入れによってマツタケができるようです。集めた落ち葉はブルーシートの滑り台で下に落とします。

 

 

冬空の松林です。根元にはたくさんの実生の松が生えています。

 

 

実家の山の近くからは南アルプスの仙丈ケ岳が見えます。

 

実家のある辰野町の大城山です。ここにある「ゼロポイント」は「チコちゃんに叱られる」で、日本のど真ん中に認定されたことで盛り上がりました!日本の中心に名乗りを上げている所は全国に28ヶ所あるそうですが…「ゼロポイント」とは、北緯36度と東経138度が0分00秒で交差する地点だそうです。

 

 

おまけは畑に咲いていた春の花…「オオイヌノフグリ」と「ホトケノザ」です。

 

 

「タンポポ」は花も咲いていましたが、早々と綿毛になっているものもありました。

 

 

 

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