松本にある老舗のフレンチレストランでのディナー…次女から誘いがあって「少しおしゃれして行ってね」のとのこと、新調した装いで出かけました。まずはその日の山麓線からの様子です。時折雨がざっと降る天気乍ら、こうした光(あるいは雨?)の帯が見られました。外には出られず車の中からの撮影です。
雲で北アルプスの眺望は無かったですが、その雲の姿に注目でした。
松本市にあるフレンチレストラン「鯛萬」は昭和25年創業の老舗(レストラン 鯛萬 (taiman.co.jp))…建物は信州の民芸建築家、桜井慶雄が設計し、松本民芸家具を手掛ける荻原小太郎が内装を手掛けたそうです。フランスアルザス地方を思わせる外観は緑に覆われて素敵です。
内部は落ち着いた雰囲気の空間になっていて、調度品はすべて「松本民芸家具」で揃えられています。
この日のスポンサーは娘婿さん…次女夫婦と私たち夫婦の4人でのディナーでした。それではそのコース料理です。丁寧にそれぞれの食材や料理名も説明いただいたのに、素晴らしい品々に目を奪われ、味わっているうちに記憶の彼方に行ってしまったものもありますが、その美しさと美味しさに感激の品々でした。夫はワインも楽しみ、私はソフトドリンクをいただきました。
アミューズで出されたこの一品…ソースはビーツを使っているそうでその美しさに目を奪われました。
パンももちろん焼き立て…様子を見計らってサーブしてくださいました。
これはジュレを纏ったズワイガニのサラダです。たっぷりのカニがおしゃれに変身していました。上にはキャビアが添えられ、周囲に飾られているのはカリフラワーでした。
オマールエビのタルトです。美味しいエビでこちらはアスパラガスのクリームでした。添えられていたグリルした伊予柑が意外な美味しさでした。
こちらは調理名を失念してしまいましたが、フォアグラのソースが美味しかったです。
この日の魚はヒラメでした。上品にグリルされソースの上にはトリュフも…
お肉は信州牛のヒレ肉のステーキ…希望の焼き加減で美味しくいただきました。
デザートは桃のアイスケーキと杏のジュレが載ったタルト風…果物が美味しいデザートでした。
最後にコーヒーとお供のプチフール…もう夜ですのでカフェインレスのコーヒーをお願いしましたが、とっても香りのよいコーヒーでした。
娘夫婦との会話も弾み、3時間近くも時間をかけてじっくりと美味しい品々を味わえ、とってもいい時間を過ごすことが出来ました。私は昭和40年代末に訪れて以来…もう記憶の彼方にあったこのレストランでしたが、改めてその落ち着いた雰囲気と美味しい品々に感激しました。著名人も訪れているこのレストラン、昭和の時代には作家さんやアーティストも集まるサロン的な役割も果たしていたようです。
久しぶりに本格ディナーを楽しむことが出来たこの夜…体調も回復して私もしっかりコース料理がいただけ、ワインと共に楽しんだ夫もご機嫌でした。娘夫婦に感謝のディナーでした…