7月のウォーキングは霧ヶ峰高原の七島八島へ行きました。七島八島へは和田峠経由ですが、新和田トンネルでなく旧道で旧トンネル(信号で交互に通る狭いトンネル!)で行きました。
霧ヶ峰高原の夏を彩る花は何と言っても「ニッコウキスゲ」! その群生が知られていましたが、獣害によって激減してしまったのです。この10年ほどは淋しい花姿だったのですが…なんと復活したのです!それには獣害(主にシカ)を防ぐために設けられた柵やネットの効果があったようです。
この湿原で出会った自然保護指導員の方によると、8年ぶりのニッコウキスゲの復活とのことです。このところ残念な状況を目にして足もなかなか向かなかったのですが、この復活は素晴らしかったです!その光景…これは七島八島です。
これはもっと大規模な群生の復活!車山肩からの眺めです。ニッコウキスゲの復活をお聞きしたのでウォーキングの後、車山肩までドライブして散策しました。
ちょうど咲き揃った頃(7/23)でした。次の日のNHKのニュースでも見ごろと映像が流れていました。
ウォーキングは七島八島の湿原の周囲の遊歩道を歩きました。
ここで沢山の花に出会えました。自然保護指導員の方に話をお聞きすることができました。気づかず通り過ぎてしまいそうな花「ネバリノギラン」です。地味ですが、可愛らしい花が咲いていました。
「ニガナ」は黄色だと思っていましたが、白花があることも教えてもらいました。
牛伏川にある「ジイソブ」(ツルニンジン)…「バアソブ」は霧ヶ峰に行くとみられると聞いていたのですが、ここで教えてもらいました。ジイソブより小さな花(今はまだ蕾)です。
たくさん咲いて花盛りだったのは「ノリウツギ」…湿原周囲を縁取るように咲いていました。
白い花もたくさん…「カラマツソウ」と「シシウド」(蕾もユニーク!)と「オオサカモチ」です。
なごりの花「レンゲツツジ」(6月にはこの群生が見られます)と「キバナヤマオダマキ」です。
きれいな色の「アカバナシモツケ」…鮮やかな色が緑の中で輝いていました。
紅い「ヤナギラン」も高原を代表する花…もう咲き出していました。
「ヨツバヒヨドリ」や「イブキトラノオ」や「ハナチダケサシ」ではチョウが吸蜜している姿にも出会いました。
「ウツボグサ」「コウリンカ」「ハクサンフウロ」もあちこちで見かけました。
「アヤメ」の濃紫のきれいなこと!うっとり見とれました。
「キンバイソウ」の鮮やかな黄色も注目でした。
「ノアザミ」も花盛り…ここにもチョウが…
地味ですが「グンナイフウロ」と「タカトウダイ」…タカトウダイは秋の草紅葉がきれいです。
ウォーキングでは池塘を見ながら木道を進みました。池塘に映る草や岩の水鏡も素敵です。
林の中でもお花畑が広がっています。ニッコウキスゲやハナチダケサシやイブキトラノオです。
ニッコウキスゲの咲く丘を望みつつ、夏の雲湧く空の元を歩くのは気持ちのいいものです。
高原を吹く風はさわやかでしたし、こうした水の風景にも癒されつつ歩きました。
ここで出会ったのは花ばかりではありません。こうした「カミキリムシ」にも…
チョウにも出会いました。自信はないのですが一応名前を…「ヒョウモンチョウ」でしょうか?手乗りでフレンドリーでした。→「コヒョウモンモドキ」とのことです。
花で吸蜜中の姿も捉えました。これは「ギンボシヒョウモン」でしょうか。→これは「ヒョウモンチョウ」、アザミの花には「ウラギンヒョウモン」とのことです。
これも「ヒョウモンチョウ」でしょうか…自然保護指導員さんによると汗に寄ってくるのだそうです。(名前を教えていただけばよかったのに…)
これは「ジャノメチョウ」でしょうか。
「スジグロチャバセセリ」でしょうか?
たくさんの感動に出会えた7月のウォーキングでした。特に復活したニッコウキスがの群落…高原を覆う黄色の絨毯には喜びも一入でした。