ナチュラルな暮らし

穏やかな日常の一コマ

井戸尻遺跡のウメの花と水鏡

2022-03-31 | 自然観察

富士見町にある縄文遺跡の「井戸尻遺跡」にウメの花が咲いたとのニュースがあったので見に行ってみました。まずはこの日の山の姿から…原村から見えるの北アルプスはまだ真っ白です。

 

八ヶ岳は雪が少なくなってきています。

 

原村から富士見町に向かう場所からの富士山…ちょっと霞んでいました。

 

富士見パノラマスキー場は今週末まで営業予定だそうで、ゲレンデにはまだしっかり雪がありました。

 

富士見町からの八ヶ岳は姿が違って見えます。麦畑が青々していました。

 

途中で出会った「ダンコウバイ」の花…春の始まりを伝えています。

 

土手には「ホシノヒトミ」や「イヌナズナ」がたくさん咲いて、ここでも春の訪れを感じました。

 

 

途中で出会った茅葺きの古民家…懐かしい里山の風景でした。近くに咲いていた「ツバキ」一輪…

 

 

ここから見る甲斐駒ヶ岳は雪が輝いて、とってもきれいでした。

 

「井戸尻遺跡」に着きました。この場所からはたくさんの縄文の名残が出土していますが、この日は考古館には入らず、周辺を散策しました。

 

縄文住居が復元されています。

 

紅梅がたくさん咲いていました。

 

 

 

白梅も咲いていて、紅白の梅の花の競演が見られました。

 

 

 

ウメの木々の向こうは竹藪…タケノコが皮を付けたまま大きくなったようです。

     

 

考古館の庭には「モクレン」の花がたくさん咲いていました。

 

 

庭にはこの近くで出土する石が展示されていましたが、注目はこの大きな黒曜石でした。

 

近くには道祖神もありましたが、道祖神の前に祀られたこの藁馬に注目でした。藁馬は神送り・神迎え・招福・厄払いの4つの役割を担うそうです。

 

 

最後に甲斐駒と紅梅と水鏡の風景を…

 

ここは豊かな湧水に恵まれ、植栽田にはスイレン、アヤメ、ハスなどが季節ごとに咲きます。今はまだそれらの植物が育つ前なので、素敵な水鏡が見られました。

 

 

この時期に井戸尻遺跡を訪れたのは初めてでしたが、ウメの花と素敵な景色に出会えて良かったです…

 

 

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実家の味噌蔵に入ってみたら…

2022-03-28 | 日常のあれこれ

お彼岸に夫の実家のお墓参りに行きました。実家は伊那谷の北部、辰野町にあります。我が家よりずっと暖かく、もう白梅の花が咲いていました!

 

 

 

これは「キンセンカ」でしょうか?陽だまりに明るい花を咲かせていました。これは「フユシラズ」と教えていただきました。

 

花続きで…春の花畑のようなちらし寿司!炒り卵と菜の花が春らしくて素敵な一皿はお昼に義姉が作ってくれました。その他にたくさんのてんぷら(もちろん天ぷら饅頭も!)それに煮豚のプレートやサラダ、煮豆や各種お漬物などたくさんいただきました。何時も義姉のお料理は美味しいです。

 

昼食後、畑で「ナズナ」や「蕗の薹」を摘み、漬物のおすそ分けをいただくのに「味噌蔵」へ…実家には保存食用の「味噌蔵」があって名前の通り、自家製の味噌や醤油、各種漬物を保存していました。今でも漬物用に使っていて、温度管理が上手にできる空間です。今は外装を新しくしましたが、以前は土壁でした…

 

中の梁には「明治42年」の印がありました。1909年のことですから、今から113年前に作られたのでしょう。夫の曽祖父の名前も記されていました。

 

以前使われていた道具類が残っていました。これは醤油を作った時の桶です。夫が子供の頃は醤油も手作りしていたようです。

 

これは大きな漬物桶…大きな桶2つに一杯野沢菜漬けを作ったと義姉から聞きました。

 

広蓋やお銚子、お酒や醤油を入れたであろう徳利もありました。お銚子など食器類は蔵にとっても沢山ありましたが(昔は自宅で冠婚葬祭をしたのでその時用)、ほとんど処分してしまいました。

 

 

 

これは「イモ洗い棒」…2本の棒の上部をもって動かすと水に入れた泥付きの芋(ジャガイモや里芋など)がきれいになるそうです。

 

これは何でしょうか…義姉も夫も?でした。義兄には聞きそびれてしまいました…

 

竹ひごで作った鳥かごもありました。

 

背負かごや大きな竹かごや桶もありました。

 

 

味噌作りの時に豆をすりつぶす電動すり機が残されていました。味噌作りは私が結婚した後も行われていて、毎年手伝いをして味噌を作ったものです。

 

お墓参りに行った時に、実家の山の様子も見てきました。今年の冬は寒くて雪もあったので、まだ作業はしていません。これから山の手入れをする予定です。山の赤松林です。

 

 

この付近からは南東方面に南アルプスの「仙丈ケ岳」が眺められます。北東方面には「蓼科山」も見えます。

 

 

こちらでも地元のお宮の「御柱祭」を行うようで、御柱が準備されていました。

 

この地区の天神様を祀ったお社が老朽化したため、義兄と親戚の方と2人で作り替えたという「鞍掛天満宮」に立ち寄りました。お社は細かい部分も丁寧に作られていて素晴らしい出来上がりでした。これは地元の子供たちのお祭りに間に合わせて完成し、地元紙にも載りました。

     

 

 

いくつもの石碑がこの周囲にありましたが、安政3年(江戸時代1857年)の表記のものもありました。

 

味噌蔵の中で古い道具に出会ったり、この天神様を訪れたりして、古に思いを馳せたお彼岸でした…

 

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雪の中の座禅草と水芭蕉

2022-03-26 | 植物

諏訪市と辰野町を結ぶ県道諏訪辰野線の「有賀峠」近くに「矢ノ澤湿原」があります。そこには「ザゼンソウ(座禅草)」が群生するので、毎年見に行っています。今年も地元紙に咲き始めたとの情報が掲載されたので行ってみました。湿原入口の道は先日の雪が残っていました。3/24のことです。

 

 

「ザゼンソウ」は紫褐色の大きな仏炎苞(ぶつえんほう)を仏像の光背に、中の黄色い花を僧侶に見立て、僧侶が座禅を組む姿に似ていることがその名の由来だそうです。紫褐色の花が多いかと思うのですが、今年はグリーンがかっているものも多く見られました。

 

 

「ザゼンソウ」の肉穂花序は発熱器官で、20℃にもなるのだそうです。その力で周囲の雪をとかして成長します。

 

 

今年は例年よりたくさんの花が咲いたようです。

 

雪の中からまだまだ沢山の「ザゼンソウ」が顔をのぞかせていました。

 

 

ここには「ミズバショウ(水芭蕉)」もあります。いつもは「ザゼンソウ」が咲いた後に出てくるのですが、今年はもう出てきていました。

 

 

「ミズバショウ」も「ザゼンソウ」と同じく仏炎苞に囲まれて中心部の肉穂花序に小さな花がたくさんつきます。

 

 

 

林の中の陽が射しこまない所はまだたくさんの雪がありました。

 

小川のせせらぎには「ヤマワサビ」や「セリ」が青々と葉を伸ばし始めていました。

 

 

地元の方が作られたのでしょう、水車がありました。

 

小さな石の祠にも御柱が立てられていました。

 

「ダンコウバイ」の大きな木がありましたが、まだ蕾でした。

 

最後に有賀峠を越えたところからの「蓼科山」と「諏訪湖」の風景です。

 

 

雪の中の「ザゼンソウ」や「ミズバショウ」を見たのは、ここでは初めてのことでした。咲き初めのきれいな「ザゼンソウ」と「ミズバショウ」が見られて良かったです。今年はいつになくたくさん咲いている様子でした…

 

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春の雪~高島城と諏訪湖畔~

2022-03-22 | 自然観察

朝からしんしんと雪が降った3/ 22...3月も下旬になったのにかなりの積雪でした。その雪の中、諏訪の市役所まで出かけたので、高島城公園に立ち寄ってみました。まずはこの日の我が家での積雪の様子です。

 

 

湖畔通りのイチョウ並木も雪景色でした。

 

「高島城」の石垣も雪化粧していました。

 

「高島城公園」の中も雪…お城も雪の中に霞んでいました。

 

 

梢の先のサギの巣…この雪の中に静まり返っていました。

 

枝垂れ桜の枝に雪の花がついているような…

 

庭の池にも雪はしんしんと降り続いていました。寒くて池の表面には氷がはっていました。

 

 

 

降りしきる雪の中に居たのは「ツグミ」です。

 

 

餌を見つけて啄んでいるようでした。

 

 

咲いたばかりの「サンシュユ」の花の上にも雪が積もっていました。

 

 

綿帽子をかぶったような「サンシュユ」の花たち…寒さの中で黄色の花が一際きれいでした。

 

下から見上げると雪にくるまれているようでした。

 

公園の外側からのお城の塀と冠木門の雪景色です。

 

 

お堀の石垣も天守閣の石垣も雪化粧していました。

 

 

 

この後、諏訪湖畔にも立ち寄ってみました。しんしんと降り続く雪の湖畔は春とは思えない景色でした。

 

水鳥たちも降りしきる雪の中で寒そうでした。

 

 

メタセコイアの並木道にも雪は降り続いていて、誰一人もいませんでした。

 

こちらは下諏訪町の湖畔通り…どこもかしこも雪でした。

 

本格的な降雪に驚いた一日でしたが、さすが春の雪…夕方、雪がやむ頃には道の雪はとけていました…

 

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春を探しに~福寿草と英国風庭園~

2022-03-18 | 植物

春の花を見に諏訪市のフクジュソウ群生地に出かけました。ここは諏訪市の大熊地区…傾斜地に沢山のフクジュソウが咲いていてきれいでした。3/15のことです。

 

この黄色の花は春の訪れを告げて、見事に輝いていました。

 

一面に咲いたフクジュソウ…春の陽気の良い天気で、ちょうど見ごろでした。

 

 

ここは昔、大熊城があった所…今は石の祠が佇んでいます。

 

 

東には八ヶ岳、北には諏訪湖を望みます。八ヶ岳は霞んでいました。

 

 

諏訪湖をバックにフクジュソウの群生です…

 

西側のフェンスの向こうは中央道が走っています。「梅」はまだ固い蕾でした。「サンシュユ」はもうじき開きそうでした。

 

 

地元の方が植えたフクジュソウもあって、その中にはグリーンや赤い雰囲気のものもありました。

 

 

 

 

たくさんのフクジュソウを堪能して、次に向かったのは「バラクライングリッシュガーデン」です。今年は寒さが厳しかったので花の時期には早いかとも思ったのですが、やはり雪が残っていて花は少なかったです。

花をつけていたのは「スノードロップ」です。あちこちに芽を出して花をつけていました。

 

 

一番先に咲き出すクリスマスローズ原種「ニゲル」は雪の残る場所で咲いていました。

 

「キバナノセツブンソウ」はとっても小さな花です。これも雪解けの場所に芽を出していました。

 

「プリムラ」や「クロッカス」はこれからですが、陽だまりで花をつけているものもありました。

 

 

「スノーフレーク」も咲き出していました。

 

 

「マンサク」の木は日当たりの良い場所でしっかり花開いていました。

 

早春の花の盛りはまだ2~3週間先になりそうな雰囲気のイングリッシュガーデンでしたが、屋内ではケイ山田さんの大型の寄せ植えがテーブルの上に飾られ、春いっぱいの雰囲気でした。

 

 

 

その後に大門街道を上がって「八ヶ岳山野草園」にお邪魔しました。でも山野草園はまだ雪解けしたばかりで、散策路も危ないために入場できませんでした。お店で「シモバシラ」の入手方法をお聞きし、今年の花のカレンダーをいただいて帰ってきました。店先の「アセビ」の花がきれいに咲いていました。

 

青空に美しい「蓼科山」と「八ヶ岳」を眺めながら帰途につきました。

 

 

「フクジュソウ」と「イングリッシュガーデン」の花を見て春の訪れを感じた一日でした…

 

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