ナチュラルな暮らし

穏やかな日常の一コマ

熱海へ~国宝の美術品に出会う~

2023-11-29 | ミュージアム

以前から気になっていた「ブルーノ・タウト」の建物を見たくて「熱海市」へ行ってきました。でも他にも見たいところがあって、その一つが「МOA美術館」です。今まで熱海は通過地点でしかなかったのですが、今回は注目していた3か所を巡る一泊二日の旅でした。行きは中央道を山梨方面まで行って双葉JCTから中部横断道、新清水JCTから新東名、長泉沼津ICから伊豆縦貫道を使って3時間余り…ちょっと遠かったです。中央道からの八ヶ岳と富士山、中部横断道からの富士川です。

  

     

 

今回の旅は夫と…中央道と中部横断道は私が、新東名からは夫が運転して行きました。新東名は以前乗った時は3車線とも混雑していましたが、今回はガラガラでした。茶畑が見えてくると静岡に来た感じがしました。

  

 

熱海について「МOA美術館」を目指しました。海を見下ろす山の上にあって駐車場からは建物の3階が入口でした。大きな開口部とエントランス…大きな開口部のドアは漆塗りでした(内側は赤と黒!)漆塗りは人間国宝「室瀬和美」が手掛け、朱漆と黒漆のコントラストは現代美術作家「杉本博司」のデザインだそうです。

  

  

 

この右方向に海の見えるロビーがあって、そこにも「杉本博司」デザインのソファがありました。脚部は透明度の高い光学ガラスを使用しているようです。海の風景も見事で、相模灘が一望できました。近くに見えるのは熱海の初島、遠くに見えるのは伊豆大島です。

     

  

     

 

ロビーの続きにあったのは何と桃山時代の豊臣秀吉の黄金の茶室です。当時の文献をもとに再現したのだそうです。黄金の茶道具も純金で復元されていました。

     

 

ここには国宝が3点もあって、この日は「野々村仁清」の「色絵藤花文茶壷」が展示されていました。「尾形光琳」の「紅白梅図屏風」は2月の展示予定になっていました。「尾形光琳」の絵や印籠、屏風などを見てきました。

    

  

  

 

「尾形乾山」の作品にも注目でした。

  

 

「豊臣秀吉」直筆の書状や「千利休」が愛用した茶碗、重要文化財の品々もたくさんあってを鑑賞できました。これは奈良時代の十一面観音と中国南宋時代の書です。

  

  

 

特別展は「十三代三輪休雪の萩焼の世界」でした。素敵な萩焼の作品を鑑賞しました。「千住博」の作品とのコラボ展示もありました。

     

     

 

外に出ると相模灘を一望できるロケーションでした。眼下に梅園が広がっていましたが、さすがまだ梅の蕾は堅かったです。広場には「ヘンリー・ムア」の「王と王妃」の作品がありました。

  

 

山の下方にある入場口に行ってみました。ここに行くまでは山の斜面の景観をそのまま残すように内部にエスカレーターが設置してあって、アーチ状の壁面や天井は美しい色彩でデザインされていました。その上には円形ホールがあって、世界最大の万華鏡が投影されていました。

     

  

  

     

 

次に向かったのは「茶の庭」です。茶室や日本庭園があってちょうど紅葉が始まっていてきれいでした。

  

  

 

「尾形光琳」の屋敷が復元されていました。江戸時代の上層町衆の数寄屋建築だそうです。

  

  

 

庭には「ツルリンドウ」が咲き、「サザンカ」の花も咲いていました。見事な竹林があって、そこには「ツワブキ」が群生していました。

  

  

  

 

最後に見学したのは「能楽堂」です。檜皮葺き、入母屋造りの屋根に総檜造りの能舞台は能以外にもコンサートなどに使われているようです。

     

 

広大な敷地に立つ「МOA美術館」…創立者「岡田茂吉」が蒐集した作品が展示されています。美術品が最も美しく映える空間を演出しているそうで、それを手掛けたのは現代美術作家の「杉本博司」!その「杉本博司」の作品もいくつか展示されていました。他の美術館にはなかなか見られない、何とも贅沢な空間の美術館でした。

 

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諏訪湖の雲海と朝日美術館

2023-11-26 | 自然観察とミュージアム

北アルプスのふもとの朝日村にある「朝日美術館」を訪れようと、国道20号線を塩尻峠に向かって行ったところ、眼下の諏訪湖に雲海が!途中で車を停めて見てみました。

     

  

     

 

見事な雲海でしたので、国道から外れて塩嶺峠の展望台まで行ってみました。ここからは諏訪湖と八ヶ岳、遠く富士山や甲斐駒ヶ岳を展望できます。白く雲がたなびいているところが諏訪湖です。

     

八ヶ岳                     富士山

  

     富士山と甲斐駒ヶ岳

     

     展望台

     

 

諏訪湖の雲海をここで見るのは初めてのこと…なかなかいい眺めでした。この展望台の反対側には北アルプスが望めるのですが、木々と電線が邪魔しています。

     

 

峠を下りて塩尻市に入り、19号を木曾に向かい、途中からアルプスグリーン道路で北へ、そして途中から西に向かって朝日村へ行きました。北アルプスと高原野菜の畑を見ながら行きました。途中の道の駅では平日の朝なのにすごい人!目当てのリンゴなどはあっという間に品薄になっていました。リンゴやお野菜を買い込みました。

  

  

     

 

「朝日美術館」に着きました。ここは村立の美術館と歴史民俗資料館を兼ねています。縄文遺跡だった所に建てられています。

  

 

企画展は「土たちの詩話」と題する「濱田卓二」さんの作品展でした。

     

     

 

縄文土器に畏敬の念を抱きつつ、この縄文遺跡のある朝日村の土を使って作ったという作品…どこかしら温かみのある素敵な作品の数々でした。光を取り込んだ展示室の中で作品も居心地良さそうでしたし、見学する者にとっても心地よい空間でした…

    

  

     

 

歴史民俗資料館では養蚕関係の道具の展示を興味深く見、押絵雛やお雛様にも注目して見てきました。

  

  

 

村内には縄文遺跡がいくつもあって、そこから出土した土器や土偶などが展示されていました。黒曜石の矢じりの展示もありました。縄文カードをいただきました。

  

  

 

見学を終えて帰り道、この辺りの特産品の長芋の収穫場所に出会って写真を撮らせていただきました。長芋は地中深く育つので収穫が大変です。今はそれを掘る機械があって、昔よりずいぶん楽になったそうです。

     

  

 

帰り道でも北アルプスを眺め、リンゴやブドウ畑の間を通って帰ってきました。

     

  

 

良い天気のこの日、雲海や北アルプスもきれいでしたし、目的の美術館の作品にもじっくり出会え、充実の一日でした。

 

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富士山を見るウォーキング

2023-11-24 | ウォーキング

今回のウォーキングには市内の北方面の山裾を歩きました。まずこんな水路のある小路を歩いて山に向かいました。

     

 

最初の目的地は「鎮(しずめ)神社」です。この神社は富士山と高島城の延長線上にあって、葛飾北斎の富嶽三十六景の「信州諏訪湖」が描かれた場所との説もあるようです。その絵に描かれたのではないかと言われる2本のサワラの樹と小さなお社がここにもあります。鎮神社と葛飾北斎(富嶽三十六景『信州諏訪湖』ライン)《岡谷市の神社》 (yatsu-genjin.jp)

     

  

 

さてそこから眺めた富士山は現在は木々や家の屋根に覆われてしまい、少し移動した場所から眺められました。

     

     

     

     

甲斐駒ヶ岳と中央アルプス方面も良く見えました。中央アルプスの手前は長野道の高架橋です。

     

     

 

この時であった花は「ヒマラヤユキノシタ」とまだ広い範囲に咲いていた「セイタカアワダチソウ」です。

  

 

名残の紅葉とススキ、それにたわわに実った柿の木にも出会いました。

  

     

     

 

途中で休憩したのはこのお寺…「常福禅寺」です。茅葺の小さなお寺ですが、屋根には「武田菱」が!この裏の山には縄文遺跡の「梨久保遺跡」があり、その東側には「武田信玄」の「のろし台」があったと伝えられています。「火とぼし山」とも言われていて、その繋がりでこの山裾にも信玄ゆかりのお寺があるということかと思います。

  

  

 

ふたたびの「富士山」です。スマホ写真も載せておきます。

     

     

 

諏訪湖は波もなく、良い天気のウォーキング日和でした。

     

 

富士山を眺めながら歩いたこの日のウォーキング、歩数は9258歩でした…

 

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晩秋の「霧訪山」登山

2023-11-23 | 山登り

6月に「守屋山」に登った夫の友人の若者とそのお母さん、そして私たち夫婦の4人のグループで今度は塩尻市と辰野町の境にある「霧訪山」に登りました。前日に雨が降った日で、登山口の駐車場で見かけた葉に付いた露がきれいでした。

     

 

「霧訪山」にはこの小野地区からと善知鳥峠からとの2か所の登山口があります。小野地区からの登山は急登が続く道です。

     

  

 

途中には「御嶽山大権現」の碑があったり、「小笠原氏」の重臣の山城跡があったりします。

     

  

 

急登に息を切らしながら、それでも赤い実や赤く色づいた葉に癒されながら登りました。

  

     

 

道中にはまさに捩れた樹皮を持つ「捩木(ねじき)」や大きなとげのような枝を持つ「牛殺(うしごろし)」などという物騒な名前の木もありました。

  

 

まだまだ急登が続く山道です。標高が上がるにしたがって広葉樹は落葉して落ち葉の道になっていました。

  

 

頂上に着きました。標高1305mの山頂からは360度のパノラマが開けるはずでしたが、昨日の雨の名残か、北アルプスだけは雲の中でした。

   

      

 

では山頂からの眺めをご覧ください。まずは「八ヶ岳」方面です。「八ヶ岳」の左端には「蓼科山」が見えます。

     

  

 

こちらは南アルプスの「甲斐駒ヶ岳」と「仙丈ケ岳」…「仙丈ケ岳」の左後方に「北岳」の頂上が少し見えます。

     

  

 

頂上から眺めた「塩尻市」方面と「山形村」「朝日村」その先の「松本市」方面です。北アルプスは残念ながら雲の中でした。

     

     

 

木々の葉が落ちる中で青々とした葉を留めているのはその名も「冬靑(そよご)」です。急な階段の山道を慎重に下って戻りました。

     

     

 

最後に下山後の眺めた「霧訪山」です。

     

     

 

久しぶりの登山でしたが気持ちの良い汗をかきつつ登ることが出来、晩秋の里山を堪能した一日でした。この日は標高差500m、歩数は9861歩でした…

 

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北アルプス展望~大岡温泉~

2023-11-20 | ドライブと散策

北アルプスを展望できる温泉があるという情報を得て、「大岡温泉」に行ってきました。この温泉は旧 大岡村(現 長野市大岡)にあります。行きは国道19号線を犀川に沿って長野市方面へ進みました。19号線の途中にある道の駅「大岡特産センター」にまず立ち寄りました。ここには藁で出来た独特の風貌の道祖神が鎮座しています。

  

 

この道の駅の裏には犀川が流れています。犀川は長野市で千曲川と合流する川です。その千曲川が新潟に流れ下って信濃川になります。

  

     

 

この近くからつづら折りの山道を東方向に向かいました。この道は「アルプス展望道路」と名付けられていて、登って行くにしたがって木々の間から北アルプスが望めました。

     

     

 

「アルプス展望公園」があったので立ち寄ってみました。ここからは北アルプスの山々がきれいに見えました。

  

 

もう冠雪の山々が見られると思ったのですが、雪化粧していたのは白馬方面だけでした。

     

     

 

北アルプスの「唐松岳」「鹿島槍ヶ岳」「爺ヶ岳」と松本方面(左端)の風景です。

  

  

 

この展望公園の「ナナカマド」と「シラカバ」と「イロハモミジ」…それぞれ秋の風情でした。

  

  

 

「大岡温泉」に到着しました。ここからの展望も素晴らしかったです。白馬方面も良く見えました。案内板には「北アルプス一望の里  大岡」と記されていました。

           

     

     

 

「大岡温泉」はとってもいいお湯で気持ちが良かったです。内湯と露天風呂があって、お風呂からでも北アルプスが眺められます。なんと利用料360円!広い休憩所もあって何と牛丼とカレーが400円!このいい景色を眺められるだけでもお得なこの温泉…平日だったからか貸し切り状態でした!遠い道のりを行った甲斐がある大満足の温泉でした。この温泉周辺の地図です

     

 

帰りは「麻績(おみ)村」へ出て麻績インターから長野道を利用して帰ってきました。麻績村に向かう道すがらも北アルプスを眺めつつ行きました。

  

  

     

 

こちらは麻績村で見かけたブドウ畑の紅葉と「シェーンガルテン おみ」に立ち寄ったのでその庭の花々の看板です。ここは花の時期には素敵な庭になっていて温泉もあっていい場所です。ここで結婚式をした友人がいて、それもまた素敵でした。

  

 

ここからはスマホ写真…同じような写真もありますが載せておきます。良い天気でしたので、山も終盤の紅葉もきれいでした。

     

     

     

 

途中でこんなのぼり旗を見かけました。ここから聖高原を抜けると善光寺街道があって、きっと武田信玄は軍を率いてその道を川中島に向かったのでしょうか、その折の狼煙を上げた場所だったのかしらと見てきました。

   

     

     

 

初めて行った「旧 大岡村」…かなり山道を登って行った山の中にありましたが、アルプスの展望も良くのどかな田園風景が広がっていて、とっても良い所でした。素晴らしい展望の北アルプスを眺めてゆったりと温泉に浸かる…いい休日が過ごせた晩秋の一日でした。

     

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