ナチュラルな暮らし

穏やかな日常の一コマ

名残のバラ園と和田峠

2022-11-29 | 自然観察

「長野県立歴史館」の企画展「諏訪と武田氏」を見学した後、行きの長野道ではなく、上田方面から和田峠を越えて帰りました。千曲市から千曲川に沿って上田市に向かいました。途中の坂城町にある「千曲川バラ公園」のバラが咲いているようでしたので立ち寄ってみました。奥に走っている電車は「しなの鉄道」の2両編成の電車です。

     

 

この時期でもまだまだたくさん咲いていたバラたち…注目はこの色合いのバラでした。

       

 

その他にも注目のバラは沢山ありました。この時期でもこうしてたくさんの花が咲いているのは手入れの賜物かと思います。

    

 

    

 

      

 

ここで感激だったのは手入れをされていた方が咲き終わった花摘みをされていて、まだまだきれいな花も摘んでいたのでお聞きすると、来年の為にも早めに摘み取るとのことでした。そして「好きな花を摘んでいいよ」とハサミを貸して下さったのです!いくつもの美しいバラを摘ませていただき、帰りの車中はバラの香に包まれました。

      

 

その後上田市の「上田 道と川の駅」に立ち寄りました。ここは千曲川のほとりにあって「岩鼻」と呼ばれる崖があります。

     

 

  

 

この後「生島足島神社」の前を通り、塩田平を行きました。眼前に独鈷山を望む道は気持ちが良かったです。

  

 

和田峠はいつもは新和田トンネルを使うのですが、この日は旧道を行きました。先日の「黒曜石体験ミュージアム」で黒曜石の原産地までの道のりを示す原点は「和田峠」とお聞きしたからです。何の案内板も出ていないと言われたのですが、とりあえず旧道(中山道)を峠に向かいました。登って行くと復元された茅葺の家があります。ここは峠を越える旅人に粥や焚火を接待した所だそうです。

  

 

峠と思われる場所は昔、「和田峠スキー場」があった所…今はもう林とススキの原になっていました。昔あったお茶屋さんの看板が名残を留めていました。

  

 

  

 

この峠道には古い「和田トンネル」があります。狭いトンネルなので信号機で交互通行です。

  

 

峠の頂上の確認がとれませんでしたが、「黒曜石原産地」はこの辺りだろうと思います…

  

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県立歴史館へ~企画展「諏訪と武田氏」~

2022-11-27 | ミュージアム

諏訪の生まれではないけれど諏訪に住んで長くなりました。諏訪のことが気になってあちこち歩いたりしていますが、「長野県立歴史館」で「諏訪と武田氏」の企画展があって行ってきました。「姨捨の棚田」を見た後にここを訪れました。

  

 

中世の諏訪は諏訪氏が統治し、諏訪大社によって信濃の国一体に影響力を持っていました。武田信玄と諏訪氏の後継者と意識していた武田勝頼の諏訪支配と諏訪信仰についての展示でした。企画展のパンフレットです。

   

 

諏訪地域は武田氏の権力も利用し信仰とともに発展しました。また武田氏も信仰心に篤いだけでなく神や仏の存在を巧みに利用しながら統治を進めていきました(パンフレットより)武田氏の旗として有名な「風林火山」の旗と共に「諏訪神号旗」も有名です。どちらも展示されていました。(企画展は撮影禁止で写真がありませんので、パンフレットよりお借りしました)

  

 

信玄の兜に付けられたとされる「諏訪明神像」や勝頼が寄進した梵鐘なども展示されていました。

  

 

他に展示されていたのは沢山の書状です。信玄直筆の寄進状や朱印状などです。山梨県立博物館からの武田信玄像もありました。恵林寺や霊峰寺からやって来た展示物も諏訪に関係した書状や旗などでした。信仰とともに発展してきた諏訪地域と、信仰に篤いだけでなく神や仏の存在を巧みに利用しながら統治を進めた武田氏のかかわりを知ることが出来ました。武田氏の痕跡がたくさん残っている諏訪地域のことが納得できた企画展でした。

別室に展示されていたのは諏訪と武田氏に関する城郭の鳥瞰図です。洋画家の宮坂武男さんの描かれたものです。岡谷市の花岡城跡は天文年間に信玄の弟、信繁が守っていたと伝えられているそうです。

   

 

「桜城推定図」の桜城はウォーキングで行った下社近くの山城…元は下社大祝金刺氏の居館に付随した砦だったようです。「桑原城跡」は信玄の侵攻を受けた諏訪頼重が撤退したお城だそうです。

 

  

 

山梨県の「要害城跡」は武田信玄が出生したお城で、「新府城跡」は武田勝頼の最後の拠点として築いたお城です。

  

 

「諏訪と武田氏」の展示を見た後、歴史館の裏手の庭に出てみました。散り敷く落ち葉がとってもきれいでした。

   

 

  

 

クヌギのドングリがたくさん落ちていました。

   

 

ここにも「黒曜石」が展示されていました。「沖の窓石」は長い年月千曲川の流れに削られて形作られた石だそうです。

   

 

ここには縄文遺跡に竪穴式住居が復元されていますし、隣には前方後円墳の「森将軍塚古墳」がありますが、今回は企画展のみで帰途につきました。以前に行った時の記録はこちらです。歴史を尋ねて~古墳と古戦場~ - ナチュラルな暮らし (goo.ne.jp)

   

 

長野県立歴史館で「諏訪と武田氏」の企画展を見学し、諏訪地域と武田氏のつながりの深さに思いを馳せたひと時でした。

 

   

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晩秋の棚田

2022-11-25 | ドライブと散策

「長野県立歴史館」で企画展「諏訪と武田氏」が開催されていて行ってきました。この日は長野道を使って行きました。途中で見えたのは雪の北アルプスです。穂高岳と常念岳…もう冬景色でした。松本空港を飛び立った飛行機の姿も見えました。

   

 

  

 

安曇野市辺りは霧に包まれていました。その後麻績村付近で霧は晴れ、晩秋の里山の紅葉が見られました。

   

 

  

 

姨捨SAのスマートインターで降りました。善光寺平を見降ろし、「姨捨の棚田」が見える「姨捨公園」に向かいました。

   

 

  

 

   

 

公園から下って「長楽寺」を訪れました。紅葉が残っていて風情のあるお寺でした。

  

 

   

 

ここから下った所から見た「姨捨の棚田」です。棚田もすっかり晩秋の装いでした。

  

 

   

 

初夏に姨捨を訪れた時とまた違った雰囲気の棚田風景に出会えました。この後、千曲市の「長野県立歴史館」に向かいました…

 

 

 

 

 

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小さな町の古民家レストラン

2022-11-23 | 日常のあれこれ

この建物の外見は昭和の風情でしょうか。懐かしい雰囲気漂う建物です。

  

 

道沿いの小さな看板が無ければ通り過ぎってしまうようなこの建物の裏手に回ると…こんな感じです。

  

 

   

 

この建物は富士見町にある「オステリア・アジアート」というイタリアンのお店です。Osteria agiato (biglobe.ne.jp) 内部はレトロな雰囲気の中にもオシャレなインテリアもあって素敵でした。

  

 

  

 

地元食材にこだわったレストランとして雑誌にも取り上げられたお店です。ワインのコルクで作られた作品にも注目でした。

  

 

この日は娘夫婦とのランチでした。前菜盛り合わせは彩りも美しく(サラダにはビーツの真っ赤なドレッシング!)美味しかったです。

   

 

自家製フォカッチャもとっても美味しかったですし、それぞれのパスタも堪能しました。この日のパスタは八ヶ岳キャベツと春菊のトマトソースパスタ、有機白菜と松本一本ネギと小松菜のアンチョビパスタ、信州キノコのクリームパスタ トリュフ風味でした。それぞれを美味しくいただきました。

  

 

   

 

信州福味鶏のソテーには地元産の焼き野菜が添えられていました。

   

 

デザートは自家製ジェラートに地元のカリンのソースが添えられていて美味しかったです。これに飲み物(グラスワイン等々)で、コーヒーをいただきました。

   

 

丁寧に作られたお料理を時間をかけてじっくり味わった一時でした。その後、道沿いの秋風景や八ヶ岳を眺めながら娘宅を訪問しました。

  

 

娘宅も晩秋の装いでしたが、中庭にはモミジが散り敷いてまだ名残の紅葉も見られました。奥の黄葉し始めているのは桑の木です。

   

 

リビングからの眺めはすっかり木々の葉が落ちて晩秋の装いでした。気持ちの良い眺めの中で美味しい紅茶でティータイム…良い時間が過ごせました。

   

 

帰り道で見かけた風景…どこも名残の紅葉でした。

  

 

帰宅途中に諏訪市文化センターに立ち寄ったので、その脇を流れる水路沿いを少し歩いてみました。川沿いの紅葉が水鏡に映えて美しい眺めでした。

   

 

  

 

この水路には「オオバン」がたくさん泳いでいました。紅葉映える水面の「オオバン」です。

  

 

ここは帰り道の下諏訪町の湖畔風景…里山は紅葉が終わり、陽の光もどこかしら冬に向かっているような雰囲気でした。

  

 

   

 

久しぶりに娘夫婦との美味しいランチができ、晩秋の風景にも出会った一日でした…

 

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市内散策~美術考古館~

2022-11-21 | ミュージアム

市内の美術考古館で「暮らしを彩る小さな作品展」が開かれていることを教えていただき訪れました。この美術考古館は商店街の中にあります。元呉服屋さんの店舗を利用して市の美術考古館となっています。この通りは「イルフ童画館」に続く道で「童画館通り」と呼ばれています。

  

 

  

美術館の方でのこの企画展…展覧会会場に展示する大型作品でなく、家庭で飾ったりした作品を地域の方から借りて展示した作品展でした。教えてくださった方も家にあった作品を出展されていました。どれも地元ゆかりの作家さん達…「武井直也」「高橋貞一郎」「早出守雄」「野村千春」「高橋靖夫」らです。作品は撮影禁止で写真はありませんが、地元ゆかりの作家さんたちの作品を堪能させてもらいました。

   

 

美術館の方では「ちいさくてもいいじゃないか みんなの0号作品展」が開かれていて、知り合いの方も出展されていたので鑑賞させてもらいました。日々の生活の中で作品が生み出せるのは素晴らしいことだと感じました。

その後、考古館の方も訪れました。ここではまず「黒曜石原産地までの道のり」の表示を見ました。先日きっと0だろうと行った「黒曜石ミュージアム」でお聞きした0地点は和田峠!当地からそこまでは 約13㎞でした。 

    

 

ここの注目はこの「顔面把手付深鉢形土器」です。国の重要文化財に指定されています。

  

 

もう一つ注目は「鉢を抱く妊婦土偶」…レプリカと実物が並んで展示されていました。

   

 

  

 

こんな土偶たちも展示されていました。

  

 

もちろん黒曜石もたくさん見ることが出来ました。

  

 

縄文土器も多数展示されていました。

  

 

     

 

ここにあったこの展示が気になっていたところ、後日この「岡屋(おかのや)考古館」の公開があると知って出かけました。たくさんの展示品があったのにどうした訳か、ここに展示されていた出土品の写真を撮りこぼしてしまいました。展示についてはこちらの記事をご覧ください。開館60年「岡屋考古館」紹介 岡谷美術考古館 – Nagano Nippo Web (nagano-np.co.jp) 「岡屋」についてはこちらの「原始・古代の岡谷その3」をご覧ください。歴史/岡谷市 (okaya.lg.jp)

   

 

「岡屋考古館」は岡谷駅からほど近い「十五社神社」の隣にあります。この道を通った時に何やら古の趣きある建物が気になっていました。開いていることもなく、何が入っているのだろうと思っていたのですが、ここは60年前に岡屋遺跡の発掘調査で見つかった土器や石器が400点も保管されているようです。

    

 

普段公開されていない考古館を興味津々に見せていただきました。遺跡発掘と共に多くの方の寄付によりこの考古館ができた経緯もお聞きしました。今は中の保管物は岡谷美術考古館に持ち込まれて展示されています。古の発掘調査に関わった方々の思いにも心を馳せながら見学してきました。

  

 

   

 

郷土の美にも触れ、郷土の歴史にも触れ、新たな発見のあった「岡谷美術考古館」と「岡屋考古館」でした…

 

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