ナチュラルな暮らし

穏やかな日常の一コマ

入山辺の里と旧山辺学校

2019-10-16 | ドライブと散策

松本市の東側、美ケ原の麓に入山辺があります。その山里の散策と、国宝になった「旧開智学校」と同じ擬洋風建築の「旧山辺学校」の見学に行って来ました。まずは入山辺の散策です。「山辺ワイナリー」を目指して行きました。入山辺はブドウ栽培が盛んです。

 

 

ここに運び込まれたブドウを仕込んでいるところを見せていただきました。ブドウは地元で採れた「マスカット・ベリーA」という品種だそうです。マスカット?!と、ビックリして聞き返してしまいましたが、ワイン用の品種だそうです。

 

ここはワインづくりの第一段階…実を取ってホースで工場の中に送られていました。ブドウの香りがいっぱいの場所でした!

 

 

ブドウの歴史の碑がありました。江戸時代に甲州から甲州ブドウが伝わったのが最初だそうです。

 

入山辺のブドウ畑です。山の際までブドウ畑が広がっていました。

 

 

 

ここにあった入山辺のマップを見ていて、何と我が名字の地区を見つけました!その名のついた神社と道祖神と城址がそこにはあるとのこと!これは行って見るしかないと、先に進みました。

 

案内にあった神社に着きました。広い境内ですが小さな神社…ひっそりと木々の中に鎮もっていました。

 

 

注目は御柱が建ててあったこと!諏訪とのつながりもあったのでしょうか?狛犬も何だかユニークです。

 

 

先に進むと道祖神がありました。天明6年、高遠藩の名工孫右ェ門の作だそうです。穏やかなその姿は縁結びの御利益があるとのこと…風雨にさらされるのが忍びないとこの地区の方々がしっかり覆いをしたそうです。(それにしても厳重に…)

 

 

そしてもう一つ城址です。この地区を治めていた小笠原氏の山城があったそうです。城址まではまでは標高差150mとのこと…登り口の案内板を確認して引き返しました。この山の上です。

 

自分の名字が付く神社と城址、それに道祖神を巡って、感無量でした。この道を奥まで行くと扉温泉があります。里山辺のもう一方の道を行くとよもぎこば林道を経て扉峠、ビーナスラインに通じます。林道の中間地点にある三城牧場、三城キャンプ場は我が家のオートキャンプの始まりの地…何度もキャンプに来た場所です。もちろん諏訪方面からはビーナスライン経由ですが。そこから美ケ原の王が頭まで登ったことも…あれこれ感慨深い散策ができました! 

この山間を流れる薄川にある「第一水力発電所」は、県内で一番古い発電所だそうです。碑と展示されている水車を見てきました。

 

 

そこから里に下りてきて、「旧山辺学校校舎」を見学しました。この学校は国宝「旧開智学校」の後にそれを模して造られた学校で、擬洋風建築です。まず正面から…まなこ壁や千鳥破風の玄関、それに八角塔は注目です!

 

 

こちらは裏から見た姿です。凛とした佇まいです。

 

 

「旧開智学校校舎」との比較がありました。似ているところもありますが、全体的に素朴な造りになっています。

 

 

八角塔には登れませんが内部の階段を覗いてみました。

 

校舎内は学校の様子や山辺地区の方々の暮らしなども展示されていました。開智学校はギヤマン(ガラス)学校、山辺学校は障子学校とも言われたそうです。

 

展示品で気になったものはあれこれあったのですが…写真のある物はオルガン、ランプ、時計です。

 

 

 

「みすず細工」の生活用具にも注目でした。みすず細工は以前に見学した松本民芸館にも展示されていました…

 

生活の場も再現されていました。気になる生活用具があれこれ…

 

この地区では「お八日(ようか)」という行事があって、藁の作り物が展示されていました。厄除けにこの藁を焼いたりするのだそうです。行事は2月8日に行われるようです。

 

 

校舎の外、庭には「二宮金次郎」の像が…今ではあまり見かけないものです。

 

「旧開智学校校舎」と「旧山辺学校校舎」ともう一つ「旧制高等学校記念館」を巡るのが「学都松本ミュージアムめぐり」です。これで開智学校と山辺学校が巡れました。あがたの森の旧制高等学校校舎は何度も行っているのですが、次回は記念館もじっくり見学してこようと思います…

 

コメント (8)
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