雲場池の紅葉を見た後、軽井沢の美術館2ヶ所を巡りました。軽井沢にはたくさんの美術館があって、今までもあちこち訪れたのですが、今回は初めてのところです。まず、雲場池から近い所の「脇田美術館」…洋画家「脇田和」さんは晩年、ここにアトリエ山荘を建てて制作されたそうです。
以前に石川県立美術館で出会って、暖かな雰囲気の色彩に惹かれていました。今回は鳥をテーマにした作品でした。
どこかしら柔らかで落ち着いた表現の色彩…どれも素敵な作品の数々でした。撮影禁止で写真はありませんが、絵葉書からです。
たくさんのコレクションが飾られている廊下です。
なんと懐かしい「おだんごぱん」の絵本…子供たちに何度も読んだ本です。これはこの方の作品でした!ついつい「おだんごぱん」も買ってしまいました。味わい深い美味しいパンでした…
美術館の中庭の向こうに素敵なアトリエ山荘があります。建築家「吉村順三」設計のこの山荘は、日本のモダニズム建築として知られているそうです。1970年の建築です。
この窓のある部屋がアトリエ…ここに行った直後に4日間、定員限定、時間指定のアトリエ公開がありました。内部も見てみたかったです!
素敵な建物を眺めながら、しばし憩いました…
敷地脇の石垣も素敵な美術館でした。
次に向かったのは南軽井沢の「ル ヴァン美術館」です。その近くからの浅間山の眺めです。
「ル ヴァン美術館」は文化学院の創立者「西村伊作」が文化学院が誕生した時(1921年)の校舎を再現して造ったそうです。展示室には創立者の作品や、この学院に学んだ作家さんの作品が展示されていました。
この建物と庭がとっても素敵でした。この文化学院は楽しく、自然で、芸術的な学校、本当の人格を目標とする教育を目指したそうです。大正時代の文化漂う学校の始まりは、この軽井沢での西村伊作と与謝野鉄幹、晶子らとの話からだったようです。
広い芝生の庭の周囲の木々が色付いていました。
なごりのバラが彩りを添えていました。
カフェテラスやミュージアムショップの建物と庭の古井戸?です。
落ち葉散る苔庭には作品の展示も…
この「ル ヴァン美術館」は11月5日から来年6月まで冬季閉館…「脇田美術館」も11月18日より冬季閉館…その前に行って来れて良かったです。
帰りに「発地市庭(ほっちいちば)」に寄りました。軽井沢のおしゃれな産直市場(道の駅?)です。
こんな木の作品も売り物です。高原野菜を買って帰りました…
おまけは帰り道に寄った和田峠の湧水の場所…ここのお水が美味しいと知人に教えてもらったので、旧和田峠経由で帰りました。まろやかな美味しい水でした。もちろん汲んで帰りました。
この道は中山道…湧水の向かいには「施行所」がひっそりと建っています。
車でも大変な峠道…昔の旅人にとって難儀な峠越えの途中での接待はどんなにありがたかったことでしょうし、湧水も嬉しかったことでしょう…