「秋の牛伏川樹木観察会」があって参加しました。前日に雨の降った日で、行きの塩嶺峠は霧の中でした。いつもの山麓線からの北アルプスの姿も雲の中でした。ブルーベリーの葉が色づき始めていました。
「秋の牛伏川樹木観察会」は例年この時期に行っていて紅葉の見頃なのですが、今年の紅葉は遅くてまだ紅葉していない木もありました。10/30のことです…それでも紅葉していたのは「オオモミジ」です。前日の雨の影響もあって牛伏川周囲は霧に包まれていて、鮮やかな紅葉は見られませんでしたが、幻想的な風景には出会えました。
「オオモミジ」は「イロハモミジ」より大型の葉です。黄葉する葉もあります。
霧の中、濡れた落ち葉もきれいでした。
こちらは「ウリハダカエデ(瓜肌楓)」…名前のように若い樹皮では瓜のような縞模様が見られます。葉は浅く切れ込んだ大きな五角形のような形です。
「カラコギカエデ(鹿子木楓)」は縦長の葉が浅く3裂していて黄色~赤に色づきます。木肌が鹿の子模様のようでこの名前がついています。
「ハウチワカエデ(羽団扇楓)」は黄、赤、オレンジと色とりどりに紅葉します。大きな葉で切れ込みが多いです。
カエデ以外にもたくさんの樹木を見ましたが、この時期はドングリにも注目でした。「コナラ」と「クヌギ」です。
こちらは「トチノキ(栃ノ木)」です。栃の葉は5枚で一つの葉だそうで、落葉する時も5枚一緒に落ちるそうです。下に落ちるとバラバラになるようです。
所々で「カツラ(桂)」の甘い香りが漂っていました。ハート形の葉が可愛らしく黄葉し始めていました。
「オヒョウ(於瓢)」は切れ込みの入った葉が特徴的です。黄葉し始めていました。
赤い実がついていたのは「ガマズミ」です。「マユミ」の可愛らしいピンクの実にも出会いました。
木の切り株の苔むしたところに出ていたのは「切り株パフボール」と言われる担子菌類です。「マムシグサ」の赤い実も目立っていました。
最後にいつもの「フランス式階段工」の様子ですが、この日はこの階段工からずっと上流まで足を延ばして樹木観察をしました。霧がかかった牛伏川上流の様子も見て下さい。
こちらは明治時代に造られた「内務省えん堤」です。こうしたえん堤がフランス式階段工の上に4つあります。
この先の「マツケン小屋」まで登っていきました。「マツケン」とは「松本建築事務所」のことです。ここから鉢伏山に登ることができます。
この辺りは「ニセアカシア(ハリエンジュ)」の木を「巻枯らし」という方法で枯らして伐採し、新たな広葉樹林にするための作業をしています。
おまけはこの時ご一緒した方の作品…2枚の笹を切り込みを入れて組み合わせて作られていました。きれいな市松模様になっていて、ちょっとした食品を入れる素敵な器にもなりそうでした。
霧の中でしたが、色付き始めた紅葉を見ることが出来た観察会でした。この日は高低差のある場所を歩いて6913歩でした…
当地はまだ秋の気配がほとんどなくて、
ただ気温だけは一気に下がりましたが、
また来週は暖かくなるそうです。
霧の中の赤や黄の椛、素敵な秋ですね。
ですね。
ニセアカシアもそもそも植樹されたもの
なんですかね? 信州にめちゃくちゃ多い
カラマツもわざわざ植林されて、木材としては
使われなかったものですよね。もっと様々な
広葉樹が入り混じっていたら、さぞかしよかった
だろうにと思います。
あ~、牛伏川の工事初期にアカマツとともに
ニセアカシアが植林されたと書いてありますね。
https://www.sff.or.jp/content/uploads/H26gakkai12.pdf
その後周囲にまで自然に増えていったようです。
それを今は手間暇かけて枯らして伐採して
いる。人間がやること、だいたいこんなもん
です(笑)
この巻枯らしというやり方は、初めて拝見しま
した。これは面白いですね。いきなりチェーン
ソーで切らないのはなぜなのでしょうね。
いきなりチェーンソーでなら、タッジーマッジー
さんのお宅のオットさんと婿殿の二人が
得意とするところで、すごいアルバイトに
なりそうですけどね(笑)。
この近くのモミジの名所でも
もみじ祭りが始まったのに
紅葉は見ごろとはいかないようです。
そちらでもまだまだなのですね。
気温が一気に下がって寒くなって来ていますので、
これから紅葉が進むかもしれませんが…
この日は前日からの雨は上がったのですが、
峠もこの牛伏川流域も霧に覆われていました。
秋の陽に映える紅葉は見られませんでしたが、
霧の中の紅葉もなかなか良いものでした。
椛の漢字…もみじなのですね。
花華さんのおかげで素敵な漢字を知りました!
牛伏川に沿って歩きながら紅葉を楽しんでいるのですが、
今年は紅葉が遅くて、まだ青々している木もありました。
それでも色づいているものもあって楽しめました。
ニセアカシアは治水工事と共に周囲に植林されたようです。
おちゃさんの見ていただいた文献にも書かれていますが、
この文献にもありますので見て下さい。
https://www.jsece.or.jp/event/conf/abstract/2024/pdf/P-166.pdf
人が植林して広まったニセアカシア…
当時はこれが良いとして進めたことなのでしょうが、
ニセアカシアの寿命の短さや倒木時に山肌を削ること
繁殖力があって在来の木々が育たないことなどで
他の木々(ナラやクヌギなどの広葉樹)への林相転換を進めています。
巻枯らしはこうして周囲を削って栄養分の通り道を遮断し、
木を枯らしていく方法です。
こうすると地下へ栄養分が行かず
伐採した後の萌芽再生を押さえることが出来るそうです。
単に伐採しただけでは切り株から萌芽して再生してしまうので、
そうならないために巻枯らしをして数年後に伐採するそうです。
結局伐採作業はするので、ァルバイト募集があるかもしれません(笑)
でも夫も婿も自宅庭の木の伐採だけでもてこずっているので
とても無理ですね(笑)