松本市の「牛伏寺」に行って厄除け祈願をしてきました。「牛伏寺」は「ごふくじ」と言います。私たちがいつも自然観察会をする場所の「牛伏川」は「うしぶせがわ」と言います。地元の方は「ごふくじがわ」ともいうようですが、同じ漢字でも読み方が違うのは不思議です。いつも牛伏川に行くのにこの牛伏寺の脇を通るのですが、参拝する機会が持てなかったので、今回改めて出かけました。厄年の時に行きましたが、もう何年も前のことです。駐車場から坂を上りますが、その途中にあるのがこの「牛堂」です。中には阿弥陀如来の両脇に2頭の牛が祀られています。ここを右に折れていくと牛伏川の「フランス式階段工」に至ります。
かなり急な石段が「山門」まで続いています。「山門」は左右に長屋がついている造りで立派なものです。立派な門松も…
山門の中…まず「本坊」です。ここは庫裏として使われていたようですが、立派な本棟造りの建物で、江戸時代中期のものだそうです。
お正月飾りの松の飾り方に注目でした。藁で編んだ飾り(?)の中にはミカンが入っていました…
その隣にある建物は「如意輪堂」です。寄棟づくりの茅葺屋根の建物は大きく立派で、江戸中期の建物だそうです。
この近くに2頭の牛の像が鎮座していました。「牛伏寺」の名前の由来は、唐からもたらされた大般若経を善光寺に奉納する途中で、運んでいた2頭の牛がここで倒れたことによるそうです。
この上には石段を上ると「山門」があります。この山門も江戸時代中期のものだそうです。
最上部には「観音堂」があって本尊の十一面観音が祀られています。十一面観音は桃山時代のもので重要文化財です。この建物も江戸時代中期のものです。
この立派な屋根にも注目でした。
冷え込んでいたこの日、池も手水鉢も凍っていました。
近くの「馬場家住宅」にも立ち寄ってみました。ここの建物も立派な本棟造りです。長屋門と母屋です。
ここに立ち寄ったのは梅の木を見に…です。紅梅と白梅はまだ蕾でしたが膨らみ始めていて、春の兆しをちょっぴり感じました、
近くの「アルプス市場」で花や野菜を買い求めました。店先には「まゆ玉」を飾る柳の枝が売られていました。中信地方では小正月行事としてどんど焼き(三九郎)でこの繭玉を焼いて食べ、無病息災を願います。まゆ玉は上新粉で作ります。柳の枝はもう芽が膨らんでいました。
まだまだ1月の中旬ですが、春の兆しを見つけると少し心暖かくなります…