「星降る中部高地の縄文世界 」~数千年を遡る黒曜石鉱山と縄文人に出会う旅~として諏訪郡の各市町村や長和町、そして山梨県の北杜市や韮崎市、南アルプス市、甲州市、笛吹市などが連携してキャンペーンをしていて、各ミュージアムにその黒曜石原産地までの歩数と距離、方向が表示されています。その表示を見て以来、その原産地へ行ってみたいと思ってきました。昨年その0地点かと思って行った長和町の「星くそ峠」と「黒曜石体験ミュージアム」は0地点ではなく、今年は教えていただいた「和田峠」に行ってみたものの0地点の表示はなく、「星ヶ塔」との情報もいただいたのですが、再度確認して(電話で中心となる学芸員さんと話をしました)やはり「和田峠」だと分かりました。ほぼすべてを巡ったので最後になるだろう「星ヶ塔」について知ろうと「星ヶ塔ミュージアム 矢の根や」を訪れました。(「星ヶ塔」の採掘現場は山の中にあって通常は入ることが出来ません)
この施設は下諏訪町にあって国史跡「星ヶ塔黒曜石原産地遺跡」などの埋蔵文化財を展示しています。
ここでやっと「和田峠」の「黒曜石」に出会いました!私の行ったのは和田峠の古峠でした…原産地の地図もあって良く分かりました。向かって右端に「星くそ峠」の表示があります。
ここには黒曜石採掘抗の原寸大ジオラマがあってその様子が再現されていました。
採掘については縄文前期と晩期では少し様子が違っていたようです。
たくさんの黒曜石や採掘に使った石器や動物の角などやその加工品も展示されていました。
ここには下諏訪町内で発掘された縄文土器も展示されていました。
このミュージアムは諏訪郡で唯一の前方後円墳「青塚古墳」の隣にあって施設からその古墳の石室の入り口が見えました。
黒曜石についての解説…ここに記録しておきます。
黒曜石の採掘現場について理解を深めることが出来たミュージアムでした。でもここには黒曜石原産地への歩数や距離を表示したシートが無くて、それがちょっと残念でした。この帰りに諏訪大社下社秋宮に詣でてきました。ちょうどたくさんの菊が奉納されていて見事でした。
ここのおみくじにはこんな可愛らしいものもありました。信州ならではのりんごのおみくじでした。
「星ヶ塔」の黒曜石原産地遺跡について知ることが出来、これで私の黒曜石原産地を訪ねる旅は終了としたいと思います…「星降る中部高地の縄文世界」の説明書きにはこう書かれていました。「日本の真ん中、八ヶ岳を中心とした中部高地には、ほかでは見られない縄文時代の黒曜石鉱山がある。鉱山の森に足を踏み入れると、そこには縄文人が掘り出したキラキラ 耀かがやく黒曜石のカケラが一面に散らばり、星降る里として言い伝えられてきた。日本最古のブランド「黒曜石」は、最高級の矢じりの材料として日本の各地にもたらされた。麓のムラで作られたヒトや森に生きる動物を描いた土器や土偶を見ると、縄文人の高い芸術性に驚かされ、黒曜石や山の幸に恵まれて繁栄した縄文人を身近に感じることができる」まさにそのように感じる旅でした…
諏訪産の黒曜石は美しく、珍重がられた
ようですね。縄文時代の時点で全国の人の
往き来はあったらしく、諏訪産の黒曜石が
遠方で発見されているとか。
すべて本で読んだ受け売りですが(笑)
私の勝手なイメージで行くと、下諏訪町って
すごく面積の小さい街のように思えるのですが
実はそうでなくって、後背地にかなりの山間部。
そしてそこはまた黒曜石が埋もれているので
しょう。
主要な展示物というと、縄文土器と黒曜石
というのが相場ですね。つまり黒曜石って
それだけ貴重なものだったのでしょう。
鉄器が出るまではかなりの年月が必要
でしょうから。
タッジーマッジーさんの黒曜石を求める
旅は楽しい旅になりましたね。
諏訪の黒曜石は高品質で重宝されたようです。
この時代、物々交換で流通していって、
北は北海道、南は奈良県の辺りまで発見されているようです。
本をよく読んでおられて、おちゃさんは良くご存じですね。
黒曜石は遠くまで運ばれているのですが、
逆にこの地で日本海のヒスイや東北の土器などが見つかっていて、
この時代の交易の状況を知ることが出来ました。
下諏訪町の諏訪湖に面する部分は小さいのですが、
諏訪湖岸から和田峠や七島八島の方までが広いです。
山間部が占める部分が大きいかと思います。
そしてそこに黒曜石があるということですね。
この星降る中部高地の縄文世界を掲げる博物館は
どこへ行っても縄文土器と黒曜石の展示があります。
たしかに鉄器が出てくる弥生時代までは
この黒曜石が貴重なものだったのでしょうね。
あちこち尋ね歩いて黒曜石のことが良く分かりました。
楽しい旅でした…
縄文遺跡の黒曜石に的を絞っての「黒曜石の原産地を訪ねる旅」
いよいよ最終。
実家の畑から黒曜石が出てきていた私としては、わくわくと旅に連れて行っていただきました。
黒曜石の原産地、諏訪湖の上のほうに各所あったのですね~。
場所により材質も違ったり、時代によって採掘方法も違ったりと
初めて知りました。
黒曜石を採掘するのに鹿の角も使うとは!
そうか黒曜石を割るためではなく土をのける?のでしょうね。
この「星ヶ塔ミュージアム 矢の根や」も 発掘現場からは離れた町なかにあるのですね。
「黒曜石採掘坑ジオラマ」は 『ブラタモリ』で見たような巨大な発掘坑が目の前にあるのですね~。どうしても『ブラタモリ』がでてきます。
諏訪湖や松本のあれこれをたくさん知ることになりましたから。
「ジオラマ」や「絵図面」がわかりやすく うれしい。
ん?
タッジーマッジーさんが行かれたという「古峠」、
原産地の地図「霧ヶ峰周辺の黒曜石の分布・和田峠」の中に「古峠」の表示がありません・・・
ほほほ、わかりました。
図の下の写真の説明に
「和田峠西古峠口の黒曜石」
古峠はここのことですね。
「星ヶ塔ミュージアム 矢の根や」のHPを覗いてみたら
縄文時代のことだけではなく
諏訪らしい
「時と時計のミュージアム」もあるのですね~。
説明の中に
「セイコーエプソン(旧諏訪精工舎)の…」と。
大町の方、このミュージアムをご存じかしら?
では、この辺で失礼いたします。
「黒曜石の原産地を訪ねる旅」、
ありがとうございました。
「黒曜石の原産地を訪ねる旅」もようやく最終回です。
ご実家の畑から黒曜石が出てきたということがすごいこと!
まさに遺跡の上で育ったtakeさんということですね。
これは黒曜石や縄文土器や土偶について身近に感じられることでしょう。
黒曜石の原産地はこうして地図で見てもあちこちにあったのですが、
大きな産地の「星ヶ塔」と「星くそ峠」の間に和田峠ですから、
黒曜石体験ミュージアムの学芸員さんが言われた
和田峠が0地点…このことが腑に落ちました。
私もあちこち見てようやくいろいろなことを知ることができました。
この年になっても新たなことを知るのはワクワクするものですね。
ブラタモリでタモリさんが行かれたのはこの「星ヶ塔黒曜石原産地遺跡」です。
山の中にあってあの時の映像は私も覚えています。
普段自由に入れる場所ではないので、このミュージアムのジオラマで体験気分でした。
あの番組では諏訪のことを興味深く繙いてくれていましたね。
私の行った和田峠には古峠の表示はありましたが黒曜石の記載は無く、
ここで古峠から出た黒曜石が展示してあったのが嬉しかったです。
やはり和田峠が原産地0地点と納得できる気がしたものですから…
ここは元は「儀象堂」という「時と時計のミュージアム」だけでした。
この土地ならではの時計作りについての展示と時計作り工房があります。
珍しい水運儀象台があって注目で、もうできて25周年だそうです。
私は以前にじっくり見学していたので今回はパスしましたが、
なかなか興味深いミュージアムです。
その場所に黒曜石ミュージアムができ、観光協会も入って「おいでや」となったのは
数年前のことです…
時計に関することですから、きっと大町の方はご存じかと思います。
黒曜石原産地を訪ねる旅…
ご一緒してくださってありがとうございました。