教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

6月の川沿い・小さな生き物たち

2020年06月20日 | 生き物

5月はじめに草が刈り取られた川沿いの散歩道


しばらくはムクドリたちが集まっていましたが

6週間後の今


草丈が伸びふたたび生き物たちが集う道となりました。


キタテハに


ツバメシジミのカップル

ほかにもキタキチョウ、モンシロチョウ、ベニシジミ、ツマグロヒョウモン
シオカラトンボなどがよく見られる楽しいこの場所で

先日私の中では珍しい生き物に出会いました。


食草はこのヘクソカズラ
幼虫はこの茎の中で育ち蛹になるそう。


一瞬ハチかな?と思い通り過ぎそうになりましたがよく見れば違う。
調べると名前はヒメアトスカシバのこちらはオス


こちらはヒメアトスカシバのメス

名前の通り翅が透けています。
スカシバガの仲間はみなハチに似ていますがこれでも蛾の仲間なのですね。

この日はもうひとつ、驚きの出会いがありました。


ナナホシテントウが産卵している♪

嬉しくなって腰を落ち着け観察すると


何て大きい卵・・変わった形だし。。まさか、動いたっっ!

産みたて卵だと思っていた山吹色のものは何かの幼虫で
ちょうどテントウムシのお尻から出てきたところ。


卵もとい寄生者イモムシはやがて激しく動き出しピントが合いません。
糸をはきだしているようです。

撮影はここまで。何だかいたたまれなくなりました。

とても気になって帰宅して調べると寄生者はテントウハラボソコマユバチ。
母ハチに卵を産み付けられたテントウムシは孵化した幼虫に生きながら内臓を食べられ
幼虫が体の外に出て繭を作った後もその繭の上に乗り守り続けるのだそう。
私が撮影したのは、幼虫が繭を作りはじめたところだったようです。

歩きなれた道の馴染みの生き物にそんなドラマが見られるとは。
ますます歩みが遅くなりそうです。

コメント (2)
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