Oさんは日没の頃の光景を描かれました。
「披露山からの逗子夜景」 日本画 F8
富士山のシルエットが華麗な夕暮れ時の眺めです。力強い筆致で
伸びやかに描かれた雲と空は変化に富んで印象的です。対して陸地の
表現は実に細やかで人々の生活の営みが楽しく想像されます。この
対比が自然の大きさと圧倒的な力を感じさせ作品の魅力となっています。
近づいてみました。
西へ沈む太陽が織りなすダイナミックな空模様の表現は何度も何度も
岩絵の具を塗り重ね、ゆっくり流しかけたり素早く筆を動かしたりと
創意工夫をこらしました。手前の家並みも描きこんでは消して、空に
負けない重厚さと物語を創り出しました。眩さに惹き込まれる作品です。
枚数を重ねる毎に細やかさと発色の美しさが増しているOさん。
過去の作品は制作順にHP「上郷の森 日本画教室」内の“作品集”の
中のOさんのページにされています。ぜひこちらもご覧下さい。
長かった夏休みも終わり9月一回目の教室日は久しぶりの晴れ♪
幸先の良いスタートです。
今月29日から始まる栄区民文化センターリリスでの作品展に向け
準備も着々と進んでいます。
制作は焦ると碌なことがないのでじっくりマイペース。一筆一筆を
大切に少しずつ進めるしかありません。
元気な皆さんは夏休みのブランクを感じさせない集中ぶりでしたが
私がペースをつかめず午後の教室風景はお二人がお帰りになった後に
気がついて記録。ばたばたしてしまいました。
午後にOさんが日本画作品を、Yさんが水彩画作品を完成させました。
順次ご紹介してまいりますのでお楽しみに♪
青空の下、上郷森の家まわりでお弁当を食べるのは何日ぶりでしょう。
セミはツクツクボウシ優勢、ガビチョウのさえずりはあいかわらず大きく
カラスの数がいやに多く感じられました。
この暑さをものともせずアカボシゴマダラがふわふわと
落ち着きなく飛びまわっていました。エノキを探しているのでしょうか。
この蝶はダイミョウセセリに時折追いかけられながらも
いつも同じカシの枝先に帰ってきていました。
表面の美しい青紫色がちらり。ムラサキシジミです♪
あまりの暑さに日陰に移動し、ふとススキの根元を見れば
ナンバンギセルが出ていました。
ナンバンギセルはイネ科植物の根から栄養をもらって生きる寄生植物。
気をつけて探してみるとあちこちで見られました。
そして嬉しい出会いがもうひとつ
ハンミョウがたくさん出ていました。
いつもなら近づくと前に逃げるのに、この日はみな横の草むらとか
目線より上のほうに逃げてしまってなかなか撮らせてもらえませんでした
が美しく荒々しく・・やっぱり素晴らしいモデルです。
鬱蒼とした横浜自然観察の森には夏の名残りがまだたくさんあって
嬉しくなりました。
田んぼと畑の広がる光景はほんとうに心が和みます。
ここはいつ来ても緑がいっぱいで小さな生き物がたくさんいます♪
夏の名残りがちらほら♪
休むモンキチョウの向こうに偶然ヒメウラナミジャノメがいたり
イチモンジセセリのカップルがいたり
一年ぶり!マメハンミョウもいました。
ツチハンミョウの仲間でカンタリジンという猛毒の体液を持っているので
触れてはいけません。
幼虫時代は土中のイナゴなどの卵を食べ、夏に羽化するとマメ科やナス科
などの葉を食べるのだそう。これが畑に大発生したら大変ですね・・。
水辺があるので、ちょくちょくこのニホンアマガエルや
このシュレーゲルアオガエルが見られました♪
家まわりではニホンアマガエルはよく見ても、シュレーゲルアオガエル
にはまったく会えません。子供の頃、眼の脇に線があるカエルとない
カエルがいたと記憶しているので昔はいたはずなのですが・・。
畑に幼いヤマカガシもいました。ここへ来ると何だか切なく嬉しいのは
遠い記憶が呼び戻されるためなのだとしみじみ思いました。
買ったばかりのアイスを片手にベンチを探していると
山吹、橙、朱赤色の花咲くキバナコスモス畑があり、ハナバチたちと
蝶たちがぶんぶん飛び交っていました。
ようやくクサガメのいる人工池のほとりに腰をおろした途端
「ギンヤンマがいるよ!」と教えてもらいました。
あっ、ほんとだ!オスのターコイズブルーがきれいだな~♪
カメラを持っていてよかった・・。
よく見ればオスがメスの首もとをつかんで産卵行動の真っ最中でした。
メスがひとつの場所でしばらく産卵した後、オスがすぐまた違う産卵適所に
連れて行っているように見えます。あうんの呼吸です。
雌雄ともに翅がうっすら色づいているのですね。素早く飛んでいる間は
わかりませんでした。
おお目の前に!
素晴らしい・・
ギンヤンマはいつも飛びまわっていて撮影できることはまれ。
こんな機会はめったにないのです。しかも数分の産卵シーンに遭遇
できるなんて幸運でした。
バナナチョコアイスはかなり溶けてしまいましたが、思わぬ出会いに
美味しさも倍!になったおやつの時間でした。
Aさんにわけていただいた朝顔「猿飛」の種。
6月10日頃と種まきが遅かったうえに7月前半の長雨も加わり
苗の生長があまりにもゆっくりで心配していたのですが
ちゃんと咲いてくれました♪
ポットに種まきした苗が大きくなったところでプランターに植え替え
グリーンカーテンにするべく東側へ移しました。
上へ伸びる力が強くないようなのでツルは誘引してネットに結びつけて
います。青紫から赤紫まで今でも次々と綺麗な花を見せてくれます。
隣にはフウセンカズラ。こちらはまっすぐ上へツルを伸ばしていきます。
なんとこの種は8年前のもの。ピンにとっておいたものを発見し
蒔いてみたら驚きの発芽率90パーセントでした。
昨年の種を蒔いたケイトウはバッタに食べられながらも元気。
にゃんきちも元気に夏を越せました。かまってにゃーんと鳴いています。
母が撮影したにゃんきちはいつもちょっと可愛い。
サボテンのとげを避けながらけなげに母の作業を見守っていたそうです。
私が撮影すると、なんだか顔が長い・・・まぁいつも通りなのですが
大あくび!
何はともあれお口の中も健康そうでよかったです。
この夏の暑い盛りは元気がなく、あんなにつるっふわっとしていた毛も
ぼそぼそとして心配していたのです。
ネコノミ対策をしてしまったためかと気にしていましたが、今のところ
大丈夫。少し涼しくなって猫も庭の草花も回復してきたような気がします。
買い物帰りに立ち寄った公園。
若々しいススキの穂が秋の風情
何度見ても綺麗だな~と見とれるミンミンゼミ
こんなに近寄らせてくれるなんて元気がないのかな。
一瞬出た太陽にナミアゲハも嬉しそう♪
この日は何となくいつもと違ったコースをたどりマテバシイと桜の大木に
囲まれたごく小さな公園にも立ち寄りました。これが大正解!
このマテバシイの若葉があやしい!じつにあやしい♪
マテバシイはこのムラサキツバメの幼虫の食草。
このメスだって近くにとまっていたし、木の上のほうにも何頭か
飛び回っていたのです。
そして見つけました。
葉先が丸くつづってある中に小さなアリたちとムラサキツバメの幼虫が!
ほかの枝を見ても
いましたいました。黄緑色の求肥、もといムラサキツバメ♪
幼虫は蜜腺からアリの好む分泌物を出すのだそう。それを求めて
集まったアリたちはボディガードというわけですね。
シジミチョウの仲間の多くが幼虫時代にアリのお世話になっていると
知ってから、いちどその様子を見てみたかったのです。
もしかしたら成虫の集団越冬も見られるかも♪また観察ポイントが
増えて嬉しいかぎりです。