教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

強風に負けないミヤマアカネ

2017年10月24日 | 散歩

台風のあといまだ強風が吹く夕暮れ。川べりを歩くと


ミヤマアカネが一頭
必死に草につかまっていました。


強い雨にも風にも低温にも耐え生き抜いてきたオス

近所ではとても珍しく頭数の少ないミヤマアカネ
今年も出会えてよかった。


翅の脈まで赤くほんとうに美しいトンボです。

公園につくと


白菊が咲いていました。アシズリノジギクという名前。


ナナホシテントウがキラリ♪


真っ赤に熟したピラカンサスの実に近づくと


小さなコハナグモがいました。卵のうを守っているのでしょうか?

歩けば赤いものが目に飛び込んでくるようになりました。
もうすっかり秋なんですね。


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初めて会った半寄生植物と小さな生き物

2017年10月23日 | 自然

森で見慣れない花が咲いていました。


花は筒型で長さ10mmほど


葉を触ってみると少しべたついており


花と葉の形ともに変わっています。


何の仲間だろう?

帰宅して調べると「コシオガマ」という半寄生植物でした!
葉緑体をもっていて自分で光合成はするけれど、水や無機栄養分を
他の植物からもらうのだそうです。
ハマウツボ科コシオガマ属

ハマウツボといえば


晩春、南房総の海岸で出会ったことがありました。
ハマウツボは自分で光合成はできず全ての栄養を宿主植物に頼る
全寄生植物。
ハマウツボ科ハマウツボ属

寄生植物で思い出すのは


9月中旬に見られたこのナンバンギセル
光合成はできず宿主のススキなどイネ科植物に頼っている全寄生植物。
ハマウツボ科ナンバンギセル属

今回出会ったコシオガマは目立たない地味な花ですが
何だろう?と思わせる違和感のようなものがありました。
生えていた場所はもう15年以上前から通っており見ているはず
ですがまったく気がつかなかった。とても嬉しい出会いでした。

地味で見過ごしがちなものは生き物でもたくさんいて


コシオガマと同じ日に出会った触角の長~いこちら。

コオロギの仲間のクサヒバリあたりかな?と思って
撮影するのをやめるところだったのですが何となくひっかかる。。
帰宅して検索すると「ウスグモスズ」という生き物にそっくり。

産卵管が見えるのでメスのようです。ウスグモスズはオスでも鳴かず
東京で発見された新属・新種、原産地不明の外来種、なのだとか。

まだまだわからないことがたくさんあるのですね。
身近なところでも面白いものはたくさん見つかる♪散歩は楽しいです。

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色鮮やかな10月の実り

2017年10月22日 | 自然

雨降る森で出会った10月の実りを並べてみました。


エビヅルの実


今年は大豊作です。エビヅルの実をリスや小鳥が食べるところを
まだ見たことがありませんが、熟せば美味しそうです。


ノブドウの実もいよいよ色づき始めました。


今年は花の最盛期を見逃してしまったツルニンジン
枯れた花とこの果実を見ることができました。


カラスウリは葉っぱまで色づいていました。
以上4種がツル植物。


ガマズミにはまた虫こぶができていました。
毛羽立った実にはタマバエの一種が寄生しているのだそう。


懐かしいオナモミの実


葉の彩りが艶やかなキンミズヒキ
とんがり帽子のような実は優秀なひっつき虫です。

春夏の花時から観察してきた植物の実りを確かめられるのは嬉しい♪
雨に濡れると輝きが増しますがやはり秋晴れの中で見たいものです。


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10月四回目の教室 久々の青空を見る

2017年10月21日 | 教室風景

朝のうちはまだ弱い雨が降っていました。


胸の高さまである草むらにスズメの群れが降り立ちました。
スズメたちもこの中へ入ったら全身びしょぬれになるでしょうね。

10月四回目の教室日です。
10時すぎには雨はすっかり弱まり空が明るくなってきました。

急に気温も上がって嬉しくなりました。
墨で線描きをしたり揉み紙をしたり地作りしたり描きこんだり。
課題とじっくり向き合い丁寧に作業を進めてゆきます。


ようやく晴れてくれたので、今まで撮影しそびれていた
Nさんの日本画作品1点、Aさんの日本画作品3点、Uさんの
水彩画作品2点を記録することができました。
順次ご紹介してまいりますのでお楽しみに☆

朝の草原はしずくがきらめき小鳥たちのさえずりでにぎやかでした。


イヌタデの穂先にヤマトシジミ


ウラギンシジミも低いところで雨をうけていました。

正午を過ぎると

青空が出てきました!


久しぶりの日差しにウラギンシジミも翅を広げて


どこで雨宿りしていたのかオオカマキリも


イチモンジセセリも体をあたためていました。

赤いトンボも飛びまわり秋らしい光景が広がったのは一瞬。。
午後遅くにはまた雲が厚くなりました。
彩りあふれる木漏れ日の森をのんびり散策したいものです。

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晴れ間を惜しむ川沿いの生き物たち

2017年10月20日 | 生き物

今年に入ってから何度も草刈り作業が入った川沿いの道は


秋草がぎっしりと生え、足元がよく見えない状態です。
犬の落し物のほか様々な危険があるためそろそろと歩いていくと


ヤマトシジミがアキノエノコログサにひとやすみ

この日の午後は風が強く気温も下がってきたため


ベニシジミもじっとしていました。


まだまだ大きくなりそうなツチイナゴ


川べりに咲いていたセイタカアワダチソウには


ハートマークが目印のエサキモンキツノカメムシが♪


カナムグラにいたスズメたちは集団で何かの実を食べていました。


雲間からやっと出てきたお日様に翅を広げたイチモンジセセリ

楽天的なほうですが冷たい雨が続いてさすがに気分がどんより。
さらに昨晩がっかりする事件がおこって寒さが倍増しました。
せめてカラッと晴れてくれたら!こんな10月があったでしょうか。


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頑張るザリガニ母さんのまわりで

2017年10月19日 | 生き物

公園の小さな池をのぞくといつもどおりザリガニたちがいました。


何か違和感を感じてこのアメリカザリガニを撮りました。
卵を抱えるお母さんだったのだと気付いたのは家に帰ってから。
もっと粘ってしっかり撮るべきだった!

他のザリガニと違って逃げなかったので
nikon AW100を水中に入れて撮ろうとしたら


ハサミを振りあげて向かってくるのです。
動きが激しくて泥が舞い上がります。


たくさんの我が子を抱えていたから必死に守ろうとしていたのですね。
申し訳ないことをしました。
外気より水が温かく感じました。

池脇のロープに

カワセミ!
まだ幼いのか羽毛の色は地味で毛並みはバサバサ、
突然飛んできてお互いびっくりしてしまいました。
無言のままあっというまに飛び去っていきました。


池脇のジンジャーの花はまだ残っており


ホシホウジャクかな?


ワカバグモに見守られながら飛びまわっていました。


猫たちの集会所へ足をのばしたらすでに遊んでいる方がいたので
退散しましたが、離れたところに珍しい黒さんがいました。

露出を変えたりして撮りましたがどうしてもピントがあわず。
気がついたらだいぶ空が暗くなっていました。

帰り道は川沿いで小さな生き物たちに出会いました。続きます☆

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10月中旬・雨降る森のキノコ

2017年10月18日 | 自然

16日、雨の降る横浜自然観察の森で出会った
キノコを並べてみました。


一年中湿っているようなほの暗い林床に出ていたのは


とても大きな毒キノコ、テングタケ


裏から見てもキレイ♪

この日多かったのは

このキノコ
もう古いようで反り返っています。


裏から見るとこんなヒダ。
キノコ好きさんに尋ねるとサクラシメジモドキあたりかな?
と教えていただきました。


3種目はケロウジ。表から見ればチョコレート色で目立ちませんが


裏から見ると迫力アリ!小さな針がぶらさがっているようです。


4種めは傘の径が25mmほどと小さく


足長さん。でも名前はわからず。

雨が降り続いたあとの晴天はキノコによいかも。
こんな日は心ゆくまで歩きたいけれどそうもいかず
やっぱり近所をささっと散歩、になりそうです。


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10月三回目の教室 雨のなか生き物を探す

2017年10月17日 | 教室風景

朝から雨がしょぼしょぼと降っていました。

小鳥が時折さえずるくらいで森はとても静か。。
滴をたたえたチカラシバが長靴を濡らしました。

10月三回目の教室日です。この秋はじめて暖房を入れました。


気温が低く湿っていて絵の具の乾きが遅くなりますが
構想を練ったり制作手順を考えたり、することはたくさんあります。


時間をかけて消したり描いたりあれこれ試し
心の声に耳を傾けながら求める世界を見出していきます。

上郷森の家本館へ向かう坂道は緑でいっぱい。
様々な植物の生える素敵な岩の壁があり


今はホトトギスが枝垂れていました。


秋ですね。。

お昼は朝よりも気温が下がり吐く息が白くなりました。
何か生き物がいないか探すと


色づいたヤマハゼの葉に小さなヨコバイの仲間


手すりにツユムシの仲間
サトクダマキモドキのオスなのかヒメクダマキモドキなのか?


わからないですが、まるで葉っぱのような翅の美しさに見とれました。


ちっちゃいカタツムリ。ウスカワマイマイ?


巨大です!こんなに大きなカタツムリは珍しい。
殻の直径は40mmはあったと思います。ミスジマイマイかな。

いちばん多く出会った生き物はジョロウグモのメスで
ほとんどのお腹が丸く大きく出産間際のようでした。

雨宿りする蝶やトンボを探したのですが見つけられず。
みな冷たい雨をどこでしのいでいるのでしょうか。




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秋雨にぬれる森の光景

2017年10月16日 | 自然

雨の日が続いていますね。


野原はメマツヨイグサに代わり


セイタカアワダチソウの黄色が目立ち始めました。
茎に蜘蛛の網が傘のように張られていたのでよく見ると


お腹の大きなハラビロカマキリが傘の下で雨宿りしていました。

産卵直前かもしれないと思い3時間後にまた同じ場所へ。


でも母さんカマキリはほぼ同じ位置におり、産卵もまだでした。

綺麗な滴をたたえていた蜘蛛の網は

ナガコガネグモのもの。


アカネの後ろにあった巨大な網はジョロウグモのもの。
作成に時間がかかるでしょうね。。


ツルツルした手触りのカッパを着て歩いているのですが
気付くとこのヌスビトハギの実がたくさんくっついていました。

いろんなくっつき虫にくっつかれる本格的な秋がやってきました。
爽やかな青空が恋しいです。


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カルガモが夢中☆オオイヌタデ

2017年10月15日 | 自然

川沿いを歩いていたら
カルガモが懸命に伸び上がって何かしていました。


何を見ているのかな?


視線の先にはタデ科の植物が。


ぐーっと引きおろして花を食べているようでした。
花は大型のタデ、オオイヌタデのようです。

以前ミゾソバを食べているカルガモを見たことがありますが
このカルガモは近くのミゾソバに見向きもせずオオイヌタデに夢中。
同じタデ科でも違いがあるのですね。好みの違いかな。


工事の後、土面が露出していた原は
9月はじめには様々な草が繁茂し
中でもオオイヌタデが栄えていました。


同じ場所の10月13日の様子。
120cmほどに伸びていたオオイヌタデは花盛りを過ぎてうなだれ
全草秋色に染まっていました。


こちらはイヌタデ、別名のアカマンマ
伸びても草丈40cm程度の小さくてなじみ深い花です。


こちらは迫力あるオオケタデ
駐車場脇に栽培されていたものです。
背丈は高く葉が丸く大きく、花が色鮮やかで量感があります。


こちらはサクラタデ

イヌタデに似た仲間はまだまだあるようです。
今まで撮影したタデの花の中に他の種類が混じっているかも。
見過ごしがちな植物ですがじっくり見つめると面白いものですね。


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