癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

胸が痛む庭木の伐採

2006年06月18日 | 日常生活・つぶやき
                    

 今日まで我が家の前に生えていた背丈4mほどのオンコ(イチイ)の木を思い切って切り倒した。母方の祖母がここに家を建てた40年ほど前からの庭木で、今の家を建て替えたときに家のまん前に植え替えたものである。

 ときどき挟みを入れては紡錘形に保って来たが、最近になって葉がどんどん枯れるようになってきた。本来であれば、この時期、新芽をどんどん膨らませて1年中でもっとも美しくなるときである。しかし、枝の間がどんどん隙間だらけになり、家の前が枯葉でいつも散らかるようになった。2年半前に家の前の道路が舗装されたときに、その木の根周りを直径2mほどしか残さないで家の前も舗装してしまったことが原因かも知れない。

 40年間にわたるわが家の変遷を見ながら生きてきた木である。いざ切り倒すとなると胸が痛む。下の枝から順番に切り落としては周りから眺めて、上だけでも残そうかとも思ったが、上の方も枯れているのには変わりない。だんだん不格好になっていくのを見て、思い切って根元に鋸を入れた。

 年輪を数えたらおよそ50年であった。延命の手立ても講じないで自分より若い命を絶ってしまったことに一抹の心苦しさを禁じえなかったが、今度から車の乗り降りや階段の昇り降りがスムーズになる・・・とプラス思考で納得することにした。
 
 それにしても、小さな折り畳み式の鋸での堅い木の切り倒しと粗大ごみとして持っていってもらうための整理作業はきつかった。わずか3時間であったが、久しぶりの汗だくの重労働で、10時間山を歩いたときよりも疲れた感じで、しばし、ソファーで横になった・・・・。