癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

ノーマルスキーにカービング指導・・・?

2007年02月01日 | スキー・クロカン
 昨日、雨の降る中、コーチスタッフとして名を連ねているスキーを中心とした中高年のスポーツクラブの講習会のために、函館七飯スキー場へと向かった。スキー場は雨でなく湿り雪であった。始まるころにはそれも上がり、まもなく青空も覗く好天となった。

 受講者が少ないので、講師一人に受講者が1~3名という贅沢な講習会になった。私には1級を所持しているらしい最も上手な男性が割り当てられた。マンツーマンである。ところが、スキーを見たらノーマルスキーなのである。こちらはもちろんカービングスキーである・・・・さて、どうしたものか?

 カービング時代になって、その特性を生かすべく、スキー技術も大きく変わって来ている。当然、指導法も然り・・。そんなことをゴンドラの中で話しながら上へ向かう。

 まず、足前を見て、本人のニーズを聞いてから、どのような指導をするか考えようと、まず、滑りを見せていただいた。本人は謙虚に「昔の2級です」と言っていたが、絶対それ以上の滑りである。しかも、滑り自体に古さを感じないし、年齢に似合わず若々しい滑りなのが幸いである。

 本人と話し合って、ノーマルスキーではあるが、カービングスキーの体の使い方とスキーの操作を体感してもらうことにした。

 ノーマルとカービングの滑りの大きな違いは、外向傾が必要ないことと内スキー主導の滑りである。その体得を中心に指導した。さすが1級レベルの足前である。器用にその動きを直ぐにマスターし、体の動きだけを見ているとカービングスキーで滑っている上級者と遜色のない滑りとなる。別の班の講師にも見て貰ったが、びっくりしている。

 午後から、カービングスキーを体感してほしかったが、私とは靴のサイズが違って履き替えは無理である。しかし、靴のサイズが同じ別の班の講師が協力してくれた。上から下までの3kmほどの1本だけであったが、午前中に体得した体の動きで滑っていただいた。確かに廻しやすいし、30cmほど違う板の長さも全く気にならないという。

 面白かったのは、自分のスキーに履き替えたその後である。ゴンドラを下りて滑り出したら、スキーが思うように廻ってくれないとのこと。スキーの前後が引っかかるような感じだそうだ。直ぐに元に戻ったが、ノーマルからカービングに履き替えたときにはそのような違和感はまったくなかったが、反対に戻したら、ものすごい違和感があったとのこと・・・。 

 もちろんカービングスキーへの履き替えを勧めたのは言うまでもない。「帰って、家内と相談してみます」とのこと。私と同じく厳しい年金生活者である。その言葉の意味するところは良く判る。しかし、今のままでは、せっかくの足前がもったいない・・・。「今、履き替えると10年は楽しめますよ」とだめ押しをしたのだが・・・?