癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

『北海道中央分水嶺踏査「余話」』

2007年04月26日 | 登山・旅行
 今年の1/6の「気まぐれ日記」に、正月の檜倉岳にご一緒したU氏からいただいた『北海道中央分水嶺踏査記録』(日本山岳会北海道支部発行)の感想を書いた。このたび、さらに、その秘話や逸話などを集録した『余話』が発刊され、その編集委員の一人であるHi女史から一冊贈られてきた。

 『記録』でも、その壮大な計画をやり遂げた快挙とその営みに感動したが、どちらかといえば客観的な記録である。それに比して、こちらは『余話』ならではの主観的な一人一人の想いが臨場感豊かに綴られている。読み物としては、こちらの方が絶対面白いし、感動的である。

 実施に踏み切るまでの不安感、実際に踏み出してからの予想を遙かに上回る困難さへの想いや計画変更、何度も同じ所へ足を運んでのルート工作や再挑戦、悪天候の中での苦労や失敗談、踏査に直接関わったメンバーだけでなくサポートメンバーとしての苦労やお互いの対面時の感動、やり遂げた満足感や爽快感・・・・これが平均年齢64歳のメンバーかと思うほど、みんな若々しい青春の熱き血潮に満ちあふれている。また、この活動を等して強まっていく組織としての連帯感や責任感、さらにはメンバー個々のステップアップの姿などにも感激する。

 改めて、この大事業に関わったメンバーに「お疲れ様でした」と心から讃辞を送りたい。

 なお、この『余話』は、秀岳荘本店、白石店、旭川店で800円で販売されているが、下記へ直接メールにて申し込めば、送料込みで1000円で送っていただける。
minginga@agate.plala.or.jp(樋口みな子)