癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

術後1年経過

2009年02月27日 | 大腸癌日記
 昨年の今日が手術日だった・・・今思い出しても、全く不安感もなく、「命預けます」状態で半ばウキウキしながら手術室へ入ったような気がする。手術は成功し、術後2日間ほどは、これまでの人生で最も痛く最も辛い日々だったが・・・。

 わずか12日で退院・・・それも、ステージⅢaから化学療法の必要ないステージⅡへ格下げ?といううれしいお土産付きで・・・。その後ひと月ほどは、臍の横の一番大きな傷がなかなか塞がらずイライラさせられた。しかし、今になって考えると、そのお陰で無理をせずにおとなしく療養できたものと思っている。

 4月中旬には、念願の山にも復帰でき、その後、かなりハードな4回の本州遠征を加えて、山行実日数だけでも100日ほどになった。そのための移動日と旅行日を加えると、4月中旬以降は、昨年の半分以上の日々を山旅に費やしたことになる。しかし、実に快調な日々だった。

 失ったものは、30cmほどの上行結腸(右側の大腸)のすべてであるが、その後遺症はまったくない。むしろ、若い頃から直ぐに下痢する軟便体質だったのが、憧れのバナナウンコ体質へと変わったのが非常にうれしい。飲み過ぎても食べ過ぎても下痢をすることがなくなった。さらに、因果関係は不明だが、最近は夜におしっこに起きることもなく、朝方までぐっすり眠れるようになった・・・あまりにも良いことずくめなのが、かえって怖い感じもする・・・。

 癌を宣告されて以来、現在のような元通りの生活に絶対戻れるはずという信念にも似た確信を、一度もブレることなく持ち続けることができた自分がちょっと愛おしい。しかし、それは、心配して励ましてくれた多くの方々と医療スタッフのお陰と心から感謝している。

 先日、「LifePalette」という、癌を中心とした様々な病気の方や様々な治療経過の方々の闘病記を編集し、掲載しているサイトから、このブログの闘病記部分の掲載依頼をいただいた。

 そして、昨日、その編集作業が終了したとのメールをいただいた。昨年の2/7から今年の2/6の1年間のカテゴリー「大腸癌日記」の部分が、『癌春(がんばる)日記』という表紙までついたweb上で読める本のようになっていた。また、実際の本のようにページがマウスを当ててめくれるようになっているのに驚いた。一度アクセスしてみていただきたい。

 今晩は、妻への感謝も含めて、外食でささやかな祝いをしようと思ったのだが、妻は「回転寿司が食べたい」とのこと・・・安上がりなお祝いだ。