癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

雨の遠山郷

2010年09月08日 | 登山・旅行
〈道の駅「遠山郷」の併設温泉「かぐらの湯」の前に設置されている国重要無形文化財の伝統芸能「霜月祭り」の像〉

朝から一日中雨が降り続き、午後には雷を伴う豪雨になった。悩むことなくあっさり停滞。

朝の内に、車で秘境・遠山郷観光を楽しむ。これも三百名山巡りに付随した楽しみの一つだ。
10時過ぎから昼までは、道の駅の中で、聖岳や池口岳に登りに来て停滞している二人の男性と山談義に興じる。
午後からは松本清張の短編集を読んで過ごした。

15時過ぎには、明日の予定の黒法師岳への入口の天竜側の水窪へ移動した。買い物を済ませて、これから登山口へ。

午前中の山里の暮らしと文化に触れる遠山郷観光・・・

○日本のチロル「下栗の里」(追加画像1)
昨日の池口岳への途中から眼下に見えた山村集落。傾斜30度余の山腹を切り開いたこの土地は、「日本のふる里百選」にも選ばれて、「日本のチロル」と呼ばれている。この斜面のくねくねとした道路も走ってみたが、ビューポイントは雨の中を20分も歩くのがいやで、ポスター写真を写した。

○旧木沢小学校(追加画像2)
廃校になった木造校舎を保存し、教室には、郷土の歴史の写真や資料をテーマごとに分けて展示している。例えば、宮崎駿の「千と千尋の神隠し」の原点となった伝統芸能「霜月祭り」、この地域が一番栄えたときの森林鉄道と当時の様子、南アルプスの山岳風景と山岳史などなど・・・「懐かしい木造校舎ともども非常に見応えがあった。

○秋葉街道「和田宿」(追加画像3)
古く縄文時代から塩や黒曜石などの交易が行われていた古道。近世には秋葉神社や善光寺への参詣道や塩の道として賑わったが、遠山郷の中心地の和田宿にはその面影が残っている。

○神様王国(追加画像4)
遠山郷の道沿いには社寺の他に、至るところに石仏や神様が祀られている。そして、そのどれも人の手がおろそかにされていない。遠山郷の人々がこれまでに抱いてきた神仏への思い入れの強さを感じる。

○遠山郷土館・和田城(追加画像5)
かつての和田城跡に再現された建物が伝統芸能「霜月祭り」を中心とした展示館になっている。同じ城址内に旧領主遠山氏の菩提寺の龍淵寺があり、平成の名水百選に選ばれている観音霊水や観音大杉もある。
〈追加画像〉

1、日本のチロル「下栗の里」
2、旧木沢小学校
3、秋葉街道・和田宿
4、神様王国の一つ「愛宕神」
5、遠山郷土館・和田城