最近、ラーメンなどのブログをあちこち見ている妻が、「大町の福々亭って知ってる?ブログですごく評判が良いよ。何を食べても美味しいとか、塩ラーメンは函館一なんて書いている人がいるけど、うちでまだ食べに行ったことないよね?」と話してきた。確かに「函館 福々亭」で検索してみると、なかなかの評判である。
ブログから拾い出してみても、「何を食べても美味しい」「函館ラーメンの3傑の一つ」「リーズナブルな価格がうれしい」「塩ラーメンは函館一だと思う」「東京から実家に帰ってきたときには必ずここの塩ラーメンを食べに行く」「毎月のように通っている」「味噌ラーメンも旨い」「広東麺とチャーハンが大好き」「家族経営でアットホームな感じが良い」「地元民の人気の店のようで、昼は非常に混んでいる」などなど・・・・。

透明感の強いスープとあっさり味の塩ラーメン<500円>
実は、この「福々亭」は、小中学校時代の同級生の店で、ここで創業して36年になる。大町の函館市臨海研究所(昔の旧函館西警察署庁舎を再整備した建物)の辻向かいにあるが、場所的に遠いこともあり、暫く食べに行ってないし、妻も連れて行ったことがない・・・ということで、昨夕、空いている時間を見計らって行ってきた。注文したのは、画像にアップしてある3種類。

昔から店主が得意にしていた人気の広東麺<700円>
彼は、集団就職で宮内庁のレストランで4年ほど修行をしてUターン。当時の彩華デパート食堂に勤め、中華料理を担当していた。そのころ奥さんと出会い結婚。お互いの結婚式にも出席している仲だ。その後、同じ彩華デパートの地下でそば屋「大正庵」を任されたが、一番得意の中華料理で独立すべく、36年前に現在の店を構えたのである。だんだん人の少なくなってきている西部地区で健闘しているのがうれしい。

しっかりと炒められて、函館市内ベスト3に数えるブロガーもいる五目炒飯<650円>
しばらく振りに行ったこともあり、店に出ている息子さんとは初対面。「跡継ぎができて良かったですね~」と言うと、店主も奥さんもニコニコだった。以前は、あまり商売気がなく、「食えるだけで良いから・・・」が口癖だったが、跡継ぎができたからにはそうもいかないようだ。最近は新聞や雑誌にも登場するようになったし、インターネットでの評判も良く知っているようで、そのことを話すととてもうれしそうだった。来年早々には全国誌にも紹介されるらしい。
本人は、職人気質というか、昔から無口で話し声が小さいが、奥さんと息子さんはととても愛想が良いので、店の雰囲気も良く、常連客が多いのも頷ける。何を食べても美味しいのは昔からだったが、妻も「なるほど、美味い!」と喜んでいた。これからは、ちょこちょこ出掛けては、いろんなメニューに挑戦してみたい。