<冬には2回登っている砂蘭部岳頂上から小鉾岳とその奥の乙部岳を望む>
3年前に沢からこの砂蘭部山に登った人から「頂上まで苅分道があった」という情報をいただいていた。しかし、それがどこから繋がっているのか判らず、SHOさんやTaoさんと近くの林道を走ったり、関係者や関係機関に聞いたりしても判らなかった。
それが、昨年、森林管理署情報で、砂蘭部川沿いの林道の昔の熊嶺集落のあった辺りの作業小屋の前から繋がっていることが判明した。その情報をもとに、今春にSHOさんたちが登り、自分はTaoさんと一緒に昨日登る予定だった。
たまたま、やはり、この苅分道情報を調査していたというHYML仲間の龍さんから、数日前に、「961ピークまで辿ったが、時間切れで戻ったので、28日に再訪したい。一緒にどうですか?」というお誘いメールをいただいた。そこで、我々の予定を一日ずらして同行することにした。しかし、Taoさんは都合が悪くなって、龍さんとその仲間のAさんとNi女史と4人で出掛けた。
作業道には、ウドやフキやアザミなどの夏草と今年の新芽のネマガリダケは大きく育っていたが、それらを鎌で刈りながら登っていく。人工林を過ぎてもその道は続き、横山と砂蘭部岳を結ぶ稜線上の961ピークに出ても、ネマガリダケ林の中に幅4mほどの苅分道がずっと続いていた。昨年育った笹がないところを見ると、昨秋にも刈り払いが行われていたようだ。
961ピークの手前まで展望はなかったが、そこからは左手に桜野地区を見下ろしながらの稜線歩きで、頂上までの明確な苅分道が続いていた。頂上も広く刈り払われ、昨冬に登ったときに目にしたダケカンバの枝に設置された頂上標識も健在だった。
天候に恵まれ、すぐ隣の小鉾岳や乙部岳、中央分水嶺上の山々、遊楽部山塊、遠くは駒ヶ岳などの大展望に恵まれ、4人とも冬には登っているので、夏冬制覇の大感激に酔った。
スタート地点の作業小屋
961ピークと頂上のコル付近から頂上を望む・・・稜線上に微かに苅分道が見える
頂上直下の稜線上から越えてきた961ピークとその奥の横山
冬に付けられたと思う頂上標識(今冬も目にしていた)
広く刈り払われた頂上でくつろぐ
頂上標識の設置されたダケカンバをバックに記念撮影
3年越の念願がようやく叶った。登り 3時間20分、下り 2時間5分
GPSトラックログも含めた詳しい山行記録は、下記でどうぞ!
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