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下北半島の手斧に見える刃の部分にそそり立つ、まさに怪峰である。ブナやヒバの原生林から、突き出た標高差200mほどの岩塔は実に壮観だ。天気が良いと函館山からも、岩塔の山頂部が、ぽこんと尖って見える佐井村の山。
初めて登った08年に、その姿を目にしたときには、その奇っ怪さに驚き、どこから登るのだろうと思ったものだ。
かつては格好のロッククライミングのゲレンデでもあったらしいが、地衣類のオオウラヒダイワタケを初めとする特殊な植生が国の天然記念物に指定されてからは、禁止となっている。
姿同様に奇っ怪な山名は、アイヌ語説、入道石山の訛化説、ナメコの方言説があるようだが、自分的には、入道石山の訛化説が一番合っていると思う。
今日は、天気予報から、早朝勝負と決めていた。大間崎駐車場を4時半に出て、佐井村へ向かった。福浦港から舗装された福浦林道を走ると、峠部分に登山口がある。
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登山口へ向かう福浦林道から眺める縫道石山
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登山口には、初めて目にした熊除鈴貸出箱
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登山口から尾根に乗ると、これからあの上に立つことにとなる岩塔が見える。
登山道は、右側から巻くように続いている。
ここから登山口より低いコルまで下って登り返さなくてはならない。
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ブナやヒバの原生林の中を進む。このあと、急登が続く。
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根こそぎの倒木の根元から、岩塔の壁と頂上を見上げる。
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頂上から対岸の津軽半島の山を眺める。
山頂部は岩剥き出しだが、意外と広い。
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微かに、海峡を挟んで函館山と横津連峰が見えた。手前左の丸い山の上に函館山、その右に横津連峰。分かるかな?
このあと、頂上にいる内に見えなくなった。
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後ろに大千軒岳の山並みが見える。
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頂上の岩に生えている、天然記念物のオオウラヒダイワタケ
スタート5:40、登り55分、頂上休憩、25分、下り50分、7:50ゴール。
◎むつ市街地まで、国道338号を観光ドライブ
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仏ヶ浦を展望台から見下ろす
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脇野沢の野猿公苑。シラミ取りをしてもらっているボスザルのだらしない格好が愛らしい。
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脇野沢の鯛島。もっと角度を変えると2つがくっついて鯛のように見える。
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脇野沢から海岸線を北上し、行き止まりの九そう澗海岸の岩壁と、津軽半島の丸屋形山(左)と袴腰岳(右)を眺める。
この2山は、今回の計画に入れてある。
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重要文化財に指定されている旧日本海軍大湊要港部水源堰堤。
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海上自衛隊「北洋館」。大正5年に建てられた旧海軍大湊要港部の水交支社(海軍士官の社交場)で、明治35年の旧大湊水雷団開設から現在までの「北方の海上防衛」をテーマとした資料館になっている。
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北洋館の海軍室の展示の一部、
これらの大湊の資料館等を見ている内に、雨になり、むつ市街地に入った12時半過ぎには、どしゃ降りの雷雨になった。
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「むつ来さまい館」に逃げ込んだ。 ここの2階には、下北が凝縮された展示ブースで、祭り、温泉、料理、歴史などの紹介が充実していた。
観光モードは、ここで終わりにし、時間潰しがてら、このブログを打った。
このあと、近くの斗南温泉へ。
明日の予定は釜臥山。その登山口は、スキー場からだが、その下に大湊水源地公園の新しいトイレのある北駐車場があった。そこに泊まることにして、大湊へ戻った。
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その水源地公園の直ぐ下にあるむつ市観光交流センター「北の防人大湊安渡館」。旧海軍大湊要港部庁舎をイメージして建てられた施設で、中にレストランがあったので、そこで夕食をとった。
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ごろっと下北野菜入りビーフシチューと大湊海軍コロッケ。
ビーフシチューには200gのビーフが入っていた。コロッケは明治41年の「海軍割烹技術参考書」のレシピを忠実に再現したものとのこと。
車中泊の北駐車場へ落ち着いても、雷雨が続いていた。